5月に入りました。そろそろ新年度の模試が動き出す頃でしょうか。
息子は中1から6年間、色々な模試を受けていたので、私も常に模試の日程を気にしながら過ごしてきました。
模試の申し込み日はいつから?とか、今回の会場はどこ?結果はいつ返ってくる?ネット?郵送?学校?自分で取りに行くの?
特に高3は10ヶ月で17回も模試を受けていたので、何か忘れているんじゃないかといつも心配で頻繁にスケジュールの確認をしていたのを思い出します。
模試をすべて終えて、本当に気が楽になりました。
さて今日は、マーク模試の自己採点はとっても大切、というお話。
模試を受けると「必ず見直しをしなさい」と言われると思います。
何点とれたかよりも、何を間違えたのかを見つけるのが大事、そこからやるべきことを探りなさい、できなかったところを重点的に復習しなさいとか言われますよね。
では自己採点はどうでしょうか?
マーク模試の自己採点は、問題用紙に書き留めておいた自分の答えと解答を見比べるだけでできます。
記述模試に比べたらとても簡単で、ささっと終わるでしょう。
採点チェックをやって合計点も集計してますね。
マークシート問題の自己採点をしたあとは、必ず何点だったか書き留めておきましょう。
そして模試が返却された時に1点でも点数がずれていたら、必ず原因を探ってください。これとっても大事です。
マークテストで正確性に欠く自己採点をやるということは、どこかにミスがあると考えた方がいいです。
マークを塗り間違えている、問題用紙に書き込んだ答えとマークした答えが違っている、自己採点をした時に合計を間違えている。
なにが原因で自己採点とずれたのか、理由を明らかにして次回以降は1点のずれもなく自己採点ができるようにすることが大事です。
例えば、模試の途中で自分の解答間違いに気がついたとします。
この時、マークシートだけ直して問題用紙には直したことを書かないでいたら?
自己採点の時にその事を思い出せばいいのですが、その問題用紙のままやってしまうと点数はズレてしまいます。
時間が足りないと思ったから問題用紙の方は書き込みをいれなくてもいいと思った、というような理由があるかもしれません。
でも問題用紙の選んでいた記号に/をいれて正しいと思うものに〇を書くぐらいなら1秒もあればできます。
時間がもったいないからを言い訳にしていると、マークをし直した時に問題のチェックをかえないというクセが身についてしまいます。
また集計をした時に足し算を間違えただけ、ということもあるかもしれません。
これも毎回丁寧にやるくせをつけましょう。
集計点を間違えやすい時は、問ごとの小計を書き出すとか、かならず2回集計するとか、絶対に間違えない方法をみにつけましょう。
そして絶対にやってはいけないのがマークの塗り間違えです。
明らかにマークを塗り間違えていたことがわかったら、対策を考えましょう。
今やっているマークのやり方だと、本番でもミスをする可能性があるということです。
たまたまその日は集中力が無かったからということが理由だったとしても、集中力がない時でも絶対にミスをしない方法を考えることです。
「よくわからないけど、自己採点よりも4点も上がってた!ラッキー」なんてお子さんが言ってたら、親は一緒になって良かったねというのではなくて心配した方が良さそうです。
どうしてこんなに自己採点のことを細かく言うかというと、
大学入試共通テストの点を使った大学入試は、自分が何点取っているのかわからない状態で出願するからです。
例えば、今年の1月13日、14日に行われた共通テスト、出願時に成績通知書を希望している場合(800円追加で支払います)は、4月1日から成績通知書が書留郵便で送られてきます。
受験生が正確な点数を知ることができるのは、すべての受験が終わった後です。
共通テストが終わるとすぐに、共通テストリサーチというものがあります。
河合塾や、駿台ベネッセ、東進といった予備校のサイトに自己採点を打ち込んで志望校別の自分の立ち位置確認、ボーダーライン予測、合格可能性判定などがみれます。
高校の方から入力するように指示があり、学校の方からも資料を渡されたりするので、この結果を使って、国立の最終的な志望校決定の指導が行われたりします。
私立の共通テスト利用の場合は、出願締め切りが共通テスト前のものと、共通テスト後まで大丈夫なものの両方があります。
出願締め切りが共通テスト前だったら関係ないのではと思われるかもしれませんが、もしボーダーよりも下だった場合は、そこの大学の合格可能性が低いということがわかるので、次の一手を考える必要がでてくることもあります。
こういう一連の動きは、すべて共通テストの自己採点の点で決まるのです。
共通テストの国語は、1つのマークに対して8点という高得点のものもあります。8点問題を2つ間違えて自己採点していたら、それだけでも合計が16点変わってきます。
