考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

駿台模試のデータ

 

今日は、5月に行われた駿台全国模試のデータについて、考えたことを書いてみようと思います。

 

 

駿台模試は、個人結果以外に全体の概況がわかる成績資料が受験者にWEB上で提供されます。

今までは子どもが面倒臭がって資料のダウンロードなどをしていなかったので、私はみせてもらったことがなかったのですが。

今回は、さすがに高3生になった自覚からなのかデータをダウンロードして、私の方にも送ってきました。

初めてちゃんとみせてもらったのですが、なかなか興味深いデータでした。

 

子どもが文系なので、文系のデータの話を中心に書きます。

具体的な数字やグラフなどは著作権に関わりそうなので載せないでおきます。ぼんやりとぼやかしながら頑張って書いてみます。

また、あくまでも素人のお母さんの考えてることなので、その辺は大目にみていただけるとありがたいです。

 

 

まず、昨年度との文系の受験者数の比較。

これは教科別でもコース別でも全てで受験者人数が減っていました。

一番受験者数が多い文系英語でみてみると、全体の受験者数は昨年より1割強減、既卒生は2割減っていました。

 

少子化の影響、既卒生の減少がそのまま出ているのでしょう?

 

少子化については、現高3生の出生率は、前後の学年に比べてもガクンと下がっている谷の世代で、全体の人数も少ない学年です。

単純に人数のことだけ考えれば、来年度の高3生の方が学年人数は多いはずなので、来年はもしかしたら増えるのかしらと思ったりしますが、年々一般受験で入学する人数が減っている状況を考えると、来年以降も減るのかもしれませんね。

 

(ネットでコロナ以前の2019年の駿台模試高3第一回の画像をみつけましたが、文系の受験者人数が今回の1.5倍でした。こんなに受験者数が減っているのなら、近年の模試代の値上げも仕方なしなのかと思ってしまいました)

 

 

 

文系の既卒生の割合。

これは科目によって随分違うなと思いました。

 

受験者数が一番多い科目である英語においては、1/4弱が既卒生でした。

単純に考えると現役生が3/4、既卒生が1/4かなと思います。

ただ文系でも英語を使わない大学もあるようなので、、英語を受けない人もいるのか?とちょっと思ったのですが、よくみてみると国語の受験者数の既卒生割合も英語とほとんど変わらなかったので、まぁそんなカンジではないかと。

 

また極端に既卒生の割合が多い教科は、国語の古文型(漢文がない)。

逆に極端に少ないのは政治・経済でした。

(国語古文型も政治・経済も、受験者自体が少ないです)

 

そして地歴公民2科目受験している既卒生の人数も少なく、全体の1割もいませんでした。

 

既卒生はもう志望校が具体的に決まっていて、自分の受験する大学に合わせて科目選びをしているということでしょうか。

漢文を使わないとか、社会は受験に必要なものだけとか?

地歴公民2科目を使うのは、共通テストで社会2科目受ける人、もしくは二次で地歴の二科目が課されている東大志望者かなと思うのですが。

駿台模試は記述形式で、マークシートの共通テストとは異なります。

既卒生の人は共通テストで社会2科目受けるとしても、駿台模試では私大や国立の二次に必要な社会科目だけ受けるのかな?と思ったり。

また東大志望の既卒生は、冠模試は受けるけど、駿台模試はそれほど受けないのかなと思ったり。

 

現役生の場合は、団体受験で学校の方から社会は2科目で受けるように指示があったり、また共通テスト用に勉強している科目ということで、記述形式ではあるけど受けているのか?(中には、全く勉強しないけど、ノー勉でどれぐらいとれるか受験したという人もいるようですが)

志望校を絞り切らずに、まだまだ広く探っている時期なのか?そんなことを考えました。

 

 

次に、科目ごとの平均点。

 

この時期、現役生は既卒生に大きく差をつけられている時期と言われます。

高3の最初の模試は、高2までの模試と違って既卒生も登場してくるし、問題の難易度も上がってくるので、高3生の偏差値が落ちるのは当たり前と言われます。

特に文系の場合は社会で大きく差が出るとも。

 

実際にどうだったかというと。

はい、その通りでした。

やっぱり社会の平均点が高3生と既卒生でははっきりと違いました。

高3生はまだ学校で社会の範囲が終わっていなかったり、演習もまだまだ足りない時期なのだと思い知らされます。

 

