夏休みも折り返しを過ぎ、カウントダウンが始まっています。
前半は猛暑と予定の多さに身体がついていかず随分大変そうでしたが、今はなんとか体調も整って気力も戻ってきたようです。
今日のタイトル「ライバルたちの夏に思いをはせる」としました。
ライバルと言って、まず思い浮かべるのは同級生。
子どもにとってはライバルというより良き仲間ですが、おそらく受験の時に同じところを志願する子もいるでしょう。
学校の友人たちなら、子どももなんとなく今何をしているかイメージできるでしょう。東進や駿台などの予備校に通っている子、塾に通っている子、家でまじめにコツコツやる子、学校の自習室に行ってる子、もちろん勉強ばかりじゃなくて、花火大会に行ったり、旅行している子、毎日自分たちが中心となって部活を頑張ってる子、子どものように秋の行事の準備に追われている子。
高2の夏休み、勉強は始めているけどまだそこまで本気ではなくて、高校生活を楽しんでいたり、来年の夏にはできないことを今年のうちにやろうとしていると思います。
学校の課題をやったり、基礎固めをしたり、そんなカンジ?
子どもも私も、そんなイメージを持ってたんですが。
ふと気がつきました。
誰かを忘れてはいないのか?
そうです、浪人生です。
昨今、現役志向がたまってると言っても、浪人してもう1年頑張って受験準備をする受験生がいるのです。
これが高校受験と大学受験の大きな違いですよね。
大学の志願者のうち、4分の3が現役、4分の1が浪人生とイメージします。
4人中3人は、今の子どもと変わらない生活をしているかもしれません。
でも、4人中1人は違う。
子どもが受験する時に一緒に受ける1浪の受験生は現高3生、2浪の人なら現在の浪人生。
高3生や浪人生、この夏バリバリ勉強してるのではないでしょうか。
そう思うと一緒に受験する浪人生の存在は怖いですね。
子どもが高校に入学した直後に行われた学校の保護者会で、前年の卒業生の受験報告会もありました。
もちろん匿名ではありますが、何人かピックアップして、その子の在学中の成績推移とか合格した大学、不合格だった大学、そんな紹介をしていました。
その中で特に印象に残っているのが、わずかな点で東大残念だったという卒業生の話。
何人かあげていましたが、一番僅差だったのは0.3点足りなかった子でした。
この話の時は、説明していた先生も「私もこの点をみた時は本当に驚きました」と言ってました。
東大入試では、共通テストの1点が約0.12点だそうです。共通テストだけで考えれば、3点問題があと1問とれていれば手が届いたということでしょうか。
惜しくも不合格になった卒業生が、その後浪人を選んだのか、別の大学に進んだのかは先生は話されませんでしたが。
浪人生の中には、現役時代にほぼ仕上がっていたけれども、ほんのわずかに第一希望に届かなかった人も沢山いると思います。
高3生になって、浪人生の人たちと同じ模試を受けると現役生の偏差値が落ちるというのは、見聞きしているので理解しているつもりでしたが。
もう少し視点を手前に持ってくると、まだ受験生になりきっていない高2生と今まさに受験生として頑張っている高3生の姿がみえてきます。
いまから高3生のように夏休みを全力で勉強しないといけないとは思いませんが、でも自分の周りの高2生だけをみて安心したりしてはいけない、高3生の存在を忘れてはいけないなと思いました。
(おまけ)
Amazonのkinddle unlimitedで、読んでみました。
塾業界の人ではなく、中高一貫校の先生の目線で子ども達のことを一番に考えているところがとても共感できました。
先取り教育のことや中学受験のことにも触れられているので、小さい子を持つ親御さんにもおすすめの本です。