今日は久しぶりに、子どもの中学時代の勉強法を書いてみようと思います。
公立中学の定期テストで学年1位を取っていた子は、どんな勉強をしていたのか?そんな話です。(今回のお話は実技教科のペーパーテストは含みません)
以前にも中学の定期テストのやり方は書いているのですが(ブログの最後にリンク貼っておきます)、今日はもう少し突っ込んだお話を。
学年上位にはいるけどトップには手が届かない、学年トップはいつも同じ子が取ってるけど(もしくはトップ3の顔ぶれがいつも一緒とか)どうしたらそこに食い込めるのか、そんな風に思っている子もいると思います。
現在中1・2生で、1学期の定期テストもう少し頑張ったらトップに手が届いたかもしれないという位置にいたり、2学期こそトップを狙いたい、そんな子に向けて夏休み特別企画!になったら嬉しいです。
参考までに、子どもの中学時代の定期テストの点がどれぐらいだったかというと。
5教科500点満点の定期テストで、1番合計点が低かった時は入学してすぐの中間テストの475点、最高は中3の2学期の497点。
科目別では5教科全ての教科で満点をとったことがあり、3年間で1番低かった定期テストは90点でした。(中学の定期テストは60点前後の平均点を目安に作られていたそう)
学校は順位を出していませんでしたが、子ども同士の情報、各科目の学年1位の点数、近隣各塾がHPに載せていた塾生の定期テストの結果等々からみて、3年間おそらく学年1位を取り続けたと予想しています。
子どもに続く2位の子も不動の2位と思われ、その子は、子どもと同じ高校に通っている小学校からの同級生。
中学は200名ほどの生徒数。
定期テストは、子どもが490点前後を取り、2位の子が480点台、そこに続く子が470~460点ぐらいの間に数人、というカンジが多かったです。
点数的には学年の中でも圧倒的な点を取っていたと思います。
中学は、全国の学力テストの結果などからみると、市内の公立中学校の中で平均よりやや上ぐらいの位置だったようです。
さて本題です。
子どもが中学校で学年1位をとった方法は、3つあります。
1.数学と英語は定期テストの勉強をほとんどしない
2.理科と社会は100点満点ではなく、120点を狙う勉強をする
3.国語はとにかく授業
1つずつ説明します。
まずは
1.数学と英語は定期テストの勉強をほとんどしない
私はこれが一番大きかったと思ってます。
これは、数学と英語は何も勉強しなくても満点がとれました!みたいな意味では決してありません。
むしろ逆です。
数学と英語は1年中ほとんど毎日勉強していました、但し定期テスト勉強期間の2週間前を除いては、と言ういい方が正しいです。
普段の勉強を頑張っていて、定期テスト前にはテスト勉強しなくてもいいぐらいに仕上げていたということでした。
普段の数学と英語の勉強は授業の復習ではなくて、圧倒的な先取りです。
授業の進度と関係なく、コツコツ先へ進めます。
例えば数学の場合は、進研ゼミと青チャートの参考書と問題集を使って進めていました。
これは定期テスト対策というよりも、受験を考えて中3夏までに全部を終わらせるのが目的で始めたのですが(実際は中3の春に終了)、結果的に定期テスト勉強が必要ないというおまけがついてきました。
先取りで応用問題(公立高校の入試問題程度)までできるように仕上げているので、授業でやる時は完全にその単元の復習になり、定期テスト明けに提出するワークをやることで、自分が取りこぼしていない事を確認していました。
英語も進研ゼミと市販の英語教材(とにかく演習量の多い問題集)、ラジオの基礎英語で自分の勉強を進めて、授業は復習になっていました。
授業をやってから復習をするという勉強はほとんどしてなかったです。
とにかく、大事なのは予習先取り。
これは誰もができることではないし万人におすすめなやり方ではありません。
でも学年トップをねらう位置にいる子なら、頑張れば自力での予習先取りはできると思います。
先取りは時間もかかるし正直、苦しいです。でも苦労した分、その見返りは大きい。
ここを頑張っておくと、実力テストや模試などのように試験対策がしにくいようなテストでも、何も準備せずに高得点がとれるようになるし、出題範囲の広い高校受験の時にも大いに威力を発揮します。
さらに付け加えると、これを中学生でできるようにしておけば、高校生になってからの数学で、学校指定の青チャやフォーカスゴールドなどの予習課題への取り組みに繋がります。
ではなぜ数学と英語をテスト勉強しないのがいいのかと言うと、それは理科と社会のテスト勉強に多くの時間をかけられるからです。
それが
2.理科と社会は100点満点ではなく、120点を狙う勉強をする
を可能にします。
理科と社会は時間をかけたらかけただけ点数がのびます。
子どもの場合、ノー勉で80点ぐらい(進研ゼミで予習して6、7割の理解、学校の授業を受けて8割ぐらいを授業で身につける)、そこからテスト勉強を10時間したら90〜95点、20時間超えると95〜満点、そんなカンジでした。
最初に1番点数が低かったのは、1年の1学期の中間475点と書きましたが、この時の点が低かったのには理由があります。
最初のテストで、教科ごとにかけるバランスがよくわからずに、この時は英語も数学も定期テスト勉強をやっていました。(というか私がやらせてしまいました)
後から考えれば、どれも最初から解けるような問題をやっていたので、時間を無駄にしていたことがわかります。
英語と数学に時間を使っていた分、当然理科と社会の勉強時間は減ります。
それに気がついて(子どもにも「やる必要がない」と言われて)、とにかく定期テスト勉強は理科と社会を徹底的にやるようにしました。
