今日は、東大の過去問集の赤本とか青本とか鉄緑会とか、世界史の教科書のお話です。
最近、勉強してなかったという話ばかり書いている気がしたので、たまには勉強もしてましたというのも書いてみようかと。
まずは写真を
ほとんどの受験参考書は手放したのですが、これはまだ残っていたので写真をとってみました。
大学入試の過去問集というと赤本がまず浮かぶと思うのですが、青本もあります。
青本は駿台が出版している大学過去問集ですが、出版されているのはごく一部の大学だけとなります。
そうなると赤本と青本の両方がある大学は、どちらを買ったらいいのか?問題が発生します。
さぁどうする?ということで、悩みながら揃えたのがこのラインナップです。
東大の過去問ってバリエーションが多いので手あたり次第買ってたら大変なことになりそうだったので、どんなものがあるのかをチェックして、何が必要になるかを考えました。
まず赤本、青本どちらがいいか問題は、あれこれの情報を読み漁るとどうやら青本の方が解説が詳しいと書いてあるものが多かったので、ベースは青本にすることにしました。
初めて買った東大の過去問集は高2の冬休み前、その時の最新のもの(2023年入試用)でした。
東大過去問を始めたのが高2の冬休みからだったので、とりあえずこれを買わない事には始まらないだろうということで。ネットでも問題や解答をみつけることはできたのですが、ちゃんと解説を読むために1冊買うことに。
ちなみに過去問をやる時は問題はネットでみつけてそれを印刷してやっていました。本番と同じ形式でやりたいということで。解答用紙も色々探してできるだけ本番に近いものをみつけてそれを印刷してやっていました。
この時、息子と話していたのは、高3の5月末に発売される最新版の2024年度用の青本も買うかどうか?
2023年度用を買っているので、最新の1年分だけのために2024年買う必要あるのか?という話でした。
結局、高2の2月に東進の東大二次の同日模試を受けるので、その時に最新の問題は手に入るし添削もやってもらえるからいらないのかな、というような話で終わりました。
まだ色々わからなかった時期でした。
そこから何を買おうかどうしようか?をしばらくやっていたのですが。
実は、写真の過去問集の中で、新品で買ったのは2023年度版の青本だけで、あとは全部中古で取り揃えました。
まずは青本、2022-2018(これだけは最新刊なので新品)、2017-2013、2013-2008。
赤本は英語、リスニング、現代文、古典、文系数学、世界史、地理をだいたい2019年以前のもの。
さらに世界史、地理は青本の25年も欲しいということでこちらも2019~1995
あとは鉄緑会から出ている東大数学問題集と古典問題集の少し古いものを購入しまいた。
これにプラスして通信教育のZ会の東大の過去問5ヵ年セットと東大最新年度過去問セットもやっています。
結局、なにを考えて過去問集を集めたかというと、
過去問集やZ会の添削も含めて、1つの年度で最低でも2つの過去問解説が読めるようにしよう、ということでした。
ただ古い出版のものも欲しいとなるとこれがなかなか難しくて。
東大の受験生は過去問5年分だけやるということはなくて、かなりの年数をやる人がほとんどだと思います。
そうなると古いものでも値段が高かったりします。特に、最新年度の本に入っていないちょうどその前の年のものというのは値段が高い傾向がありました。
私は、中古を買うならできるだけ綺麗なものを安く買いたいと思う方なので、色々比べて実店舗のブックオフで買ったり、Amazonやバリューブックスで探したりしました。
この本の第何版のものが欲しいというのは決めていたのですが、どうしても値段が高すぎると感じたり欲しいものが見つからない時は1つ後の版ものにずらしたりもしました。
そんな私のケチケチ根性のおかげで(?)でかなり安く過去問を集めることができました。
例えば、これも買っているのですが。
鉄緑会の古典の10年分の過去問集(2020年度用)定価6100円(税別)
購入履歴を確認してみたら1,265円で購入していました。
ちなみに今、Amazonでこの本の中古の値段をみたら一番安いもので送料込み4,237円でした。(高くてびっくり)
鉄緑会のこのシリーズは特に値段が高いのですが、解説が本当に詳しいらしく評判が良かったので購入しました。
全部の科目が出ているわけではないので、古典と数学しか息子の使えるものはなかったのですが。
