考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

昨年の共通テスト当日の振り返り

いよいよ今週末、共通テストですね。

昨年の共テ直前期、TVのお天気コーナーで「今週末は共通テストが開催されますが、週末のお天気は~」なんて言われるとそわそわしていたのを思い出します。

 

今日は、1年前の共通テスト当日のことを、親目線で振り返ってみようと思います。

 

 

息子の共通テスト会場は、自宅から50分ほどの大学でした。

電車の乗り換えは1回、大学の最寄駅から少し歩く、そんな場所です。

会場の大学は息子は行ったことが無かったのですが、下見には行きませんでした。

大学の最寄り駅に降りたことはないもののその路線は使ったことがあるので乗り換えは大丈夫。駅から大学への道はグーグルマップとストリートビューで確認しました。

 

一応、電車の遅延や運転見合わせがあった時のことも考えて、別の行き方やかかる時間なんかも調べておきました。

車で行っても自宅から25分ぐらいのところなのですが、試験場案内には自家用車での送迎禁止だし、万が一、自家用車でのトラブルで遅刻等になった場合は追試験の対象にはならないので、遅延などがあっても基本的には公共交通機関で行くことを考えていました。

 

 

共通テスト当日の朝は、息子も私も5時半に起きました。

息子はいつも出掛ける1時間半前に起きるので、当日7時過ぎに家を出る予定にしていたので、それに合わせて5時半です。

ちなみに前日は22時ぐらいに寝てました。

 

寝る時間の話は、ここでも書いています。

fumiax.hatenablog.com

 

 

朝食は、いつもよりもだいぶ時間が早いので、事前に息子になにが食べやすそうか聞いておいて、豚汁と鮭のおにぎりにしました。

豚汁は前日に作っておき、鮭も焼いて準備万端に、おかげで私が起きてから10分ぐらいで食卓に並べることが出来ました。

私が朝食の準備をしている間に、息子はスマホで交通情報などを確認していました。

 

息子は、6時過ぎには朝食を食べ終えて、いつも通りに支度をして7時ぐらいに家を出ました。

緊張からか眠気は全く無さそうで、機嫌もとても良かったです。

笑顔で出かけて行きました。

 

 

1日目のスケジュールは、

 

8時半に開門

9時までに着席

9時半から1時間目の試験がスタート。

 

開門時間や待機場所等は、各会場によるそうなのですが、息子の受けた会場は、

事前の告知では

「開門時間(8:30)前の入場はできません。入場前の待機場所はありません」

とありました。

 

何時にいく?開門時間に合わせる?と言ってたのですが、

「少しでも早く教室に入ってトイレ等を済ませておきたいから開門前に並ぶ」

「電車の遅延や運転見合わせがあった時に、対応しやすいように早く行っておきたい」

と息子が言うので、8時前ぐらいに門に到着するように向かいました。

実は使う電車2路線ともトラブルの多い路線で、特に朝は遅れたり、短時間の運転見合わせになったりすることが多いので、その心配もあって早く行くことにしました。

 

開門から30分以上も前なんて早すぎて誰もいないんじゃない?なんて思ったのですが、そんなことは全然なくて、途中で同級生に何人かあったりもして、早く行く子は早く行くのだなという感じ。

 

結局大学には8時少し前ぐらいについたようなのですが、列になっているところにつこうとしたら、ちょうど開門したそうです。

予定よりも30分早い開門です。

 

そして、待機場はありませんと書いてあったのですが、大学の施設の中にちゃんと受験生の待機場所があって、8時半までそこで待機していたそうです。

暖かい場所で席に座って友だちと話しながら待ってたと言ってました。

 

会場によると思いますが、そういう対応の会場もあったということで、もしかしたら早く開門するかもと思って開門前に並ぶつもりでいくのもありかもしれません。

(ちなみに東大受験当日も予定より早く開門していたそうです)

結局2日間とも、開門時間よりも早めに行って、待機場所で待たせてもらっていました。

 

 

時間を少し戻します。

 

息子が家を出発した後は、私は運行情報をチェックして(トラブル起こらないで~と祈りながら)、あとはスマホで息子の位置情報をみられるようにしていたので、順調に向かっているかチェックしてました。

