考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

子どもに貯金通帳をみせました

今日は、子どもに貯金通帳をみせたお話です。

 

 

もう1か月ほど前の話になります。

子ども名義の貯金通帳を記帳してきました。

高3までに用意しようと思っていた目標額があるのですが、予定よりも少し早くその目標額に達しました。

 

そろそろこの通帳を子どもにみせるのにいい時期かなと思いました。

 

 

子どもは、小さい時から自分名義の貯金があるのを知っています。

小さい時から「あなたが大学受験の時に使えるお金を貯めているのよ」という話はしていました。

通帳には、子どもが生まれた時から、色々なお祝い金、子ども手当、児童手当、それからもちろん親がコツコツと積み立てたお金が記載されてます。

 

そして、子どものお年玉も入っています。

子どもが小さい時に、義父の親戚関係のお年玉のやりとりが多くて(お互いの孫に渡しあっていたようです)、お金の価値もわからない歳に、お年玉をたくさんいただいていた時期がありました。

そういうのも全部、その通帳に入れていました。

子どもがもらったお金は学費の貯金とは別に貯金をして、大きくなってから本人に渡すべき、と考えられる方もいらっしゃると思いますが、うちは全部一緒にしました。

 

お金の価値がだんだんわかってきた小学校の高学年以降は、お年玉やお祝い金をもらった時は、必ず本人に聞いていました。

何か欲しいものや使いたいことがあれば自由につかってもいいし、ある程度の金額なら自分の手元にもっておいてもいいよって。

でもそのほとんどを「大学のための貯金に入れて」と言ってくれたので、大きくなってからも同じように貯金しました。

 

こんなことを書くと、子どもに全然お金を渡していないように思われてしまうかもしれないので、一応書いておくと。

子どもには幼稚園の時からお小遣いを渡しています。

でも、基本的に本や文房具、飲むもの食べるもの着るものに関しては、必要に応じてお小遣いと別に渡したり親が買っています。中学生までは友だちとお金がかかるところに遊びに行く時は、その都度必要な分を渡していました。そんな感じなので、中学生まではお小遣いがほとんど手元に貯まっていました。

さすがに高校生になった今は、色々お小遣いをつかっているようですが。

 

元々あまり物欲のない子なのですが、クリスマスと誕生日にリクエストを聞いて欲しいものを買ってあげていましたのですが、子どもの誕生が1月ということもあって、クリスマス、お年玉、誕生日と立て続けにくるので、お年玉は使わなくてもいいという気になってたみたいです。

コロナ前は私の実家に年に数回顔を出していたので、その時に私の母が子どもにお小遣いをくれるので、そのお金は子どもが自由につかうお金として分けてあります。

子どもの小遣い事情はこんな感じです。

 

 

色々なお金が入っている通帳なのですが、実は、何のお金なのかは全部書き残してあります。

それをみれば、そのお金の中にお年玉がいくら含まれているのかなんてこともわかります。

明細をちゃんと残しておけば、お金を分けて貯金する必要もないと思ったので、1つの通帳にどんどん入れていきました。

 

 

話を戻します。

 

子どもには、大学のための貯金はしているといいましたが、私がいくらを目標に貯金しているとか、どれぐらい貯まったとかそういうことはずっと言ってませんでした。

こういうことは、言うタイミング大事だと思っていたので、子どもに言う頃合いを見計らっていました。

 

言うなら志望校を具体的に決める時期、本人が受験生としてスタートを切る時がいいかなと思っていました。

ちょうどそろそろいいなと思った時と、目標額に達した時が同じだったので、先月子どもに通帳をみせました。

 

ずっと謎の通帳として親子の会話の中にあったわけですが、子どもに手渡してみると。

こ、こ、これがあの通帳なのか、、、、。みたいな様子でおそるおそる開いて確認してました。

やっぱり生まれた時から少しずつ金額が増えていく通帳というのはインパクトがありますね。

子どももとても真剣な表情になっていました。

もちろん明細も見せました。

「親ももちろん頑張ったけど、あなたが預けると言ってくれたお祝い金やお年玉もちゃんとこの中にはいっているからね」と。

 

通帳や明細をみて「ありがとうございます」と、子どもは神妙な面持ちで言いました。

親の本気が伝わったかな。

 

国立大が第一志望ですが、現役志望でもあるので私立併願と別の国立大学の後期試験も考えています。第一志望が残念な場合は私立になることも考えられます。私立も覚悟して準備してきました。

貸与の奨学金は利用しない予定です。

(私自身は、大学の時に育英会奨学金を利用しているので、貸与型の奨学金に対しては否定的ではないです。大学は自分の力で行くというのもありだと思ってます。)

ただ、給付型の奨学金に対してはアンテナを張っておいて欲しいと言ってます。

給付型で何かしら利用できるものがあれば、そんなありがたい話はないと思うので。

準備しているお金を使わなくて済めば、その分、それを他のことに回せるから、そんな話もしました。

 

それから大学院まで進みたいのであれば、それは自力で頑張って欲しいと伝えました。

私としては、子どもは文系なので大学院まではいかないんじゃないかと思っているのですが、以前、子どもの高校に教育実習に来ていた学生さんが、子どもの志望大学の文系の大学院生で、志望学部とは違うのですが大学院の話を色々と聞いてきて、大学院もいいなと口にしていたことがあったので、そんな話をしました。

 

大学院に行く可能性としては、大学卒業後の進路の統計などをみると、第一志望の国立だったらあるかも、でも私立だったら就職かなという気がします。

 

院なら自力でとは言ったのですが、でも国立大学への進学なら私立の大学にいくよりもお金は残るわけで、そうなるとそちらにお金をまわせるわけです。

もちろん、子どももその点には気がついています。

(準備しているお金があるならつかっていいと言ってあります)

そうなると、私立よりも第一志望の国立大の方が自分の進路の可能性が広がるわけで、より第一志望に向けて頑張ろうと思ってくれるといいなと思います。

 

 

高2になると、世の中の仕組みとかお金のこととか、親の経済状況とかもだんだんとわかってきてると思います。

この通帳をみて、色々なことを考えてくれたらと思いました。

 

子ども名義の貯金通帳は、親が押してやれる<やる気スイッチ>として、ずっと手に持っていました。

 

このスイッチが使えるのは1回だけ。

早すぎても遅すぎてもいけない。

 

そんな風にずっと考えてタイミングを見計らっていました。

そしてついにその時を迎えました。

生まれた時からずっと貯金してきた通帳、来月には17歳になります。

子育てもここまで来たのかと思うと、ホッとするような寂しいような。

いやいや、感傷にひたるのはまだ早い!ここからが受験生。

しっかりサポートしてやろうと思います。

 

 

 

前回の記事にもした赤本手帳。

これも思いのほかいいスイッチになりました。

この手帳を書くようになってから急に勉強時間が増えています。

「この手帳買ってもらってよかった。やることがいっぱいあることに気づけた」と言ってます。

気がついちゃったから、いま、焦ってすごく大変なことになってるとも苦笑いしてますが。

fumiax.hatenablog.com

 

 

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