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塾なしで大学受験まできた子の日々や過去をふりかえるお話

校内順位の変化について考えてみたこと

今日は昨日の続き、校内順位の変化について考えてみたこと。

 

前回の記事です。

fumiax.hatenablog.com

 

 

前回の記事にも書いてある通り、子どもは高校に入学してからじわじわと校内順位を上げてきました。

ざっくりというと校内偏差値が55から65-70にあがっているカンジ。

立ち位置が上がることはもちろんうれしいのだけど、それが努力によって上がったという感覚が全くないので、「なんで?」と親子でなっていたというようなことを書きました。

 

 

今日は、その理由に対しての考察です。

 

まず、子どもが言ったこと。

 

「自分の位置は変わらないけど、周りが落ちていっただけ」

 

なるほど。

入学当時から先生たちが繰り返し言ってた高2秋の中だるみにむけて、みんなじわじわと落としていったのかもしれません。

みんな入学直後は「よし!やるぞ」と意気込んでいたけど、部活や行事などだんだん高校生活が楽しくなってきて勉強をしなくなってきた。

高校最初の進研模試で校内一桁順位だった子が今では半分よりも下の位置にいるそうなのですが、「高校に入学してからスマホゲームにはまって、全然勉強しなかったから落ちた」と子どもに言ってたそうです。

最初の模試でいい成績をだしてしまったことが逆に油断を生んでしまったのか、受験から解放されてゲームにはまってしまったのか。

 

 

しかし、ここでひとつ疑問が。

子どもは、他の子よりも勉強していたのだろうか?

 

周りが失速していったとして、子どもはどうだったのかと考えると、子どもも明らかに高校受験の時に比べて失速していると思うのです。

家に帰ってくればiPadをいじり、疲れたといってはすぐに寝てしまう、そんな姿をずっとみてきました。

それはほかの子たちと同じなのでは?

 

 

ここで私が、思いついた理由が2つ。

 

1、子どもが「授業の人」だということ。

2、課題と小テストの勉強だけはやるということ。

 

 

前にも書いたことがありますが、子どもは授業で寝ないし、内職もしない、とにかくちゃんと授業を聞く生徒だそうです。

周りの子たちが催眠術にかかったかのように寝てしまう授業でもちゃんと起きているので、「授業中に先生と頻繁に目が合うのが嫌なんだけど」とよく不満そうに家でいってます。大勢寝ている子の中で、顔をあげて授業を聞いていたら、先生もその子をみますよね。

 

子ども曰く、授業を聞いてもらえない先生が気の毒だし(高校の先生はどの教科もみんな好きらしい)、先生に見つからないようにこそこそ内職するのも面倒臭い、内職だと集中して勉強できないから効率が悪い。

それに受験に関係ない科目ならともかく、受験で使う科目の授業で、寝ていたり、他の科目の勉強をしているのが本当に意味がわからない。

授業を聞かなければ、結局、どこかで自分が時間を作ってやらなければいけないわけで、自学したりする方がもっと効率が悪いのに。と時々なぜか家で怒っています。

ついでに言うと2年生から文理分けされているので、受験に関係ない科目の授業が今はとても少ないそう。それなのに、なぜみんな授業をちゃんと聞かないのか、全然わからないと言います。

 

「なんだかんだ言っても、授業が一番大事」と子どもはよく言ってますが、毎日、6時間前後の授業を真剣に聞いていたら、それだけでも結構な勉強をしていることになるよなと思います。

毎日学校から帰ってくるとぐったりしているのは、そのせいなのかも。

体育のある日は、「今日は体育があるからすごい楽~」と嬉しそうに学校行くのもちょっとわかるような気が。

 

 

2、課題と小テスト勉強。

 

公立の進学校にありがちと思いますが、課題がとても多いです。特に1年生の秋の数学の負担がかなり大きかった模様。

しかし、どの先生方も「中高一貫校と肩をならべて大学受験をするためには、公立高校だと3年間でやることを2年でやらないといけないので、いろいろ負担が大きくなって生徒たちには申し訳ないと思うのですが」とおっしゃる。

これは中高一貫校ではなく、公立高校を選んだ宿命ですね。

 

1週間でこんなページ数をやるの!?みたいな課題が出されることもあるみたいですが、中学の時に身に着けた内申のためにどんな課題も手を抜かずにきちんとやる、という習慣はそのまま高校へと繋がって、子どもは課題だけは必死になって期日を守ります。

 

