前々回のブログに、夏休み勉強できるかどうか、グダグダ言ってた子どもの話を書きました。
考えるお母さんは、夏休みの計画が書き込めるスケジュール表をエクセルで作って渡し、「自分を信じろ」と子どもに語りかけましたが、あともうひとつやりたいことがありました。
それは環境を整えること。
5月にも子ども部屋のことを書きました。
これをやった時に、もう少しなんとかした方がいいなと思っていたことがありました。
でも、子どもがそれはやらなくていいというので、この時はそのままにしておきました。
何度か書いているのですが、子どもの部屋は散らかっている事はありません。
制服はいつもきちんとかけられているし、布団も片付けられていて、机や床にものが散乱したりすることもなし。
でも、私が気になっていたこと。
- 部屋の隅にきれいに横積みされている共通テストの赤本
- 大きな紙袋に入っているプリント(高さ30cmぐらい)、床からきれいに積み上げられているプリント50cmぐらい
- 1つ追加したキューブボックスや、ボックスの上に並べてい背の高い本せいで、腰窓を少し隠している事。
どれも乱れることなくきれいに積み上げられているので、部屋は整っている印象をうけるのですが、目に入ってくる量や、窓の前にものがあることなどで、わずかながらに圧迫感を感じます。
まずは、子どもが出かけている時に、私がやってあげられること。
本棚がわりにつかっているカラーボックスから、ここ何年か全く読んでいない本を抜いて2ブロック分空にしました。
片付けたのは、こういう本とか。(日本史選択ではないので、もういらない)
あとは、子どもの部屋にプリンタを置いているので、プリンタに必要な用紙とかインクなどをいれてたボックスを別の部屋に。
昔好きだったけど、最近は全然さわらないパズル。
こんな感じのパズル、中学生の時は気分転換しながら時々遊んでいました。
高校生の部屋には、色がうるさいカンジがします。
それから学校へ行くときの身支度に必要なもの(ハンドタオル、エアリズムのシャツ、靴下)を制服の近くの手に取りやすい場所に籠に入れて置いてあってのですが、それをクローゼットの中に納めました。
私がやったのはここまで。
子どもが帰宅してから、残りの整理を。
まずは、床置きされていた共通テストの赤本と、教科書、教材類を私が開けたカラーボックスの場所に納める。
この時、もう使わない教材や教科書、今までの学校の定期テストのプリント、なども抜き取る。(これはすぐには捨てずに別の部屋で保管することに)
そして問題は大量のプリント、横積みの高さトータル80cm分。
これでもすぐに捨てていいプリントはまめに捨てているので、ここにあるものは絶対に必要なものと判断に迷っているものだけ、と子どもは言います。
「何がどの場所にあるかはだいたい把握しているから、整理しなくていいよ」
と、また抵抗しはじめましたが。
「これが受験までの最後のプリント整理だと思って、今回だけ頑張ろうよ」
と励ましました。
子どもに片付けをやらせたい時に私がやることは、
- 1時間ぐらいで終わる量の物にしぼってやらせること。
- まずは要・不要を決めさせる。(不要になったものは、ひとまとめにするだけでよし、シュレッダーなどは後で私がやる)
そして一番大事だと思っているのは、
- 片付けを始める時と終わる時に一緒にいてあげること。
片付けって、スタートの時が一番めんどくさい。
私は、断捨離系の番組とか動画が好きでよく見るんですけど、片付けが苦手な人は始めるときに誰かがそばにいてくれるというのは結構大事なんじゃないかと思っています。
片付けに限らず小さい子の勉強なんかもそうだと思うのですが、誰かが見守ってくれて伴走してくれるとやる気がでやすくなります。
ただ、一緒にいる時に気を付けけているのは、「なんでこんなになるまで片付けなかったの」とか、「もっと早っておけば良かったのにに」とか、現時点でそれを言われてもどうしようもない過去を責めるようなことを言わない事。
「こんなにプリントをどんどん渡されたら、整理するのも嫌になるよね」
とか、こうなってしまった状態に共感してあげる。
あとは、プリントを整理するそばになんとなくいてあげる。
「なんか懐かしいの出てきた」
「世界史の授業プリントがいっぱいでてきた」
「模試の結果が紛れてた」
最初のうちは、子どもも出てきたものの感想なんかを色々言うわけです。
