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塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

共通テスト燃え尽き症候群にならないために、受験のピークを意識する

今日は、共通テスト終了後に燃え尽き症候群にならないためにどうしたらいいかということを考えてみようと思います。

 

前回の記事で

 

>大事なことは最後の試験を受けるまで、ゆるめないこと。

楽な方へ流されない、最後までしっかりと走り切る事です。

 

と書きました。

この言葉の中には、共通テストに気を付けて!という意味も含めておりました。

 

「共通テスト燃え尽き症候群」とか、「共テボケ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

簡単に言うと、共通テストを受けた後にやる気をなくしてしまい、勉強に集中できなくなってしまう現象です。

これは共通テストの出来や成績に関係なく起こるようです。

成績が思ったよりも良ければ達成感と安堵感を持ち、失敗した場合は絶望感、また成績にかかわらず、共通テストの緊張からの解放を感じて気が抜けてしまう人、身体や心の疲れが限界に達していて完全に集中がきれてしまう人。

 

 

息子が高2の時に東進の共通テスト同日模試を受けたのですが、まさかの、高2で共通テスト燃え尽き症候群のような状態になりました。

 

その時の話はコチラに

fumiax.hatenablog.com

 

燃え尽き症候群の話はこちらにも

fumiax.hatenablog.com

 

 

高2のこの時は、燃え尽きている息子をみてとても驚きました。

私は共テ同日はいつもの模試の中の1つと考えていたのですが、息子にとっては普段の模試後とは全く違いました。

共テ同日模試受けた後、全然勉強できなくなってしまったんですよね。

2月に東進の東大入試同日体験受験を申し込んでいたので、共テ同日が終わったらすぐにそれに向けて準備するといってたのですが、「やる気が全くでない」と言ってグダグダでした。

 

そんな息子の様子をみて、これが来年の本番の共通テストの時に起こったらまずくないか⁉という不安にもさせられました。

そんな時にネットで色々みていたら、「共通テスト燃え尽き症候群」なる言葉を知ったわけです。

 

息子にも「共通テスト燃え尽き症候群」の話をして、本番で今のような状態にならないためにはどうしたらいいか?というような話もしました。

 

 

私は、なぜ燃え尽き症候群になったのか?理由を考えました。

 

  • 過度なプレッシャーを自分にかけてしまったこと
  • 直前にやった青パックで、思うような点数がとれなくて自信をなくしていたこと
  • 高2の冬休みから共通テスト対策に全振りして共テ形式の勉強だけやっていたこと
  • 共テ同日模試のことだけに集中して直前をすごしていたこと
  • 2日間の過集中で、身体も心も疲れてしまったこと

 

これらのことから、共通テスト同日模試にすべての照準を合わせてそこへピークを持ってきてしまったから燃え尽きてしまった、という理由が浮かびました。

 

 

大学一般入試の難しいところは、本番といわれる試験が1ヶ月前後の期間の中に何度もあるところです。

共通テスト、私大の入試、国立の二次試験、その試験のたびにピークを持ってこないといけません。

特に、多くの子が一番最初のピークとするのが共通テストだと思います。この最初のピークで気持ちが切れないようにする、これがとても大事なのです。

 

 

共通テストからの気持ちの切り替えの難しさは、日本全国の同日に行われる受験祭りというところにもあります。

全国のニュースで流れ、同級生たち、全国の受験生たちと一緒に受ける連帯感。

そして直後からはじまる共通テストリサーチで自分の立ち位置が確認できること。

その結果を話題に同級生と盛り上がったり、先生や親と相談したりして、急に色々な人とコミュニケーションをとったりします。更に情報を得るために久しぶりにネットを使って検索をしまくるかもしれません。

共通テスト直後は、数日、受験生達の周りの空気感が変わります。

それまではひとりで黙々と勉強をしていたのに、共通テストを境に一変して賑やかになるのです。

 

 

大事なのはその後です。

また元の受験生という孤独な場所にスッと戻る、これができるかどうかです。

 

 

息子の話です。

高3の共通テスト後に息子はどうだったか?というと、心配していた共通テスト燃え尽き症候群には全くならずに、すぐに二次の勉強へと移ることができました。

 

