今日は前回の続き「中学 定期テストが終わった後にやっていたこと(2)」です。
前回の記事はこちら↓
前回の記事の最後に、
>「子どもの言い訳」「子どもの言い分」もしっかり聞いていました。
と書きました。
「言い訳」「言い分」という言葉の響きはあまり良くないのですが、私はそこに次につながるヒントが沢山かくれていると考えていました。
社会のテストの間違えた問題で
「資料集のこんな小さく書かれているところから出るなんて思わなかった」
と子どもが言ったことがありました。
資料集に目を通さなかったというのは、子どもの言葉からすぐ理解できました。
では、私はこれに対して何と言ったらいいのだろう?
「次のテストの時は、ちゃんと資料集もやりなさい」
これでいいのかしら?
なぜテスト勉強の時に、資料集をやらなかったのだろう?そんな疑問が浮かびました。
資料集から出ないと思ったから?
時間が足りなかったから?
こんなことを聞きました。
「資料集からは出ないと思ったの?」
「資料集の勉強はどれぐらいやったの?」
「それは満点阻止問題だったの?他の子は出来ていた?」
(だいたいどの教科も満点阻止問題と言われる問題が1、2問ありました。満点阻止問題の場合は、落としても仕方がないかなと思っていました)
その問題が出来なかった理由を、もう少し深く知りたいと思いました。
出来なかった理由をちゃんと聞こう、子どもには子どもの言い分があるはず、そんな気持ちです。
もし時間的な問題だったら、計画の段階で何か改善方法があるかもしれないし。
すると、私が想定していた答えと少し違う答えがかえってきました。
子「時間がなくて資料集まで目を通せなかった。それに資料集はいつも学校に置いているし、重たいから頻繁に持ち歩くの嫌なんだよね」
(えっ、資料集、学校に置いていたの?)
どうやら資料集はテスト前日だけ家に持ち帰ってきていたらしく、その時は時間がなくて開くことが出来なかったようでした。
母「テスト前ぐらいは、毎日持って帰ってきたら?」
子「テスト前は他の教科書も持ち歩かないといけないから、ただでさえリュックが重いし、これに資料集もなんて無理」
母「そうか、、、。」
確かに。
学校は置き勉OKだったので普段のリュックはそこまで大変では無かったのですが、テスト前は、ぱんぱんに膨らんだリュックを重たそうに背負っているのを見ていました。
そうかあれでも持ち歩くものを減らしていたのか、と思うとちょっと可哀想に思えて、「勉強しないといけないのだから、ちゃんと持って帰ってきなさい!」なんて言えませんでした。
その時の子どものとの会話はここまでで、資料集をどうしたらいいか?は決めませんでした。
この話は、続きがあります。
子どもは私との会話の後
- 資料集までしっかりやらないと満点は狙えないことはわかる
- 資料集は重たいし荷物になるからできれば持ち歩きたくない
- 家では問題集を解くことに時間を割いているので、持って帰ってきても資料集を読めるだろうか?
では、どうする?と考えたようです。
「考えるお母さん」の子どもも、私に似て「考える子ども」だったりします。
子どもが、私に言ってきました。
これからは、先生が授業中に関係ない話(雑談が多い先生だった)をしている時に資料集を眺めようと思う。
(授業の教科の資料集だから見ていても問題はない)
テスト直前の授業はどの科目も自習になることが多い(先生によっては別の科目を自習することを許可している)、この自習時間は資料集を優先して読むことにする。それなら最低でも1時間、うまくいけば2、3時間はできる。
この方法なら、重たい資料集を毎日家に持ち帰らずに済むし、資料集を読む時間も作れる。
(結果的にこれはとても有効で、このやり方を中学の間はずっとやっていました)
なぜ出来なかったのかを私に説明したことで、子ども自身も点が取れなかった理由が明確化したのかなと思います。
理由がわかったことで、対処法まで考えることができた。
私の方でも、全く思いつかなかった「教材が重い」という物理的な問題があることに気がつくことができました。
その後に別の問題が出てきた時にも、「置き勉しているので家に教材がない」とか「重いから持って帰るものは厳選しないといけない」という視点からも考えることができるようになりました。
これ以外の間違えた問題も、子どもに理由を聞かせてもらいました。
聞いてみると色々と理由ってあるなと。
(もちろんただの言い訳にしか聞こえないこともありましたが)
勉強が足りなかったということ以外にも、途中でトイレに行きたくなって集中力きれたとか、一時間目で頭がぼんやりしていたとか、そんなことまで出てきました。
子どもの言い分や言い訳を丁寧に聞いてあげると、子どももどんどん話してきます。
でも、私も思い当たるのですが、そういう事をペラペラとしゃべって、聞いてくれる人が共感してくれたり肯定してくれると、そのうち少し後ろめたい気持ちになってきます。今、一生懸命言い訳しているけど、本当にそれは無理なことだったのか?
