考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

久しぶりに子どもと現代文

 

今日は、久しぶりに子どもと現代文の勉強をしてその時私が思ったことなどを。

 

少し前に共テ同日の国語の話を書きました。

fumiax.hatenablog.com

 

その後のお話です。

 

週末、リビングでのんびりしている子どもに、

「共通テストの小説文、もう一度、時間を計らずにゆっくりやってみれば?」

と言ってみました。

(言ってもやらないかな、とは思いつつ)

「時間をかけてやってみたらきっと出来るよ」

と、気持ちが上がるような言葉も添えて。

国語の解きなおしが好きじゃないのは知ってるのですが、この時は珍しく「そうだね」なんて言って、自分の部屋に行きました。

 

そして、しばらくして戻ってくると

「ダメ、1問も正解が増えなかった」

 

ええっ!

私は内心、解きなおしをすればできると思ってました。

きっと模試の時は時間がなかったから内容を読み切れなかったんだろうと予想してたので。

 

目の前には困り顔の子どもが、どうしたものか。

 

「お母さん手伝おうか?」

とおそるおそる聞いてみると。

「お願いします」と、

「あなたが納得できるように説明できる自信はないけど、いい?」

「うん」

 

そんなわけで、親子の前に問題用紙をおいて、一問ずつやりはじめました。

いや、懐かしかったです。

中学生ぐらいまでは、こんな風に読解問題を一緒にやることがあったので。

と、いい思い出のように書いていますが、実はその逆。

読解問題やるの本当に大変だったんです。

 

子どもは自分が正しいと思った答えがなぜ違うのか、また正解としているもののここがおかしいのではないかという主張が強くて、解説が呑み込めないことがよくあったのでした。

それをなんとか納得できるように違う角度から説明したりするのが大変で。

だんだんどちらも自分の言ってることの伝わらなさにイライラしてきて、感情的になったり。

日常生活で言い争いになることなんてほぼない親子なんですが、国語の読解だけはやってると親子の空気が悪く。もうそれが嫌で、私も手を引いたというのもあるのですが。

 

しかし、今回やってみて、子どもの成長をすごく感じました。

中学生の時よりも、自分が納得できていない理由を論理的に説明できる。(中学生の時は、それがうまく言語化できなくてわからないものはわからないとイライラしてました)

私が話すことも理解しようと、私の説明の足りないところを考えてくれる。

国語力も中学の時に比べるとずいぶん上がってると感じたし、それ以上に人としてずいぶんに大人になってきたとこんなところで感じました。

 

 

結局1時間近く、険悪な空気にもなる事なく、小説文の問題をやったのですが、最後には全問で正解とされる選択肢に納得することができました。(かなり珍しいパターン、いつもは納得できない顔で終わることが多かったので)

また、私も子どもに色々と言われて、自分が全然気が付いていなかったこととか、そうかそういう風に読むのかとわかったりして、すごくこの時間が楽しかったです。

中学生の時にすごく授業の面白い国語の先生がいて、その授業は熱を帯びていて生徒たちがついつい国語の世界に引き込まれてしまう不思議な時間だったのですが、久しぶりにそんなことを思い出しました。

 

子どもの一番のミスは、やっぱり大事なキーワードの芯をとらえていなかったこと。

「自分の中で勝手に逆の意味と考えていた。これの意味を理解していたらちゃんと選べた」

と言ってました。

 

あとは、深読みしすぎ。

表面的にはこう書いてあるけど、実は裏にこれが隠れているのではないかとか。

それから、日本語のあいまいさが嫌だともいってました。

この言葉の時制はなに?いつからのことを言ってるの?いまだけのこと?それとも過去からずっとってこと?

修飾語がどの言葉にかかっているのかがわからない、この言葉がこっちにかかっていればこうとれるし、でもこっちだったら違う意味になる。

そうかこの子、英文を読むように小説を読んでいるんだと思いました。

日本語と一緒に英訳ものせてくれれば、どこを説明しているのか、どこに修飾されてるのかわかるのに、とブツブツ。

さすがにリーディングが得意というだけあるわと思いました。

近頃、評論もリーディングみたいに解くんだ、そうするとすごく解きやすいと言ってたので、まぁそういうことなんでしょう。

小説も同じような読み方をしているのだろうなと思いました。

今回はキーワードの捉え方を間違えていたので、総崩れでしたが。

 

しかし、私から言わせるとそのキーワードを掴み損ねていても、小説全体を読めばわかるんじゃない?と思ったのですが。これは私の方がはるかに人生経験が長いからなのか、今までたくさんの小説を読んでいるからなのか。

感覚的に小説を解いてはいけないというのは、よく言われることだけど。でも、その感覚的なものがもう少し子どもの中にあったら、今回のミスに気が付いたのかもしれないと思いました。

感覚的に全体を捉える力と(読書量が多い子)、それを論理的に読み解く力、両方を持っている子が最強なんだろうな。

 

 

子どもと解きなおしをした後にそういえばどこかに共通テストの解説あるかも思いついて、と検索して東進のサイトの解説をみつけよみました。

 

選択肢から消せる理由は、私が言ったとおりの場所。

そうそう、これ説明したよね。

私が「この選択肢は、この部分がだめ」と言ってたのにそれに納得できなくて、それを探すために本文をもう一度読み返したりして根拠を探したりしました。

結局、国語は間違えた問題の解説を読むだけでは納得できないだろうなと思いました。

今回みたいに時間をかけて、ていねい読み直さないと。

 

ひとりでやると行き詰まりそうな時は手伝うよと言っておきました。

私が教えてあげることはできないけど、自分の納得できないところを誰かに説明しようとすることで、頭の中が整理できたり、違う考えが浮かんだりすることもあると思うので、話を聞いてあげるということは意味があるのかなと思います。

 

 

そして、、。

 

いまリビングのローテーブルに、別の模試の問題がどんとおいてあるのですが。

どーいうこと?

これはまた私に現代文を解いておいて、と言ってるのでしょうか。

子どもからは何も言われてないのですが、さてどうしましょう。

 

 

 

 

 

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