GWも終わって、そろそろ中間テストが気になってくる時期に入ってきました。
子どもの通う高校もすで2週間を切っていますが、もう高校生なので、私はノータッチです。中学までの定期テストの親の緊張とは、けた違いに楽になりました。もう内申は関係ないし、本人も何をやったらいいかわかってると思うので。
今日は、常にやきもきしていた中学の定期テストの時に、試験勉強をスタートする前にどんなことをしていたかのお話をしたいと思います。
子どもは中学時代、友だちからよく定期テストの勉強法を聞かれると言っていました。
5教科で490点を超えることもたびたびあったので、そりゃ気になりますよね。
まして塾には通っていないし。特別な方法を何か持っているのではないのか(これだけやれば点が取れる問題集?)とか、何もやらなくても授業だけで満点近くをとる天才なのか?とか、とにかく人と違うと思われがちなんですが、もちろんそんなことは全然ないです。
特別な問題集も持っていないし、天才でもないので家で勉強していたし、親の素晴らしい学習指導があった、なんてことも全くありません。
普通のことを普通にやっていただけです。
子どもも、これをやればいいんだよっていうのがあればいいんだけど、特に教えてあげられるようなことが無いんだよねと、せっかく聞いてきてくれたのになんの役に立てないことを残念そうに言ってました。
親である私の役割は、勉強を教えることじゃなくて(とっくに教えられるレベルじゃないし)、定期テストに向かうために必要な考え方とかやり方みたいなものを伝えること、また子どものモチベーションが下がらないようにサポートしたことだったと思います。
定期テスト勉強は、だいたいいつも2週間前からスタートしました。
学校が2週間前に定期テストの範囲と課題提出の一覧表を配ってくれます。テスト勉強のスタートは、この一覧表から始めます。
一覧表から始めるって何?って思われたかも知れませんが、まずはこの一覧表を丁寧に読み理解すること、私が中学生になった子どもに一番初めに教えたことです。
これ本当に大事な情報がのっているので、リュックの中に突っ込みっぱなしにならないように、まず1枚コピーを取らせます。
コピーした1枚は、紙ばさみ(こういうの↓)に挟んで自宅の机の上に置き常に目に入るようにしておきます。
そして原本の方は、新しいクリアファイルに入れてリュックの中に。(そのクリアファイルには定期テスト関係のものや、終わった定期テスト、解答用紙などをどんどん入れて、全部終わったら保存用の書類ボックスに移していました。最初に、これをやっておくと定期テストの整理が簡単にできます。)
テスト範囲一覧表は、最初のうちは一緒に読んでいました。
というのも「丁寧に読みなさい」と言っても、読むポイントがわかっていないので読み飛ばすことがあったからです。
例えば、社会でこんな風に書いてあったことがありました。
「教科書は15ページから57ページ、資料集は3ページから32ページ(10ページから15ページは除く)、冠位十二階を覚えておくこと、ノート提出は定期テスト当日12時まで、社会科係が集めて職員室へ」
どうですか?
この文を読んでどう思いましたか?
ちなみに全部同じフォントで同じ大きさの字、普通の黒の印刷です。
こういう文を子どもに読ませると、教科書のページすごく多いなとか、ページ数だけ見てても結局どこまでかわからないから後で教科書みればいいやとか、資料集は飛ばすページがあるんだな、あとノート提出ね、先生授業でも言ってたからもう知ってるよ、そんな感じです。
実際、子どももそうでした。
「そんなことよりもすごく重要なことが書いてあるのに気がつかないの?」
「えー?」
そこまで言ってもう1回読ませて、
「あ、もしかして冠位十二階を覚えておくこと?」
「そう!そこ!」
定期テスト範囲の一覧の紙って各教科書ける文字数が決まっています。そんな限られた文字数の中にわざわざいれてくる情報に無駄な情報など無いのです。ましてや中学の先生の願いはしっかり勉強していい点をみんなにとって欲しい、ウソの情報(テストには出さない)をわざわざのせて生徒を欺くようなことはしません。
わざわざ書いてあるということは、絶対にでるということ。
中学生になりたてぐらいの子だと、授業中に先生が大事と言ったことは大事なこととして理解できるし、紙に大きな文字や色を違えてかいてあれば、まだギリギリ大事なことという認識がもてます。
でも、こんな風に文章の中に紛れて書いてある文字の意図までなかなか気がつけない。私のフォローはそういう小さいところから始まりました。
ちなみにこの時の社会のテスト、先生の予告通り冠位十二階がばっちりでたそうですが、その問題、正解率はかなり低かったそうです。
しかし、子どもの席の近く子たちはみんな正解したそうです。なぜならテスト当日、子どもが席の近くの子に「何が出ると思う」と聞かれて「冠位十二階絶対出るから!覚えた方がいい」って言ったからです。えっ、そうなのと、テスト直前の休み時間に周りの席の子たちはそこを必死に覚えて、その子たちは直前の記憶でちゃんと点が取れたらしいです。
テスト終わった瞬間に「本当にでた!ありがとう!」って周りの子に感謝されたと言ってました。
つまり、みんな一覧表に書いてあった先生からのヒントに気がついていなかったのです。読み飛ばしていた、もしくはそもそも一覧表なんて読んでいないのかもしれません。
わざわざ書いているのは、絶対に出しますよの意味なのに。
試験範囲一覧表って、ただの数字的情報にみえるかもしれません。
ましてや、先生も授業中に何章から何章まで試験範囲など既に言ってるので、もう知ってる気になっていて読まなくてもいいやぐらいに思ってるかもしれません。
でも、あの少ない情報の中に先生の思いみたいなものが込められていることがあります。書き手が何を意図して書いているのか読み解くことが必要だよと、この時子どもに教えました。
一度、こういう経験したので、次回以降もヒントが隠れているんじゃないかとちゃんと読むことができるようになりました。もしかしたら、最近流行りの資料読み解き問題の対応力にもつながっているかもしれません。
最初にこれを教えてから、子どもは定期テスト前は、試験範囲表を何度も何度も確認に使っていました。
もちろん、出ますよヒントだけじゃなくて、提出日の確認や、テスト範囲の確認、自分が思い込みで何か勘違いしていることはないか、不安になったことはすぐ確認です。リュックに突っ込まれていると出すのがめんどくさいから後でいいやになりがちですが、机の前においておけばすぐ確認できます。
テスト範囲の書類も読んだので、さぁ試験勉強開始!いえいえ、まだ準備があります。
長くなりましたので、続きは次回に。