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塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

塾なし受験のデメリットとその対策(1)

3月に入りました。

受験の結果がすでにでている方、結果待ちの方、いよいよ本番の方、色々な3月を迎えられていることと思います。受験生の方も保護者の方も本当におつかれまさまです。

 

このブログを始めたのが1年半前子どもが中3の秋、去年の春からは合格体験記として1年前を振り返りながら書いてきました。そろそろ高校受験から1年経ちますので、体験記は終わりかなと思っているのですが、そういえばまだ書いていなかったなと思うことが少しあるので、体験記を終わらせる前にもう少し「塾なし受験」のこと書いておこうと思います。

 

前に塾なし受験のよかったことを書いたのですが

fumiax.hatenablog.com

 

今日のテーマは、塾なし受験のデメリットとそれに対する対策、というか私が自分の子どもの受験に対して考えていたことです。一般的なデメリットとはまた違うところがあるかもしれません。

 

子どもの場合、塾なしで内申点がしっかり取れている状態だったので塾の定期テスト対策が必要なかったこと、小学生のうちから進研ゼミで勉強習慣ができていたこと、そういう状況での塾なし受験のデメリットになります。

 

 

塾なし受験のデメリットはこんな事を思い浮かべてしていました。

 

  1. 受験情報、分析、相談
  2. 学習計画
  3. 教材
  4. モチベーション

 

 

今日はこの中の「1.受験情報、分析、相談」についての書いてみようと思います。

 

高校受験を意識した時に、一番の最初の不安は受験情報でした。

塾には長年積み重ねてきたデータがあって受験情報が集まっている、情報を集めるために塾に行った方がいいかもしれない、受験勉強のことより、そちらの不安から塾のことを考えることがスタートでした。

 

そして考えているうちに思ったんです。

受験情報、受験情報って思ってるけど、一体私は受験情報の何が欲しいんだろう?と。

 

そこで思い浮かんだのが、

都道府県の受験システム)

高校受験は都道府県によって内申の扱い方、受験時の点数の割合などが全く違います。そしてなにやら複雑そう。

 

しかし、これは自分の住んでいるところの教育委員会などのHPで正式な高校受験の判定に関することがちゃんと載っています。もちろん、公的な文書にありがちな非常にわかりにくく長い文章ではありますが、それでも根気よくひとつひとつ丁寧に読んでいけば理解できます。(かなり面倒くさかったけど)

そしてこれは最近の良いところで、この難しいシステムを簡単にわかりやすく説明してくれているものが、ネット上にいっぱいあったのです。塾のホームページであったり、家庭教師サイト、はたまた受験を経験した保護者の方だったり、そしてYouTubeで説明してくれているものもありましたし、本屋に行って公立高校の過去問集をみてみればその中にも丁寧に受験システムのことがかかれていました。

考えてみたら公立高校なんですから、塾で説明を聞かないとわからないなんてことがあってはいけないんですよね。

 

 

(合格基準の点数)

受験のシステムを理解したら、今度は行きたい学校に子どもが行ける可能性があるのかどうかです。ほとんどの場合、公立高校の場合、内申点と当日点、この2点で判定されることが多いと思います。

 

受験前にわかっているのは内申点

内申点で知りたいのは、志望校の合格者の内申点の平均点、ボーダーと考えられる内申点、この2つでしょうか。これは塾が得意とするデータなのかなと思うのですが、私はこの数字は、ネットで調べてみつけました。子どもの学校は色々なところで取り挙げられていることも多く、ネットでも書き込みの多い学校でした。探してみると、過年度の受験生がYahoo知恵袋で聞いているなんてものもありました。色々と検索をかけると本当にありがたい情報を沢山集めることができました。

 

 

受験前にはわからない当日点の予想。

当日点は本番にならないとわからないので、欲しい情報としては過去の合格点、過去問をやってみて何点とれるかをみることで合格の可能性を知りたい。

私は、この点数は進研ゼミの受験情報ダイヤルで教えてもらいました。教えてもらったのは、過去5年分の合格者の5教科それぞれの平均点です。(このデータは進研ゼミが集めたデータではなく模試会社のデータでした)その模試会社は子どももずっと受けていた模試会社で、どれぐらいの人数が受けていて、どういう層が受けているのか知っていたので、かなり参考になりました。

 

しかし本来なら、各高校が発表して欲しいデータだと思うのですが。今どき点数をデータ化していないなんて考えられないので、こういうデータ簡単に出せると思うけど。公立なら情報公開して欲しいところです。こういう細かいデータがないからますます塾に行かなくてはならないという空気が漂っていしまうと思います。

 

情報が集められたら次は分析です。

これは模試をたくさん受けてデータを集めました。偏差値だけでなく、志願者順位などでその模試を受けている層がわかったり、子どもの立ち位置もわかりました。

また模試をたくさん受けていて良かったと思うのは、何回も模試を受けているうちに子どもの苦手分野が洗い出されたこと、ミスをする時のパターンもはっきりとみえてきたことです。塾に通っていないということもあり、私が模試の内容や積み重なっていくデータを隅々までチェックしなければと思い見ていたのですが。(子どもはさらっとみて順位とか偏差値だけ確認するような感じでした)本当に色々なことが見えてきました。これは模試を受けている子ども自身が私に指摘されるまで気がつかなかったことがあったりで、模試の結果って縦方向にみたり横方向にみたり串刺しにしてみたり、いろいろな方向からみるとわかることが沢山あると面白かったです。

 

(入試の難易度予想)