「問題を解くよりも、この解説を読んで理解するほうがよっぽど時間がかかる」と息子が言ってたので相当細かく書いてあったみたいです。
また、過去問研究はじめた頃は、
「この問題、赤本と青本とZ会の言ってることが全部違うんだけど」と頭を抱えていたこともありました。
悩んでいた問題は更にネットでも解説を探して読んでいたみたいでが、「解説を読めばよむほど混乱する~」となってました。
東大が出している解答は用語の正解程度で、あとは出題意図しか公表しないので問題によっては本当に何が正しいのかよくわからないとなるようです。
記述がメインの入試なので難しい。
私は問題もみていないし息子の愚痴を聞いていただけなのですが、そういうことを聞くと、1つの解答だけではなくていくつかの解答解説を読むのが大事だなと思いました。
だって1つの解答しかみていなかったら、それが本当の正解でなくてもそれを正解として読んでしまうわけですから。
少しずつずれている2つ、3つの解答を読んで、さらに自分でももう1度調べ直して勉強して、どれが本当の正解なんだろうかと考えるところが本当の過去問の使い方なんだろうなと思いました。
〇か×かだけじゃなくて、出題者の意図とか深いところまでとことん考えて、自分で正解を見つける作業で力がついていったのではと思います。
もちろん、全部の解説が同じことを言ってるというのもあります。
大学公式の正解がほとんど出てないので、自分で添削するのも大変です。
高校に入学した直後に合格者の話を聞く機会があって、その時に東大合格した先輩が、色々な人に添削してもらったが、結局は誰かに添削してもらうことよりも、自分が添削ができるようになるのが大事だったと言ってたのがとても印象的だったのですが。
当時はその意味がよくわからなくて、添削してもらう人よりも自分の方が正しかったってこと?なんて考えたのですが、終わってみたらその話が本当によくわかったというか。
誰かが教えてくれる正解ではなく自分で納得する正解にたどり着けないといけないということだったんだなと、過去問研究ってそういうことだったのねと、私が勉強したわけではないんですけど、3年経ってあの時の先輩が話していたことが腑に落ちた気がしました。
そして最後に、過去問集の話ではなくて世界史の教科書の話を。
これもある時、息子が頭を抱えてて。
「この過去問の正解の解釈がどこから出てきているのかわからない」と。
どうも世界史の過去問をやった時に、自分の書いた答えとは正解が違っていたらしく、青本も赤本もこの時は同じ解釈をだったそうなのですが、教科書をみてもその解釈がのっていない、これは一体どこからでてきたものなんだろう?と軽く混乱。
あーわかる、と思いました。
私もン十年前に世界史の過去問をやってた時に、教科書にはのっていない問題があって、これって教科書を全て暗記できたとしても絶対に正解できない問題だよね、と絶望感を味わったことがありました。
息子も、今の勉強のやり方が間違っているのかと不安になったようで。
世界史の先生に相談してみたら?とか、Z会の相談メールしてみたら?とか言ってたんですが、次の日にあっさりと解決しました。
「そういえばさ、世界史が載っていなかった話、あれわかった」
「なに?みつけた?」
「うん、別の出版社の教科書に載ってた」
あーそういうことか、と思いました。
なんだか、ン十年前の自分の答えも見つかった気が、、。
息子は2つ世界史の教科書を持っていました。
山川と帝国書院です。
過去問の解釈は、帝国書院の方にのっていて山川の方には書いてなかったそうです。
このあたりから教科書の違いに色々と気がついたようです。
その後も論述書くなら帝国書院の方がいいかなと言っておりました。
これも2冊持っていて、比べた結果なんだなと思いました。
歴史の教科書と言えば山川が絶対だと思っていたけど、それぞれ特徴があるのねと思った次第です。
歴史の教科書を2冊使って比較することで、疑問に思ったり、比べることでより強く印象に残ったのかな。入試直前は、よく世界史の教科書を読んでいました。
記述の過去問は、問題を解くのも大変だけど、解いた後の方がずっとずーっと大変だったなというお話でした。
でも。息子は過去問研究は時間ばかりかかると嘆きながらも、表情はいつも楽しそうだったので、好きな勉強ではあったようです。
共通テストの勉強とはとても対照的でした。(共テ嫌いだったからな~)