そして、それは子どもも同じみたいで、今回、しょうがないと思った事を、解決する手立てはなかったのだろうかと、私に話をした後に考え始めます。
私が子どもに理由をあれこれ聞いてからしばらくして、子どもが自分で解決策を考えて私に言ってくることもよくありました。
子どもが、出来ないものは出来ないのだからしょうがない、ケアレスミスだからしょうがない、とそこで思考停止させずに、もう一歩踏み込んで解決策はないだろうかと考えさせるためにも、「言い分」や「言い訳」を言わせたのは良かったのではと思っています。
もちろん、私と話をしなくても子どもが自分で考えて解決策をみつけていたことも沢山あったと思います。
でも、自分の意見を伝えたり、質問されたことに答えることで、より自分の考えを整理するきっかけになったかなと思います。
答えはいつも子どもの中にあります。
私があれをしたらこれをしたらと言っても、意外と頑固な子どもは納得しなければやりません。
子どもの中に納得できる答えが浮かぶように、そんなことを考えていました。
私の方も気がつく事があったので、子どもに色々聞かせてもらってよかったです。
「定期テストが終わったあとにやっていたこと」について書いてきましたが、これ以外にやっていたことは、以前の記事の中に少し書いた時間の分析です。
今回は詳しく書かないので、ご興味ある方はコチラをお読みください。
今回のテーマを簡単にまとめると、
「定期テストを受けた後はテストを分析して、次回のテストへ活かせることを探した」
ということでした。
<おまけ>
中学の定期テストは、早い段階でコツをつかんでしまうとあとが楽になります。
コツをつかめば、同じやり方を毎回繰り返すだけでうまくいきます。
私は子どもが中1の2学期の中間テストまでは細かくフォローしていましたが、子どもがコツをつかんだので、その後は手を放しました。
そしてコツを掴んだ後は、点数も一段伸びて安定してきました。
前回の記事に書いたように、このやり方をみなさんにおすすめするつもりで書いているわけではないのですが。
もし、やり方は違えどお子さんの勉強に親が関わりたいと思われているのなら、早い時期に関わる方がいいと思います。
お子さんの年齢が上がれば上がるほど、親は関わるのが難しくなると思います。
最初は様子をみておいて困るようだったら手を出そうとか、受験生になったら関わろうというやり方よりも、一番最初にガッツリと関わって徐々に手を放していく方がスムーズにいくような気がします。
中学生なのだからまずは本人を困らせた方がいい、失敗から学んだほうが子どものためになるというような意見もありますが、私はそれを聞くといつも、中学の3年間という短い時間の中で失敗している時間はあるのだろうかと思っていました。
お住まいの地域にもよりますが、中1の成績が内申に使われる地域もあります。
3学期にいい成績をとれば良いと思うかもしれませんが、学年評定の場合は、1年を通した成績からつけることが一般的だと思います。ということは、1年生の1学期の中間テストから高校受験のための内申点は始まっているかもしれません。
内申が中2からとか、中3だけというところもあると思いますが、そういう場合でも、早くから点が取れる方法を見つけておいた方が確実です。
早くからやっておけば、試行錯誤する時間も持てます。
余計なお世話ではありますが、おまけとして書かせていただきました。