そして、子どもが受ける入試の分析や予想。

例えば前年に平均点が高かった教科は翌年は難しくなって平均点が下がるのではとか。志願者の動向が今年度はどうなるかとか。

この情報も欲しいと思われる方多いと思います。

私もこれは必要じゃないかと思っていて、これはネットで検索したりや、実際にいくつかの進学セミナーなどにも足を運びました。

今年度は、国語が難化するとか、理科が易化するとか、〇〇高校は、校舎が改装されたから、制服が変わったから、進学実績がのびたから志願者が増えるとか、〇〇高校の人気が上がっているから同じ偏差値帯の△△高校は減るとか、色々な視点で受験生の流れは変わるのだなと聞いていてとても面白かったです。

 

しかし!です。

受験が終わってみて思うのは、予想は予想だったなということ。

模試会社や塾の先生の倍率予想、教科の難易度等々。色々聞いたり読んだけど、正直な感想は当たってなかったことも多かったです。

コロナ渦だったから問題が易しくなるという話がもっぱらありましたが、易しくなった科目もあったけど、激ムズになって平均点がものすごく下がったものもありました。それから子どもの高校は志願者が減ると言っていた予想が多かったのに倍率が出たら前年よりもずっと増えていたり、ぬか喜びさせられてたなと倍率が出た時は思いました。

 

 

でも、それはそうですよね。

 

入試問題なんて漏洩することでもなければいくら塾関係者だって何がでるかわからないし、倍率だって減ると言われたらそれなら挑戦しようと思う人が増えたりするし、模試の第一志望に書いていた高校に必ず志願するわけではないのだから、実際に志願者数が発表されるまでは誰もわからない。

今年は、あの科目で傾向が変わったとか、出題の順番が変わったとか、配点が例年と違っていたとか、終わった後は前年のものとの違いをはっきりと分析できるけど、入試の前にそれはわからないわけで。

 

ただそういう話を聞いておいてよかったなと思ったこともあります。

年によって大きく何かが変わることは少ないけれど、平均点が10点以上変わるような難易度が変わることはあるし、出題の順番がかわることもある、去年と同じつもりで受けてしまうと何かが変わった時に動揺してしまう可能性があるので(今年の共通テストの数学のように)、今年も違う点があるかもしれないと心づもをしながら受けるのは大事だと思いました。

 

 

最後に相談。

もしかしたら保護者にとって一番欲するのはここなのかもしれません。

 

受験ってかなり微妙な話題なので、仲の良い同級生のママ友でもなかなか深いところまで話せないです。受験を経験した先輩ママであっても、よほど仲がよくて子どもが目指している学校に通っている人ならば色々聞けますが、そんな都合の良い相手はなかなかいないでしょう。

そして在籍中学。今どきは個人情報保護と言って本当にデータがもらえません。過去の合格者のデータなどはあるはずなのにもちろん教えてくれない。我が家の中3の面談は、こちらから志望校を伝えるだけで先生からのアドバイスはありませんでした。

 

 

受験生の親は、なんとなくもやもやした不安を胸に抱えています。

勉強に集中できていない姿をみていれば不安になるし、夏休みなのにのんびりしすぎじゃないかとか、部活で疲れていて家で勉強できていないとか。かと思えばあまりにも熱心にやりすぎていて、途中で息切れするんじゃないかと心配になったり。

そんな自分の胸のうちを誰かに吐き出したり、今の時期だったらこれぐらいできていたら充分ですよと言ってもらいたかったり、この時期にこの点なら受験直前はこれぐらいの点になりますよと安心できるような予測をつけてもらったりしたい。一般的な受験生のパターンを知りたい、それに子どもが当てはまっているのか確認したい、そういうのあると思います。

そういう時に話を聞いてくれたり、励ましてくれる相手が欲しい。

このことは私も時々思ってました。でも、私の相談相手が欲しいと言う理由で、子どもを塾に行かせるというのもおかしくない?と、思いとどまりました。

 

それに頼れる相談相手を手に入れたとしても、塾に通ったら必ず受かるのか?

 

塾に通っていても残念な結果になる子はもちろんいます。

これもネットで見つけたのですが、近隣の大手塾の子どもの学校の合格率、これをみてうーんと唸りました。塾にもよるのですが、合格人数は多くても思ったほど合格率のよくない塾もありました。

色々なパターンがあると思うのですが。

塾の方では厳しいと言われているけどどうしても受けたいから五分五分の勝負を覚悟で受ける受験生と、塾の方で頑張れば可能性があるから挑戦してみたらと押される(もしくは特攻させられる)パターン。これなら受かりますよと送り出されて残念だったパターン。

 

こういうのが後々の塾の評判にも繋がると思うのですが(私の周りには評判の悪い塾ももちろんあります)とは言え、やっぱり受験はいくら塾に通っていようとなかろうと、個人個人がそれぞれ自分で考えて最終的にどこを選ぶのか、そして自分が選んだ決断による結果は自分で責任を持つものだと思います。

 

受験を伴走してくれる人がいるのは親としては心強いけど、結局最後は親がサポートして子どもが意思決定することになる。相談のために塾を使うことはやめようと思いました。

とはいえ、先ほども書いた進研ゼミの受験相談ダイヤルには2回ほどお世話になったりはしてますが。

あと私は利用しなかったのですが、個人塾などで受験相談だけできる有料サポートをやっているところも探せばあるようでした。

 

今回は「受験情報、分析、相談」の部分で自分が考えていたことを書いてみました。

 

親の不安は色々あると思いますが、漫然とした不安を抱えていると、日々がただもやもやするだけです。自分はいったい何を不安に思っているのか、不安を具体的に考えていくと気がついたり見えてくるものもあります。

私は、頭の中を整理することで、自分の中にある不安をしっかりみつけられました。

そして今時のネット上にある情報量の多さに本当に助けてもらいました。ネット様様ですね。

 

 

 

 

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