これをやるようになってから、定期テストの合計点がもう1段伸びて490点台にのるようになりました。
そして理社のテスト勉強する時の心構えとしては、100点ねらいではなく120点をねらう気持ちで勉強する。
「100点ねらいの勉強だと95点、120点ねらいでやっと満点がとれる」
これは子どもが口にしていた言葉です。
まずは教科書準拠の問題集と学校のワークを完璧に仕上げる。
(おそらくこれが100点ねらい)
ここから、進研ゼミや市販の問題集を2,3種類やってさらに仕上げていきます。
必要以上にレベルを上げた問題集をというよりも、同じようなことを問う問題で問い方が違うものをやり、自分がちゃんと理解できているかを確認する感じでした。
例えば、最初にやっていた問題集は選択肢から選ばせる問題だったものが、他の問題集だと選択肢はなく用語をかかせていたり、また別の問題集では記述で内容全体を答えさせる問題であったりと。
1つの問題集だけだと、選択問題ができただけで安心してしまったり、問題自体を覚えてしまってできるようになることもあるので、そういうのを防ぐために何冊かやるようにしてました。
複数やる事で、またこの問題でてるなとか、この問題はいつも記述ででるなとか、問題になりやすい傾向も掴めました。
あと、資料集を隅々まで目を通すこと。
子どもは、授業中に先生が雑談をしている時や授業が眠くてしょうがない時に、その科目の資料集をとにかく眺めていたそうです。
テスト前の自習になる時間も資料集読んでたとよく言ってました。
満点までの最後の5点は資料集の小さい字からでることも多かったので、これも高得点につながったようです。
そして、もうひとつ。
理社の定期テストの勉強する時に私がよく言ってたこと。
理社は1年の範囲からも高校受験に出題されること、それから授業で勉強できるのは1回だけだということ、つまり今勉強していることがそのまま高校受験に繋がるということ。
一夜漬けで明日のテストさえのりきればいいという勉強ではなくて、内容を理解して、中3になって受験勉強を始めた時に少しでも記憶に残るような勉強をすること、という心がけでやっていました。
理社に関しては日常的には勉強していなかったので、定期テスト勉強の期間だけとにかくしっかりと深く勉強するようにしてました。
これができたのも理科と社会に回す時間が多かったからだと思います。
そして最後の
3.国語はとにかく授業
中学時代国語の模試の点数は良くなく、子どもの中では最も苦手な科目でした。
しかし定期テストになると話は別で、高得点がとれていました。
理由は簡単です。
定期テストの国語は、ほとんどの問題が授業で一度習っているからです。
(子どもの学校では一部、聞き取り問題などの教科書と関係ない問題もありましたが)
読解問題も初見の問題はなくて、問題として出るのは教科書にのっている文章です。
そうなると授業でさんざん、主人公の心情は?とか、熟語の意味、文法、短歌の様式、詩の技法などをやっています。
国語はとにかく授業を大事に、授業を100%理解できるようにします。
これにプラスして進研ゼミ、進研ゼミは使っている教科書準拠の問題なので、これをやって仕上げになりました。
進研ゼミの中でも、国語は一番、授業対策、定期テスト対策になると言って、市販の教科書準拠の問題集は一度も買いませんでした。
もちろん、進研ゼミでなくても、市販の教科書準拠の問題集でOKだと思います。うちは2種類はいらない、という意味で進研ゼミだけでした。
長々と書いてみましたが、いかがだったでしょうか。
私は、子どもが中学生の時にあるネットの掲示板をよく読んでいたのですが、そこで読んでいて学年1位ととる子の話、子どもと同じようなやり方をしている子が多かったです。
英数はやらない、120点をねらうような勉強をする。
私も、これが学年1位をとれた理由だと思っています。
夏休みにこの話を書いたのは、今、英数の先取りを頑張っておくと2学期の定期テストの時に、理科と社会に時間を割けるよとお伝えしたかったのもあります。
それから、この話はあくまで公立中学校の話です。
高校生になってからの子どもは全く別です。
定期テスト勉強の多くの時間を数学に使っているし、科目に対するバランスも勉強の仕方も全然違います。
中学の時に2位だった子は、上にも書いた通り同じ高校ですが、高1の時は、ずっと定期テストの順位で負けていました。(2年からは文理で分かれてしまったし、もうそういうことにはお互い興味はないようで聞き合うこともないようです)
2位だった子の中学の時の勉強は、定期テストにそこまでこだわっていなかったのかもしれません。内申5をもらえるぐらいの位置にいれば良しとしていたのかも。
塾の最難関コースに通っていたので、英数は難関国公私立向けの勉強をしていたと思います。多分、理科と社会に時間をかけるよりも、英数のもっと難しい問題をやっていたのでしょう。(子どもとの点数の差は、だいたい理科と社会の点差でした)
高校に入ってから点差がついて負けるようになったのは、英語だと思います。
子どもは公立高校受験には十分な勉強はしていたけど、もう1段上の勉強はしていなかったので、足りてなかったと思います。(おかげで今苦労してます)
ということで、必ずしも学年1位とることが正解かどうかはわからないですね。
子どもの場合はそれがモチベーションになっていたり、プライドを育てていたと思いますが。
1位にこだわらなくても、上位にいて自分の志望校に入れる内申点をとって、その先に必要な勉強に時間を割くというのも正解だと思います。
高校受験で終わりではないですからね。
定期テストのことを書いた過去記事貼っておきます。