今日は子どもの文理選択のお話です。
このブログでも既に何度か書いている通り子どもは文系志望です。
私の中の古い文系のイメージは、数学が苦手な子が数学回避のための文系だったのですが、子どもの進路選択を見守る中で色々と考えが変わっていきました。
数学が得意な子が文系に行くと言った時に、「もったいない」と思う親御さんも少なからずいらっしゃると思います。
私は子どもに「文系にする」と言われた時に、どう思ったのか?そのあたりを書いてみようと思います。
まず子どもの成績のこと。
数学は高校の成績の中では一番いいです。
数1も数Aも観点別評価はオールA、定期テストも上位。
直近の駿台模試の数学の偏差値は、70超えです。
数学以外の成績は、みんな似た感じで、文系科目も理系科目も特に苦手意識はなく、テストや模試ごとに上下がある感じです。
小さい時から算数が大好きで、中学も一番得意な科目は数学、高校に入っても数学ガチ勢が沢山いる中でよく健闘していました。
理科系の科目も問題なかったこと。
そして中学までの国語がとにかく苦手だったこと。
普通に考えれば理系ですよね。
子どもの話題になるとママ友たちからも「絶対理系っていうタイプだよね」とよく言われてました。
それは数学ができるからというだけじゃなくて、子どもの行動や振る舞いからあふれ出ていた理系っぽさだと思います。
私からみても、物事を計算式を解くように考える癖のある子どもは、理系っぽい子でした。
そんな子がなぜ、文系なのか。
それは、
「理系の科目に全く興味がないから」
もうこれに尽きます。
高校入学時、学校の方から文理についてしっかり考えて親と話し合うようにという話がすぐにあったのですが。
特に、将来の希望がなかった子どもは
「どうやって選べばいいかわからない」
というので、
「やりたい事を選ぶのが難しかったら、まず絶対にやりたくないものを外してみたら?」
と何の気なしに言ってみました。
そして、子どもが自分なりに調べて考えていくと、やりたくないもの全部理系なんだよ、そして逆にやってもいいかもというののほとんどは文系だった。
これで答えが出てしまいました。
親ですから、なんとなくそれは予想がついていました。
色々なことに興味を持ってもらいたくて、小さい時から子どもには色々な世界をみせてきたつもりなんですが、その中でも子どもが何を面白がるかはやっぱりわかってきますね。
理系に関することも興味を持ってもらいたくて、それなりにアプローチはしてきたつもりなんですが、その時は面白いねというだけで、それ以上自分で動こうとはしない。
でも本当に自分が興味を持ったことは、放っておいてもどんどん調べてはまっていきます。
そういう興味を持つものを思い出しても理系じゃないなと感じてました。
では、数学という道は?
「数学問題を解いてるときは面白いって思うけど、別に研究はしたくない」
だそう。
確かに、学校の数学の問題は解くけど、競技数学みたいなものには興味を示さないし、数学沼には全くはまらない。
学校で文理選択の話の時に、
「迷ったらとりあえず理系という考え方はやめてください」
とも言われました。
理転はありえないけど文転ならできるからという気持ちでとりあえず理系するなと言う意味らしい。
文転という言葉がありますが、そんなに甘いものじゃないですよと釘を刺されました。
理系押しの高校もあると思いますが、子どもの学校は文理選択で迷っている子に対して、数学に問題ないなら理系に行けというような進路指導をする学校ではないようでした。
(と、いいつつ理系が多い学校ではあるのですが)
担任からは「文系希望と聞いて驚きました」と言われましたが、その後に「でも、文系で、数学ができるのは強みになりますからいいと思います」と言っていただいたので、ちょっと安心しました。
正直なところ私の中にも、数学ができるのに文系なんてもったいないなという気持ちがなかったわけではないです。
(なんとなく理系の方がカッコいいし…)
「よく考えた?」
「ここは、人生の分岐点になる大きな決断になるよ」
そんなことも何度も言いました。
でも本人に全く迷いがないので、私のもったいないという感情も消えていきました。
子どもの人生ですもの。
損得勘定じゃなくて、自分が好きなものや面白いと思えるものに囲まれて過ごすのが幸せですよね。
これから進んでいく道をしっかりと自分で見つけていって欲しいなと願ってます。