息子もまめにLINEしてくれて、「無事に乗り換えできました」とか送ってきました。

電車は混んでいるかと思っていたら「ガラガラで座ってる」とのこと。

(ちなみに帰りは受験生で激混みで、駅構内に入るのも大変だったそう)

息子の受けた会場はかなり人数が多い会場だったのですが、開門の30分前行動が功を奏したようです。

 

共テ当日の痴漢に対する注意喚起も言われてますが、行動時間を早めることで朝の混雑を回避できるかもしれません。共通テストは土日なので、通勤者の混雑はなくほとんどが受験生の集中による混雑だと思うので。

 

 

「乗り換えた」というLINEの後に、また息子からLINEがありました。

 

「車内で踊っている子がいる」

 

は?どういうこと?受験生?音楽かけてるの?

頭の中は疑問だらけでしたが、

イヤホンして踊ってる受験生がいたそうです。

(どの程度本気で踊っていたのかは知りませんが)

受験のプレッシャーで壊れちゃったのか?

 

「踊り終わって、よっしゃー!って言った。」

「気合い入れてたみたい。もうおとなしく座ってる」

 

 

共通テスト当日、まぁ色々、見かけるかもしれません。

いちいち動揺していられないですね。

と書きましたが、この後、さらに息子から話を聞いてびっくりした出来事がありました。(これはのちほど)

 

 

試験会場に着いてから、「会場につきました」と「(スマホの)電源落切ります」の連絡がきました。

息子は、休み時間はスマホの電源は入れない(万が一電源を切り忘れたりすると怖いから)と言ってたので、これで試験が終わるまでは息子からのLINEもこないし私が送っても読まないとなりました、あとは祈るだけ。

ということで、私は試験開始に合わせて近所のお寺にいって神頼みしていました。

 

 

共テのお昼は、二日間ともお弁当を作りました。

お弁当は、高校に持っていってたようないつものお弁当でいいよと言われてました。

(豚の生姜焼き、チーズ卵焼き、人参シリシリ、ピーマンとじゃこの炒め物、ブロッコリー、イチゴみたいなカンジ。果物は絶対に欲しい)

昼休みが長いから食べる時間もあるし、夕方まで試験があるのでエネルギーが切れないように、軽めよりもしっかりしたものを食べたいと言われました。

私も、肉や卵などタンパク質をしっかり摂った方が血糖値スパイクが起こりにくくて眠気防止になると思っていたので、いつも通りのお弁当にしてと言われて安心しました。

 

食後眠くなるのは、糖質が多い食事をして血糖値が急激に上がるのが原因だそうで、タンパク質を一緒に摂ると消化に時間がかかるので、血糖値の急上昇を防げるそうです。

また、さらに工夫をするならタンパク質を先に食べてから糖質をとると血糖値の上がりがゆるやかになるとか。(ダイエット効果もあるらしい)

お腹がいっぱいになると眠くなるから、おにぎりとゼリー飲料だけというような糖質の多いの食事だと、もしかしたら量は少なくても血糖値を上げやすい食事かもしれないです。

今までのルーティンや模試の時の経験もあると思うので、急に食べ物を変えるのも良くないかもしれませんが、食べられるのならタンパク質も一緒に摂った方が眠くなりにくそうです。

 

 

さて、上に書いたびっくりした出来事。

 

家に帰ってきて息子が話してくれたのですが

「試験中にさ、近くの席の人がいきなり『すいません。気持ち悪いです』って言ってさ」

 

ええ!そんなことが。

 

普通はそういう状況なら静かに手を挙げて試験官を呼んでからコソコソと「気持ちが悪くて…」とか話すと思うのですけど、そういう状況じゃなかったようで。

 

で、どうなったの?

 

「大人たちに囲まれて、荷物と一緒に連れ出されてた」

 

そんなことが試験中に、、、。

その間も試験は中断されずに続行されてたようなのですが。

 

 

「大丈夫?集中切れなかった?」

問題文読んでいる途中だったりしたら、なにごと?と思って止まるだろうし、わずかな時間でも集中途切れるよね?

