考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

受験生の秋の中だるみを振り返ってみる

更新が少し空いてしまいましたが、気がつけば10月、このブログを始めて1年になりました。

 

はじめた頃は、こんなタイトルつけてしまったから、もしダメだった時はこっそり削除しようと決めてました。有言実行できなかったら恥ずかしいという思いと同時に、後に続く塾なし勢に不安を与えてしまったら申し訳ないという気持ちでした。

しかしそんなことも杞憂に終わり、ここまでブログを続けることができました。

自分が思っていたよりも沢山の方の目に留まっているようで、こんなつたない文章を読んで頂いてありがたいと思っています。

 

今日は、ちょうどブログを始めた頃の1年前、受験生の秋の様子を書いてみようと思います。

 

去年の受験生は、みなさんご存じの通りコロナの事で大変振り回されていました。

ただでさえ大変な受験なのに、コロナの影響で年明けの入試がどんな形になるのか予想がつかず、色々な噂や憶測が飛び交っていました。

入学志願者も公立よりも私立の方へ動く子が多いのではないか、いや保護者の経済的な不安により私立よりも公立の方が希望が増えるんじゃないか。入試問題は休校中の学習を配慮してやさしい問題になるのではないかとか、そもそも来年受験生を集めて入試ができるのかとか。

 

沢山の話に触れていくうちに、私の中では生来の面倒くさがりが出てきて、もうどっちでもいいわ!なるようになれと思っていました。

子どもの方も志願者が多くなろうが少なくなろうが、他の高校を受けることは考えられないから、どうなっても関係ないよと言ってました。

 

なんて書くとこの時期子どもは一生懸命勉強していたみたいですが、今思えば9月から10月は受験の中だるみが酷かったです。

 

日暮れが早くなって気温が低くなり過ごしやすくなると夏の疲れが身体に出てくる、学校の方も中3生中心に何かをやらせるのは秋までなので、中学生活の集大成にしようと行事や活動をいれてくる。部活は引退したのに放課後残されて帰りが遅くなったり、家に帰っても行事や生徒会の事をやらないといけなかったり勉強以外に時間をとられることも多く、とにかく眠たい疲れたばかり言ってた記憶があります。

 

勉強の方も夏までにある程度頑張ってきたので、今から新しいことを何かやらないといけないという時期ではない、だからと言って勉強が仕上がってるわけではなく、ここからは苦手なものと向き合わないといけない時期なので気も重かったんだと思います。

 

親としてはとても焦る時期でした。

このやる気の無さがいつまで続くのか、明日には抜け出して急にやる気が出てくるのか、それとも受験が終わるまでずっとこういう状態なのか、その見通しがまったく立たなかったからです。

秋頃にこういう状態になっているお子さん、案外多いのではないでしょうか。

 

話は少し逸れますが、高校での保護者の集まりで高1から大学受験までをイメージできる話を聞く機会がありました。

これから高1、高2と学校では何に力をいれるかそれぞれの時期にどんな勉強をやったらいいか、高3の受験期はどんな感じになるのか、勉強の内容や模試の使い方など保護者向けに聞かせてくれました。

この時に印象が残ったのが、受験生の中だるみは2回くるという話でした。そして、その最後の1回は高3の秋にくる、でも中だるみの後は必ず伸びますときっぱり言われました。

 

その話を聞いた時に、ああ、これは高校受験の時と全く同じだと思いました。子どもの秋の中だるみは、来るべきして来たものだったんだなと。

 

人間誰だって、高い集中力をもって何かに取り組むということは相当負担がかかります。生活に組み込まれて習慣として頑張ることもできるけど、それでもやっぱり息切れする時はある。そしてそれは精神的なものもあるし、体力だったり気候だったり、色々なものに影響を受けるのだと思います。

 

受験生の10月って、きっと学校でも「あと半年だぞ」なんて事あるごとに言われ、内申にかかわる最後の定期テストが近づいてくるのを感じ、そろそろ志望校を固めないといけないプレッシャー、夏に受けた模試の結果をみてもまだ立ち位置を確定するには早すぎるし安心してしまえばあっという間に足元すくわれそうだとか、親からはみえてない子どもの中の不安みたいなものがとても大きい時期だった気がします。

 

子どもも受験が終わってから、ぽつぽつと当時の気持ちを話すことがあります。

顔に出さなくても不安だったろうとは思っていましたが、話を聞くと私が思う以上に色々考えていたようです。

うちは本当によく色々な話をしてくれる子なのですが、それでも親に言えない気持ちがいっぱいあったみたいです。

 

 

受験生の親、中だみの時期はどうしたらいいのでしょうか。

 

一番やらない方がいいのは、受験生を追い詰めるような言葉をかけないこと。

「こんなことじゃ受からない」「志望校下げなさい」「もう無理だよ」

今どきは、きつい言葉をかけられて、そこまで言われてだまっていられないやってやる!と思うようなタイプの子は少ないように思います。

そうか親がそういうならもうダメなのかな、なんてかえってやる気を失わせてしまうかもしれません。

 

小さい時みたいに、「お母さんはもう知りません!」と言ったら、ごめんなさいと言って抱きついてくるようなそんな時期はもうとっくに終わってるんですよね。

(あの頃は簡単でよかったです)

 

親は信じてあげることだと思います。

 

信じてもらっていることを子どもが感じていたら、それに応えたいという気持ちもでてくるかもしれません。

 

中だるみの時期、怠けている子どもは楽しているようにみえるけど、心の中は苦しいと思います。だってやらなきゃいけないことは絶対わかってるんですから。やらないといけないのに出来ない自分がいて、その葛藤を抱えてるはずです。

その昇華できないイライラを親にぶつけてまた自己嫌悪の悪循環かもしれません。

 

感情的に叱ったりするよりも、「受験生の秋って最後の中だるみの時期なんだって」と話してあげたり、「きっと疲れてるから気持ちが下がってしまうんだよ。まずは体力が回復するように睡眠をしっかりとってみよう」とか、気分転換になるようなことをしてみたり、モチベーションが上がるようなことを提案してみたり。

本人も辛いであろう中だるみの時期をどうやったら抜けられるか、お子さんと一緒に考えてあげるのもいいと思います。

いずれにしても身体がダメな時は絶対に気持ちついてこないので、まずはしっかりと睡眠時間をとって身体が元気になることが大事です。

 

中だるみは、親よりも本人の方が辛い。

 

高校の先生がわざわざ受験生の中だるみの話を高1の保護者に聞かせたのも、ちょっとやる気がなくなったぐらいで親がガタガタ騒ぐなという予防線を今から張られてるんだなと思いました。

 

中だるみの後は必ず伸びる、それを聞くと中だるみも必要なことだったのかもしれないと今思ってます。

 

 

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