そんなコトに、いちいち「へー」とか「どれどれみせて」なんて言いながら、見守ってます。(私は何も手を出さない)
そのうち、プリントを分類するスピードが上がってきます。
スタートして5分から10分ぐらい、この辺で、私はいったん退散。
あとは、時々のぞいたりしつつ、そろそろ終わりかなという頃にもう一度、部屋へ。
プリントの要・不要、分類が終わったところで、それをどこに納めるか決めたのか、納めるためのファイルやボックスなどが手元にあるのかなどのチェックをします。
ファイルボックスやファイルケースが必要そうな時は、家の中からかきあつめたりして子どもに渡します。
あとはまだ捨てたくはないけど、部屋から出したいものを別の部屋で預かったり。
放っておいても自分で完璧にできる子ならいいんですど、めんどくさくなったり途中で嫌になったりして、結局またプリントの横積みの山を作ってしまいそうだったの、今回は伴走しました。
ということで、子どもの部屋には横積みされている本もプリントも一切なくなりました。
また本の全体量を減らしたおかげで、窓の前に置かれていた本もなくなって、窓全体から光が入ってくるようになると、部屋が余計にすっきりした印象になりました。
1時間ほど片づけただけでも部屋がさっぱりして、子どもも「部屋が広く感じるね」なんて言ってました。
そして何よりも今回の収穫は、2年生の時の世界史の授業プリントと小テストを山の中から取り出して順番どおりにファイルしたこと。
えっ、世界史の授業プリント使わずに勉強していたの?っとちょっとびっくりしたのですが、とりあえず通史や授業の先取りをやっていたので、今までは必要なかったそう。
ただ、これからの勉強には必要になるものだったから、今回発掘できて良かったそうです。
本人は、必要になったら、その都度その山からひっぱり出すつもりだったらしいのですが、そんなやり方してたら時間を無駄にしますよね。
勉強する時に必要なものがさっと手に取れる、これとっても大事。
片付けが終わって、「すっきりしたね」といってたら子どもに「ありがとうございました」とお礼を言われました。
乗り気じゃなかったけど、片付けてみたらやって良かったと心から思ったらしいです。
こんな風に、世界史のプリントの整理ができて、部屋も片付くと面白いものでやる気もどんどん上がってきます。
「次は、計画をたてないと」
と言って、先日渡したスケジュール表をみながら、色々書き込んでいました。
この夏は、国立前期の大学の過去問を1セット、後期の国立大学(こちらは2科目だけ)、私大の過去問を2校分、やる予定だそう。
国立前期以外はそんなに時間がかからないのかなと思っていたのですが、試験時間が2時間のものがあったり、どの科目が相性がいいのかそれをみるために選択する可能性のある科目を全部やってみるつもりだったりを考えると、結構時間がかかりそうです。
私からアドバイスしたのは、学校の夏期講習が半日ある日に、過去問の予定をセットしたら?ということ。
なぜかというと、子どもは午前中予定があって出かけた日の午後はやる気が落ちやすいこと。モチベーションだけに頼る勉強だと、集中力がないから今日は勉強が出来ないと言い出しやすいこと。
しかし、逆にかなりの集中力を必要とする過去問などをやることを事前に決めておくと、そういうのものに対しては集中してできること。
これは子どもの高校受験を見守った私の経験則です。
過去問をやる時は、多少疲れていても絶対に集中力があがるというのを知っているから、しかし普通の問題集だとこうはいかない。
子どももそれを聞いて納得したのか、割ときつめのスケジュールの日に第一志望以外の過去問をやる日を振り分けていました。
過去問のスケジュールがきまると、今度はその日までに過去問を用意しておかないといけないとわかります。
書き込んでいるスケジュール表を横から覗き込んだのですが、どんどんスケジュールが埋まっていって、本当に時間が無いなと思いました。
スケジュールをみてるだけでも、親の私もドキドキします。
片付けしたり、計画を立てたりしてまたやる気が上がってきたので、この調子で夏休みを駆け抜けられたらいいなと淡い希望を抱いています。
(きっと、また途中でグダグダ言い出すこととは思いますが)
私も子どもをサポートできるように、朝型生活、食事を決まった時間に出す、家の環境を整えていきたいと思います。