 

「あ、全然大丈夫。僕、そういうのに全く動じないタイプだから」

 

そういわれてみれば、あなたってそういう子よね。

 

ええ、そうでした。

これもきっとリビング学習を続けていたお陰。

受験勉強している後ろで、親が二人そろってTVみて大笑いしていても、全く気にせず問題解いている子だったし。

まさか、そういう積み重ねが、本番のこういう状況で役に立つとは。

息子はただこんなことがあったんだよという話をしただけで、特にそのことについて不満があったりしたわけではなかったようです。

 

 

それにしても、その受験生の子もよく勇気を出して言ってくれたと思います。

(できればコソコソ言って欲しかったけど)

途中退出すると試験がどうなるのか心配で言い出せなくて、我慢しようとしたけど我慢できなかったら、その後大変なことになっていたと思います。

席が近かったので、おそらく息子も一緒に退出する騒ぎになっていたかと。

本当に言ってくれてありがとうと思いました。

 

 

さて話題変わって、受験の時は休み時間も友だちとあまりはなさないようにという指導が入ることもあるようですが、息子は休み時間ごとに友だちとしゃべって、お昼ごはんもいつもの友だちと大学の休憩スペースで食べて、帰りも一緒に帰ってきました。

友だちとしゃべることでほどよく緊張もほぐれたみたいです。

よく考えたら、息子世代はコロナ全盛期で黙食が当たり前、イベントの打ち上げなんかも禁止されたりして、緩和されてきた時期はもう受験生だったので、友だちと一緒にご飯食べる機会がとても少なかったんですよね。

だからなのか、模試や受験の時に、友だちと一緒にお昼食べたというといつも嬉しそうに話してました。

共通テストの時のお昼一緒に食べたという話もなんだかとても楽しそうで。

お昼だけで言えば遠足気分を味わっていたのかもしれません。

 

 

学校からの注意事項は、絶対に1日目に自己採点をしないことだったそう。

失敗しようが、どんなに自信があっても自己採点は絶対にしない、SNSであれこれ情報をみない。

2日目に影響を与えないように、それは守りました。

 

保護者会でも、「1日目の失敗を引きずるのが一番怖い」という話を先生から聞かされていました。

試験が2日間なのでその間に学校の方からフォローができない、もしなにかあったら(1日目うまくいかなかった等)家庭の方でしっかりフォローしてあげてくださいとも。

 

私も、1日目は息子の方から話してくる試験の話は聞いたけど、こちらからは何も聞きませんでした。

「現代文の手ごたえはどうなの?」と喉元まで上がってきていましたが、何度も飲み込んでいました。

 

 

1日目の夜は、少し気持ち悪いと言ってて、寝付けなかったみたいです。

寝れないなんて言う事がほとんどない子なんですが、やっぱり緊張してたんでしょうね。

2日目の朝も、お腹いたい、大丈夫かなとか言いながら家を出たのですが、会場についてから「すっかり元気になったから大丈夫」とLINEを送ってきました。

2日目は、私も疲れていました。

息子を送りだし、会場についた連絡をもらったら一気に気が抜けました。

お母さんの第一のミッション終了ってカンジです。

 

 

2日間終わって帰ってきたらさすがに疲れたとは言ってましたが、共テが終わったことがとにかく嬉しそうでした。

夕飯食べて、解答速報がでたところで、自己採点を始めてました。

数学の点が予定よりもアレだったもので、家庭内にはちょっと微妙な空気が流れましたけど他の科目がしっかりとれていたので、合計点としては例年の東大の合格者平均点ぐらいだったのでこれで問題ないのではないかと。

高得点とれてすごく喜ぶわけでもなく、低い点でがっかりすることもなく、「至って普通のなんかパッとしない結果だったね」と息子は贅沢なことを言ってましたが。

普通の点数だったおかげで浮かれることも沈むこともなく、粛々と次の準備に取り掛かれたような気もします。

 

 

 

 

「週末共通テストなんだよね」と息子がしみじみと言ってました。

いま、塾のバイトで高3生を2人みてるので、その子達の様子も気になるようです。

「共通テストのこと、覚えてる?」と聞いたら、

「全然覚えてない」そうです。

私は試験を受けていないから前後のことをしっかり覚えているけど、試験を受けている本人にしたら試験を受けることに必死で、前後のことなんてどうでもいいことだったのかもなと思いました。

 

たった1年だけど、この1年ですっかり大学生になったなぁと思います。

とっても変化の激しい1年でした。

そして、そろそろ大学1年の授業も終わりだそうです。

 

 

 

 

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