前回の続きの話になります。
前回のブログで最後に書いていた挑戦したことの1つが、漢検です。
中学受験をしないけど何か目標をもって勉強させたいなと思った時に浮かんだのが検定でした。
英検
数検(算検)
この3つの中から私は漢検を子どもにすすめてみました。
漢字なら私でも教えられるだろうと思ったのと、以前観たTVの話がとても印象に残っていたからです。
それはバラエティー番組の中で、ガングロギャルが漢検1級持ってるという話。
少年院に入ってる時に時間があったから勉強して1級とれちゃった、というのを観ました。
その時、これはすごいぞと思ったのです。
漢検ってきっとコツコツ時間をかけてやれば取れものなんだって、私の中に刻まれたのでした。
とはいえ、子どもには無理強いさせるつもりはなかったのでまずは聞いてみました。
小学5年生の時に「漢検の5級に挑戦してみない?」って。
わりと学年以上の漢字や言葉を知っている方だったので学年相当の漢字だと「これ知ってるよ」と言いそうだったので、まだ習っていない6年生の級に挑戦させる方が面白がるかなと思って5級をすすめてみました。
この時は旺文社の「でる順」だけでチャレンジしました。
5級を受けたのは4年前の10月の回だったと思います。
一般会場だし色々な世代に混じってこういう試験受けたことなかったので、さぞかしドキドキしてるかと思ったら「すごく楽しかった」といってニコニコしながら戻ってきたのを今でも覚えてます。
みんながシーンとしている場所で、集中して問題解くのが気持ちが良かったそうです。
受かってるかどうかもわからないのに、その日のうちに「4級も受ける」と言ってました。
漢検が楽しい?それなら目標をたててみない?と更に提案してみました。
5年生の2月に4級
6年生の6月に3級
6年生の10月に準2級
6年生の2月に2級
「 次回から1つずつ合格していったら小学生のうちに高校の漢字が終われるよ。順調に合格していったら、2級を受ける時にお母さんも一緒に受ける!」
子どもも面白がって「お母さんも受けるの?大丈夫?」なんて喜んですっかりその気になりました。
そしてもうひとつ提案。
「せっかく時間を使って漢検の勉強するんだから、級がとれればいいというやり方じゃなくて、ちゃんとそれぞれの級の漢字の勉強をしようよ」と。
ということで4級からステップとでる順、この2冊を使って勉強していきました。
勉強するのは平日の夕方30分だけでした。
まずステップをひととおり最初から最後までやる。
漢字を書いて覚えたりしましたが、かける漢字は書かない、かけない漢字は自分がしっくりくるまで何度でも書くそんな風にやってました。
学校の漢字の宿題のようにどの漢字も同じだけ書くようなことは効率が悪いと思っているので、どれだけ書くかは自分と相談してやらせました。
ステップが1冊おわったら、次にでる順をやっていました。
私は練習問題の採点をしてました。子どもがやるとどうしても間違いを見落とすことがあるので(特に書き問題)毎日丸付けをしてました。
熟語の意味や四字熟語などは、最初のうちこそ私に聞いていましたが、級があがるにつれ私の「うーん、どうだったかな」が増えてきたので、だんだん私に聞かずに自分でiPadを使って調べるのが習慣になりました。
これはわからないことは自分で解決するという力に繋がってる気がします。
人に聞くより自分で調べちゃった方が早いよね、そんな感じです。
そんなことを繰り返してるうちに準2級まで順調に合格しました。
点数もなかなかよくて毎回190点前後で合格していました。
そして約束した通り2級は私も一緒に受けました。
2級は私も覚悟を決めて勉強しないととても受かりそうになかったので、子どもの丸付けはもう放棄しました。この時は、何も手伝わなかったです。
手伝わないどころか逆に熟語や四字熟語の意味を教えてもらったり、苦手な熟語の成り立ちの見分け方を教えてもらったり私の方がよっぽど手伝ってもらって、子どもの方がすっかり先生でした。
結果は親子とも同じ点178点で合格でした。
そんなわけで子どもは小学生のうちに2級まで取ることができました。
言い出した時は、私もとれるかどうか半信半疑でしたが。苦労したというより、毎日コツコツやっていたらいつのまにか目標に届いていたという感じでした。
漢検が発表している年代別の合格率をみるとどの級でも意外と小学生の合格率が高いのがわかります。
受験した当時、漢検2級は合格率が20%前後でしたが小学生の合格率は3人に1人で33%ぐらいで、中高生の合格率よりも高かったです。
多分、高校生ぐらいだと他にやることもいっぱいあるし 高校レベルの漢字なら勉強しなくてもなんとかなると思って直前だけ対策するので合格率がどの世代よりも低いのではないでしょうか。
小学生はちゃんと準備して受ける子が多いこの違いだと思います。
いま振り返ってみると、小学生のうちに2級まで取ったのは本当によかったです。
6年生の時、センター試験の時期に問題がネットにアップされてたのを見つけて、試しに漢字の問題をやらせてみたら全問正解でした。
2級は高校卒業程度なので、これで大学受験までの漢字の勉強が終わったことになります。
中学に入学してからも漢字は何もやらなくても大丈夫、学校のテストでも模試でも漢字は落としたことがないです。
前回にも書きましたが、子どもは国語の小説読解に難ありなんですが、それ以外の部分では漢検の勉強していたことで助かることが多いので、何とか国語の点をカバーできてるような気がします。
漢検をやるようになってからすっかり漢字の魅力にはまりましたが、とりあえず2級までで漢検は一区切りつけてます。準一級からはマニアの世界なので。
子どもは高校入試が終わったら準一級に挑戦したいなという気持ちもあるようです。
漢検以外にも小学生の時にやっておいたことが、今とても役に立っていることがあります。長くなりますので、その話はまた別の機会に。
おまけ
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子どもが「僕が2級までとれたのはこの本を読んだからっていうのもある」という子どもの愛読書の三国志です。
5年生から6年生にかけてこの本を読んだことが漢検を受ける上でもすごくタイミングが良かったみたいです。
四字熟語の成り立ちの意味がよくわかると、私にも色々解説を聞かせてくれました。
私が薦めた本なんですが、薦めた私が読んでないというオチがついてます。
でも漢字の勉強になる本だそうです。
あの宮崎美子さんもこの本で難読漢字の楽しさを知ったと語られてます。
あ、あとこの本のおかげで中国史にも興味を持つようになり、詳しくなりました。
社会のテストで中国史関係がでるとわくわくするそうです。