考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

合格できた理由を振り返ってみる

中学も無事卒業し、春休みに入りました。 

片付けたくてしょうがなかった3年間の問題集や教科書、プリント、ノート、模試などの整理を子どもを急かして頑張っています。

整理といってもほとんど処分なので、売れるものは売ったり、紐で縛ってまとめて紙ゴミに出したり。

 そんな作業を子どもとしながら、受験のことを振り返っています。

 

子どもに「試験会場に魔物はいた?」と聞いてみました。

「どうだったんだろう、もう試験のことはよく覚えてないけど、緊張はしてなかったと思う。模試を受けてるカンジだった。」と言ってました。

塾なしだったので模試は全て一般会場、中1からいつもひとりで電車に乗って色々な会場に行ってたので、試験会場の雰囲気に飲み込まれることはなかったみたいです。

 

今、思うとこれが大事だったと思うことがいくつかあります。

今日はそんなお話。

 

まず、早い時期から高校受験のことを考えて情報を集めたこと、これは一番大事だったと思います。

 

以前書いた中学受験をしなかった理由。 

fumiax.hatenablog.com

ここにも書いたように中学受験をどうするか考えた時に、しない決断だけでなくその先の高校受験のことまで調べたのは正解だったと思います。高校受験は中学に入ってから考えればいいわ、とならなかった当時の私をほめてやりたい。

住んでいる地域の高校受験のシステムを調べたり、検定のことを考えたり、中学に入学してから受験までの3年間をどんな風にやっていくか長期的なイメージや計画を考えたことも必要なことでした。

 

また、思春期に突入した子どものメンタルがとても落ち着いていたのも、本当に助かりました。

中学での人間関係のトラブルもなく、1年中早寝で睡眠もたっぷりとって、不機嫌だった時期はほとんどありませんでした。

メンタルが安定してたので、反抗期もなく親子のコミュニケーションもとても良かったです。

塾なし高校受験の場合、親のフォローはかなり必要です。反抗期で口が出せない状態だったら、塾なしは諦めて塾に頼っていたと思います。

 

勉強の戦略でよかったのは、なかなか点が取り切れなかった国語と社会の底上げをして5教科どの教科もしっかり勝負できるように仕上げたことです。

得意科目と不得意科目のバランスをどうするか、これは悩むところではないでしょうか。受験勉強の時間には限りがあります。得意科目で不得意科目を補うような戦略をたてるのか、得意科目の勉強時間を削って不得意科目を少しでもあげようとするのか。得意不得意にかかわらず同じ量の勉強をするのか。

どの方法がいいのかは一概に言えないですが。

得意科目がどれぐらいの力があるのか、苦手は頑張ればなんとかなりそうなのか、また狙っている高校の偏差値によっても戦い方が変わります。

 

入試が終わってから思うのは、公立難関校を受ける子は苦手科目や点が取り切れない科目があるとかなり厳しいということです。

どの教科も当たり前にできる子が難関校を志望してきます。自分には得意科目があると言ってたところで、他の子にしたら当たり前にできるレベルのことを言ってる場合も往々にしてあるからです。

 

また「受験は水物」とよく言われるように、入試問題が自分に合うか合わないかは当日問題を手にしてみなければわかりません。そうなると5教科をどれでも勝負できるようにしておかないと、もし点を稼ぐはずの得意科目で当日相性が悪い問題に当たってしまった場合に、残されたものが苦手科目しかなかったら大変です。

 

実は本番、まさにこれが起こっていました。

子どもの得意な数学と、安定の理科でやらかしました。

解けなかった問題もあったらしいのですが、それ以外にも問題の読み間違え、数え間違いなど痛いミスが重なりました。

でも、英国社がそのミスの分をしっかりカバーしてくれていたのです。

「とにかく国語をなんとかしないと最後に足を引っ張られるよ」とさんざん言ってたのにまさか数学の失敗を国語がカバーをしてくれるなんて。

それから好きな科目なのになぜか点が取り切れないと去年まで悩まされた社会。

秋の模試で過去最低点、他科目も含めて今まで取ったことのないような点を取ってきて本当に不安にさせられたりしました。しかし他の教科を後回しにして点の取れない歴史に重点をおいて頑張ったら、なんと本番で満点を取ってました。

 

受験前3ヶ月で、社会に時間を多く割いたため、もしかしたら数理の時間が足りなかったのかもと思いましたが、子ども曰く、「直前期に数学に多くの時間を割いても結果はたいして変わらなかったと思う、数学は直前でどうにかなる科目じゃないから。当日、問題が合う合わないの差が大きいし、それをどうにかするために時間をさくのはコスパが悪い。それよりもやればやっただけ確実に点につながる社会の方をやって正解だったと思う」だそうです。

5教科の勉強量のバランスは、なかなか難しかったなと思います。

 

そして最後に、やっぱりなんだかんだいってもやっぱり重要だったなと思う内申点

MAXの内申点は取れませんでしたがMAXにかなり近い内申点で、前年合格者平均の内申点よりも高い点でした。

当日の入試点で換算すると、MAXで持ってる子と比べると当日の入試点で3点ぐらい少なく、 前年合格者平均の子と比べると当日点のプラス10点ぐらいに相当する内申点を持っていました。

最初のうちはピンときていなかったこの持ち点ですが、だんだんプラス10点の重みに気がついてきます。

 

同じレベルの学校を選んで受ける子たちだから当然学力も近いし、確実に取れてる問題も難しいと思った問題も似たようなもので、本当に差が少ないなと思いました。

特に今年はコロナの影響なのか入試問題がかなり易化されてたようで、点差が少なかったという情報も聞いています。

そうなるとここで内申点の出番になってくるのです。

 

内申って不明瞭な部分も多いし、納得いかないこともありますが、だからといって早々に諦めて「当日で点取ればいいだけでしょ」とひらき直らない方がいいです。粘れるところまで粘らないといけない。

特に男子は、内申に対して面倒臭がる傾向があるので、ほんの少し頑張るだけで取れる所があるのに取りこぼしてることはないか、チェックしたほうがいいと思います。

 

合格できた理由をまとめると

 

1  早い時期からの意識、計画

2  子どものメンタル

3  5教科のバランス

4   内申点

 

こんなところでしょうか。

 

 

 

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