課題が大変すぎて子どもの機嫌が悪くなってくると、私の方が面倒臭くなって

「答え見ながら解けばいいのに」

「答え写せばいいのに」

と言ってしまうのですが、これだけは絶対にやらないらしいのです。

 

プライドなのか、真面目なのか。

「もう絶対に間に合わない」とか、「学校にいかない」とかブーブー私に言うのですが、結局、学校から帰ってくると「なんとかギリギリ間に合って出せた」なんてご機嫌で私に言ってきます。

話を聞くと、答えを丸写して出してしまう子も結構いるみたいです。

ちなみに課題提出のチェックは中々厳しいらしく、どんなに遅れてもいいから出すようにと言われてるそう。もちろん呼び出しもかかるらしい。

また、課題の内容も無駄がないらしく、中学の時のように「こんなのやらなくてもいいのに」と言いたくなるようなものが無いんだそうです。そういうのもあって、余計に課題をちゃんとやろうと思ってるようなんですが。

 

子どもがやっている勉強は、授業をちゃんときいている、課題をやっている、単語テストなどの小テストの勉強だけは電車の中でしている、これしか浮かばないです。

あとはせいぜい定期テスト前1週間の勉強ぐらいでしょうか。

 

 

勉強をしていること以外では、もうひとつ思い浮かぶのは、子どもはバランス型のタイプだからということ。

 

文系にいるけど数学が一番得意、文系でも理系の科目に対して苦手意識がないこと。(好き嫌いはありそうだけど)

周りの子をみてても、理系の数学がものすごくできる子が国語がありえないほどできなかったり、逆に文系の英語ペラペラの子(帰国子女もいます)が数学がすごく苦手だったり、何かが突出してできる子でも、それと真逆の苦手を持っている子が多いような気がします。

おそらく高校受験程度の内容だったら、苦手な科目もカバーできる力があったのだと思うのですが、高校の学習内容になってくると、その苦手が大きくなって成績が落ちてきているのかもしれません。

 

子どもの成績をみていると、科目別ではトップに飛び出すような点数ではないものの、どれもほどほどに点が取れてることが多いので、足をひっぱる科目が少ない、こういうタイプだと、1科目ごとの偏差値よりも、合計科目の偏差値の方が高くなる傾向にあります。

今年の秋の進研模試は初の5教科だったのですが、特にその傾向がみられました。

どの科目も満遍なく点をとるバランス型タイプなので、総合順位になると上の方に上がってきたのかも。

 

私の考察は、こんな感じです。

子どもの成績が上がっていたのは、高校の授業をちゃんと受けて課題をやってたから、足をひっぱる科目がなかったから。

えーそんなこと?って思うぐらい普通のことに思えるのですが。

これが子どもの言う「結局は、授業が大事」につながってるんですかね。

 

 

と、これまでの分析をしてみたのですが。

 

ここまでの成績(高2秋)は、あくまでもここまでのものと考えています。

敢えてこの時期に振り返ってみたのは、ここからステージが変わる気がしているから。

ここから先、今のままというわけにはいかないでしょう。

 

高2の12月、やっぱり周りの様子が変わってきたようです。

もちろん、子どもの様子も11月とは全然違うんですよね。これ絶対、周りの様子をみて焦り始めたんだと思います。

 

子どもの学校は、高2の秋まで中だるみするとは言われてるんですが、またその先の話もあって、高2の1月、2月の模試で一気に全体が上がるというのも例年の傾向なんだそうです。

このあたりからみんな本気を出し始めるんでしょうね。

苦手なものを片っ端から潰し、答えを写していた問題をやり、聞いていなかった授業の内容に手をつける、そして得意なものをさらに伸ばす。

もともと学力の高い子たちなので、ここまで手を抜いていたとしても、ここから本気を出し始めたら一気に伸びてきそうな気がします。

 

高2の秋の成績なんて結局のところ通過点なので、校内順位が上がってるなんて喜んで油断してると足元すくわれそうです。

これまでと同じでいたら、来年の1、2月の模試で落ちると思います。

 

子どももそれに気がついて、やっと今月から勉強しはじめたのでしょうね。

良かった、気がついてくれて。

 

「やることいっぱいあるー、どーしよー」といいつつ、「ま、とりあえず今日は寝るか」と言って早寝するのは相変わらずですが。

家での勉強も大事だけど、それで寝不足になって授業に集中できないと本末転倒になりそうなので、

「そうね、早く寝なさい」と言ってしまう母です。

昨日も10時半には布団に入っている子どもでした。

 

 

 

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