いよいよ令和7年度の大学共通テストの手続き開始が近づいてきています。
あれから1年かと思うと、早かったような遠い昔のような変な気持ちになります。
このセット一式を手にすると、受験生の気持ちが一気にひきしまるでしょう。
そして保護者の方もそわそわと落ち着かない気持ちになると思います。
さて去年こんな記事を書きました。
友人に「共通テストの志願票って誰が書くの?」と聞かれて戸惑ったという話なのですが。
高3生の場合、高校から配布されるというのが一般的な流れだと思います。
そしていわゆる進学校であれば、高校の方で非常に丁寧できめ細かい説明会等が開かれると思います。
去年の記事に書いたママ友は、子どもの学校で説明会があったことを全く知らなくて、どうしたらいいのだろうと思って私に聞いてきたという経緯があります。
受験の手続きは子どもが主体的にやった方がいいと思います。
高3生の秋が本当に忙しくて大変なのはわかります。
受験勉強が大変なのはもちろんですが、秋に高校最後の文化祭や体育祭などの行事があると時間的にも厳しかったりします。
精神的にも時間も余裕がない受験生にこんな大事な手続きを任せられないという気持ちになるかもしれませんが。
こういう手続きって親がやってしまう方が圧倒的に簡単で、親もやきもきせずに楽なんですよね。
親はこれまでに色々な手続きの経験があるし、お金も親が出すのでなんとなく親の仕事かしらと頭をよぎる。
これを子どもがやると思うと、書類を間違えずに書けるか?期日を守れるのか?お金を払いに行けるのか?と完遂するまでのハードルが浮かぶわけです。
いちいち教えたり確認するのもめんどくさい、そして子どもの人生がかかっている大学受験の手続きにミスがあってもいけない、それなら親がやってしまった方がいいかもと思ったり。
しかし私思うのですが、大学受験の手続きという人生の一大イベントを親が子どもから奪ってはいけないのではないかと。
案内書を隅々まで読む、大切な書類を間違えずに丁寧に書く、お金を払い込む。
たったこれだけのことですが、とても大事な経験です。
検定料の支払いはゆうちょを利用される方が多いと思うのですが、今はなかなか郵便局の窓口に行ったことがある子少ないのではと思います。
コンビニの振込だったら土日休も24時間いつでもやっているし振込用紙をレジで渡せばいいだけですが、郵便局となるとそうはいきません。
郵便局はいつだったら窓口が開いているのか?何時までに手続きをしないといけないのか?郵便局に行ったらどこに行ってなんと言えばいいのか?知らないことも多いでしょう。
去年、実際子どもに行かせようとすると、「払い込みってどこの郵便局でもできるの?」とか「どの窓口に行ったらいいの?」というようなことを聞いてきました。
我が家はほんの数軒先に郵便局があるのですが、近所の小さな郵便局で払込みの手続きができるのか疑問に思ったようです。
私にしたらそうかそんなことも知らないのかと驚きましたが、いままで必要なことは全部私がやっていたのだから当たり前だよなと思いました。
「入口を入って右側が郵便業務の窓口で、左側が金融業務の窓口ね。払い込みのような金融業務に用事がある場合は、入ってすぐに番号札をとって待っていれば番号で呼び出されるから、そのあと用紙をみせれば、局員さんが必要なことを言ってくれるからそれに従えばOK。気をつけないといけないのは払い込みを必ず窓口でやること、局員さんは共通テストの払い込み手続きのこと理解していると思うけど、万が一ATMでも払い込みできますよと案内されてしまったら窓口じゃないとダメなのでと言いなさいね」
というようなことを教えた覚えがあります。
(ATMでも払い込めるの?ATMと窓口ってなにが違うの?払い込みって振り込みと違うの?という質問に答えたり、ついでに貯金と預金の違いとか、ゆうちょにまつわる話とか郵便局が民営化した時の話とか、郵便局にまつわることを今がチャンスとばかりに教えたりもしました)
大人にとっては常識なことでもやったことのない子どもにとっては知らない事、こういうの色々ありますよね。
大学生になったり社会に出た時に「そんなことも知らないの?」と言われるのはなかなかキツイです。
こういう受験手続の時って、書類の書き方とかお金の払い込み方とか親が教えてあげられる良い機会です。
とはいえ郵便局の取り扱い時間が決まっているので、その時間に郵便局に行くのが難しいという子もいるでしょう。そうなると親が行かないといけませんが、その場合はあくまでもあなたが行けないから代わりに言ってあげるわというスタンスがいいとのかな思います。
何もかも当たり前のように親にやってもらうという時期はもう終わりに近づいていることを実感してもらい、自立への一歩としましょう。
しかし子どもに手続きをやらせようとしても、やっぱり心配なので丸投げというわけにもいきません。
ここは親子のコミュニケーションをしっかりとりたいところです。
学校で説明会があったのか?ちゃんと理解したのか?案内書に目を通しているのか?
手続きの主導権は子どもに握らせてるようにみせながら、親もしっかりと案内書を読んでフォローしましょう。
郵便局の払い込みにいつ行くのか?書類の下書き、清書のチェック、高校の提出期限などは確認したいところです。
親子で確認しあえばダブルチェックが出来てより安心です。
スマホのスケジュール共有機能や紙のカレンダーなどを利用して、親子でチェックできる方法を決めておくのがおすすめです。
緊張しながら書類を書いてお金を払い込み、何か間違えてないだろうかと心配しながら高校へ提出する一連の流れは、いよいよ共通テストに近づいているのだと受験生に実感を持たせてくれます。
事務作業に時間を取られて勉強時間が減る気がしますが、これをやることでもう一段勉強のギアを上げるきっかけになります。
共通テストの出願もうまく利用していきましょう。
おまけ
去年のママ友とのやり取りからも思ったのですが、受験生と親のコミュニケーションって本当に大事です。去年の記事には書かなかったのですが、ママ友の家は受験生との関係がよくなくて普段からコミュニケーションが悪かったようです。親が必要な情報を得られないので陰で周りの人に聞いたり、子どもに内緒で塾や学校へ問い合わせたりしてたみたいです。
最終的な受験校を決めたり受験手続きをしたり、この時期から親子で話し合わないといけないことも増えます。親に何も言いたくない子だと親も協力したくてもうまく出来ない。
親御さんはできるだけお子さんが話したくなるような工夫を、そして受験生は自分のためになると割り切って親御さんに必要な情報や受験の本音を話して欲しいなと思います。