そして数学の平均点の差も社会と同じぐらいありました。

実は今回の子どもの数学の点数、前回の高2第3回の数学と全く同じ点でした。

しかしです。同じ点なのに、なんと偏差値が15下がっていました。

前回の偏差値が点の割には異常に高かったという印象もあったし、本人曰く、今回はあと少し時間があれば25点取れたと言ってたので、今回の方が易しかったのかもしれませんが、問題の難易度の差はあるとはいえ、それにしても偏差値15も違うものかとびっくりしました。

 

そして意外だったのは、英語と国語。

これはほぼ変わらないか、現役生の方が少し高いぐらいでした。

 

 

ということで、高3生の伸びしろは、社会と数学でしょうか。

子どもに言ってみたら、社会はまだまだ伸びるだろうけど、もうすでに数学は頭打ちだなと答えていました。(まだそれを言うには早くない?と言いたいのをぐっと堪えて)

数学は安定しないから、勝負の科目にはできないとも。

これって3年前の高校受験の時も同じ会話していた覚えがありますが。

もう数学にはあまり時間は割かないと宣言されてます。

 

 

 

長々と素人の考察にお付き合いいただいているのですが、あともう少し。

今度は子どもの志望校判定のデータをみていて思ったことを。

 

子どもは数学受験できる文系の学部を3つ書いていました。

国立を1つ、1つの私立大学で2学部。

これらの学部は、文系でありながら数学受験が出来るので、科目的に理系志望でも受験することが可能です。

理系でここを第一志望にする人はほとんどいないと思いますが、理系で文転を考えいる人や、理系の併願で考えてくる人が少なくない学部です。

(おそらく大学の方も理系の学生を意識しての受験科目だと思いますが)

 

前回B判定が出たと書いていた大学もこの中の1つです。

このB判定が出たところは受けるつもりはないのですが、あと2つは現在候補に挙げている学部です。

(ただし数学で受験するかどうかはまではまだはっきり決めていません。とりあえず今回は数学想定で出していたようですが。)

 

文系で数学受験できる場合、文系で数学が得意ならば地歴公よりも有利であると言われることもあります。

確かに戦うのが文系内ならいいのですが、前述のとおりそこには理系も少なからず参戦してきます。

 

そんなカンジのところへ志望校判定を出してみたのですが、結果をみて驚きました。

志願者の偏差値が異常に高いところに集まっている。

B判定が出た大学は、総志望者のなんと16%が偏差値74以上。

(ちなみに偏差値分布表の一番高い偏差値が「偏差値74以上」です)

この大学を志望校に書いた人の6人に1人が、偏差値74以上って。

いや本当にこの大学は受けるつもりがないので、ここはいいんですけど。何度もしつこくてすみません。

 

 

そして子どもが受けることを考えている別の大学の方も、偏差値74以上の人たちがやけにいたりします。

偏差値分布図の分布の数がおかしい。

一番上に書かれてる偏差値74以上の人数が、どの枠よりも一番多いなんて。

 

どちらも判定に使われていた科目は英数の2科目なのですが。

つまり、文系の数学受験というのは、文系で数学が相当強い人と、理系の数学ガチ勢が狙いを定めてくるということ?

 

8校も志望校判定できるし、色々なパターンを探る時期だと思うので、これを本気の志望傾向とは思っていませんが。

(理系だけど文系の大学も試しに書いてみるかな~とか、数学自信があるからあの大学も書いてみるか、ぐらいの人も絶対いると思う。)

 

子どもは文系の中ならそれなりに数学は出来る方だと思っていたのですが、それなりぐらいじゃ大変なのね、とわかりました。

これは受験科目選びを慎重にしないといけないなと思いました。

 

子どもがB判定を出した大学、同級生も志望校に書いていて、その子はA判定だったそうです。(同級生はその大学は、本気の第一志望)

点数を聞いたら英語の点は勝っていたけど、数学で大差をつけられてたそう。

「その子何点だったの?」と数学の点数を聞いて、子どもが言ったその点に思わず「ひぃー」という声が出てしまった私です。

 

まぁそれぞれが第一志望の大学に合わせて準備をすすめているということで、と自分に納得させました。

「今は数学より世界史!」と言ってるので。

 

英語はいいの?

現代文はどうするの?

この間の漢文が、、、とか言ってみたくなるのですが、がまんがまんです。

 

 

 

 

 

 

 

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