ただでさえ共通テストの本番は、異常な緊張に包まれます。
模試は適当にやって、本番だけはちゃんとやろうというのはとても難しいことだと思います。
本番までに何度も何度もマーク模試を受けると思いますが、その1つ1つを大切に自己採点をやることで精度があがっていきます。
そして毎回、自己採点と本番点がぴったり合うようになれば、本番を受ける前に自己採点ちゃんとできるかなと心配になったり、終わった後に本当にあっているかなと不安になることが減るでしょう。
共通テストは2026年度(令和8年度)からオンライン出願に変わるそうです。
採点結果の早期提供も今後の検討課題としてあがっているという報道があります。
となると、自己採点にここまで気を使わなくてよくなる日がくるかもしれません。
ただ「今後の検討課題」というなんとも曖昧な言い回しなので、正式に早期提供が決まるまでは安心しない方が良さそうです。
また現在の高3生は、昨年と同じ流れの共通テストとなると予想されますので自己採点を頑張る必要があるでしょう。
あともう少し、話を続けます。
まだ共通テスト模試は関係ないという方向けに。
息子は、共通テスト型の模試で自己採点が1点でも違っていたことがなく、本番も自己採点は正確でした。
これは共通テスト模試を毎回丁寧に受けていたということもありますが、それ以前に中学生の時からテスト問題用紙の使い方の基本ができていたのだと思います。
選択問題にはかならず自分が選んだもののチェックを入れていました。
選択肢を最後の2つまでで迷った時は、迷った2つ両方に〇をした後に選んだものの方を二重丸、選ばなかった方を/で消す、というようなことも面倒がらずにやっていました。
問題用紙の2つの〇はそのままで解答用紙に書き込むときだけ正解を書いても、もちろんテストには何も問題はありません。
でも自分が迷ったことやどちらを選んだのかを残すことで、試験中の見直しがスピーディにできるし、テストが終わったあとの復習にも役立ちます。
息子の模試や定期テストの問題用紙をみると、いつも思考の痕跡が残っていました。
私は、息子が中学生の時、よく問題用紙をみせてもらっていました。
息子がどんな風に問題用紙を使っているのかみたかったからです。
このマークにはどういう意味があるの?と聞いたり、計算ミスしたという問題は計算をどうやって書いているかみてみたり、説明も聞きました。
ダメだししたりこうやって書いたら?みたいなことはほとんど言わなかったのですが、私が問題用紙をみたがるということは、そこに何か意味があるのだろうと息子に気がつかせたいというのもありました。
高校生になってからはあまり見ませんでしたが、共通テスト本番の問題用紙を久しぶりにみたら、どの教科も問題用紙の使い方が中学生の時よりもうまくなっていることはすぐわかりました。
6年間の成長というか、息子の集大成だなと思いました。
近年、中高生が受ける試験はどの科目も文字数が多く処理スピードを競うようなものが増えています。
親が問題用紙をみると「こんな汚い字で読めるの?」と言いたくなることもあると思いますが、大事なことは正確に処理スピードをあげるためにどんな工夫をしているかです。
字が汚くても小さくても、本人が正確に判読できればOKです。(しかし判読間違えをするのならそれは大きな問題になりますが)
たかが問題用紙だけど、されど問題用紙です。
問題用紙の使い方は、個人個人の癖がでます。
悪い癖は本人は自覚なくやっている場合もあります。
なにも工夫することを考えずに毎回いきあたりばったりで問題用紙を使っていることもあると思います。
早くから問題用紙のうまい使い方を見つけておくと、それが先へとつながります。
問題用紙に視点をもってくると何かに気がつくことがあるかもしれません。
おまけにもう1つ、お子さんの問題用紙をみて、いきなり「字が汚い!」と言ってはダメですよ。
字のきれいさってパッと見でわかるので、ツッコミの入れやすさナンバー1ですが、まずは言いたい気持ちを抑えて、そして時間に追い立てられながら必死に問題を解いているお子さんの姿を思い浮かべてください。親も想像力を働かせてテストを受けている状況を思い浮かべましょう。話はそれからです。
字が汚いから始めるとお子さんの機嫌がわるくなって話が終わる可能性がありますから気を付けてくださいね。
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本番に備えて、模試の時から使っていました。
ゼリー飲料は色々試して本番はこれになりました。人工甘味料が苦手な子なので、人工甘味料不使用のこれが一番良かったらしいです。
去年の受験期に爆発的に流行ったあのゼリー飲料を持たせたこともあるのですが、人工甘味料が使われているので飲めなかったといわれました