共通テストの結果次第では、W大の共通テスト利用を出そうかどうしようか話をしていたのですが、思っていたほど点がとれず共テリサーチもC判定なので、おそらくダメだろうから出さないと息子に言われました。

国立の前期後期については、志願変更は全く考えていなかったので当初の予定通り、そういうことも時間をかけずに決めました。

共テの翌日は、高校に行ったり、共テリサーチのサイトが落ちていたとかでデータが打ち込めなくてそれに時間がかかったりで、ちょっと勉強どころではなかったのですが、翌々日からは普通に勉強に戻っていました。

共通テスト形式の試験が本当に嫌いだったので、「やっぱり二次試験の勉強楽しい」と言って喜んでやっていたのを思い出します。

 

 

今日のタイトル

共通テスト燃え尽き症候群にならないために、受験のピークを意識する

です。

 

そろそろ最終的な受験校も決まってくる時期だと思います。

全体スケジュールを俯瞰してみましょう。

あなたの受験のピークはいつにしますか?

 

共通テスト直前の時期は、どうしても共通テストのことで頭がいっぱいになります。

特に初めて受験をする現役生はそうでしょう。

でも共通テストはゴールでは無くて受験シーズンのスタートです。

もちろん集中して全力を出して迎える初戦でなくてはいけませんが、そこで終わりでは無いのです。

初戦ばかりに意識をとられていると、初戦が終わっただけで気が抜けてしまう危険があるということです。

 

サッカー好きの息子は、共通テストはグループリーグの勝ち抜け、私大の受験は決勝リーグ、東大入試は決勝戦って考えればいいでしょ、なんて言ってました。

目指すのはワールドカップ優勝だから。

つまり1ヶ月ちょっとの中に、いくつもの勝負どころがある、それぞれでピークを作るという意識を持っていました。

共通テストからすぐに切り替えられたのも、まだグループリーグを突破しただけで、これから決勝戦にむけて最終調整をするという風に考えていたからだと思います。

 

 

大学受験は、第一志望ほど受験日があとになることが多いと思います。

長丁場なので、早く楽になりたいという感情がでてきたり、もうこれぐらいでいいかとゆるめたくなる時があります。

最後までしっかり走り続けるためには、自分の受験のピークをどこへ持ってくるのか、その気持ちを何度も確認しながら進めていくと、それを頑張る力に変えられると思うのですが、どうでしょうか。

 

 

息子の受けた今年の共通テストは、カレンダーの関係で一番早い時期の共通テストでした。(共通テストの日程は、毎年1月に13日以降の最初土・日の2日間だそうです)

ということで、共通テストから二次試験までの間が41日間ありました。

しかし来年の共通テストは、二次試験まで36日間と少なめのパターンになります。

少ないだけに来年は特に燃え尽き症候群になって時間を無駄にしている場合ではないのではないでしょうか。

共通テストが終わったら、私大対策、二次対策にすぐに移るそういう意識を忘れずにした方がいいと思います。

 

 

最後におまけですが、これから市販の共通テストパックをやるという人も多い時期だと思います。

そして共通テストパックで思うような点が取れないという人も結構いるのではと思うのですが、絶対に共通テストパックでメンタルをやられないように!

共テパック結構難しかったりするので、点が取れないのは当り前ぐらいに思っていれば大丈夫です。

共テパックで点が取れない、これはもう本番も駄目だとなってしまって勉強が進まなくなってしまったら本末転倒です。

本番は共通テストパックよりも絶対に点が取れます!

息子も本番は桃パックよりも50点以上取れていました。

(息子は高2の時に青パックに玉砕したけれど同日模試で点が取れたという経験があったので、高3の時は、桃パックの点が悪くても全く気にせずにスルーできました)

直前にわざわざ不安になったりする必要はないですよ。

そういう余計な不安で感情が大きく上下して心が疲れてしまう事も、共通テスト直後の燃え尽き感や気が抜けてしまう原因の1つになると私は思っているので、ここからはできるだけマイナス感情に振り回されないように、胸に手をあてて「私は大丈夫」と自己暗示をかけて気持ちをフラットにしていきましょう。

 

 

 

 

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