考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

自分を信じる、そして信じてあげる

前回に続き、また精神論的な話なのですが。

 

いつものように親子でしゃべっている時に、子どもがこんなことを言いました。

 

「夏休みに一日12時間勉強する自信がないな。夏休み、勉強できるかな」

 

えっ?一日12時間も勉強するつもりなの(!)とちょっと驚きましたが。

 

勉強時間のことはともかく、これ少し前から子どもがよく口にしていることでした。

 

「夏休み勉強できるかな」

 

普段の勉強時間が高3になってもあまり伸びないので、このままの調子で夏休みにぬるっと突入しそうで怖いのだと思います。

いつも、別に返事もせずに「そうねぇ」なんて言って聞き流していたのですが。

 

さすがにこの時期にそんなことをまだ言ってるので。

 

「できる、できるよ」と自信満々に答えてあげました。

そして

「やりたいのなら、まず自分を信じなさい。自分のことを疑わない。疑ってなんていたら、やれるものもやれないよ」

と言ってみました。

 

子どもの反応は

 

急に

「はい」

なんて真面目な顔になって返事しました。

 

あら、って思いました。

そんなこと言っても、自信なんてもてないよって返ってくると思っていたので意外でした。

 

もしかしたら、私に喝をいれてもらいたかったのかな、なんて思いましたが。

最近の私は、全然、子どもの勉強時間のことに口出ししないので、物足りなかったのかしら。

 

 

私は、若い頃から探し物の名人と言われてきました。

結婚前も結婚した後も、それぞれの家族が無いないと探し回るものを根気よく探して、私がみつけることがよくありました。

探し物のこつは、ただ一つです。

「絶対にあると思って探す」これだけです。

 

母親が旅行から帰ってきて、お金が無くなったと騒いだ時も、私は母親のハンドバッグの中から無くなったと言っていた5000円札をちゃんと見つけました。

このハンドバッグの中は、母も探していたのですが、本人は見つけられなかった。

なぜなら母は(盗まれたかもしれない)という気持ちがあったから、(ほらやっぱり無い、盗まれたんだ)と思いながら探してたので、探し方が雑だったのだと思います。

天邪鬼な私は、そう簡単にお金なんて盗まれないと思っていたので、絶対にハンドバッグの中にあると思って探しました。

そうしたらバッグの中の小さなポケットの中に入っていた5000円札を簡単に見つけることができました。

 

 

子どもがプリントを無くしたと騒いだ時も、

「絶対にどこかにあるから大丈夫、あなたは物の管理をちゃんとする子だから、無くしたりはしない」

しかし家の中を探しても無かったので、

「これだけ探して無いのなら、絶対に学校にあるから大丈夫」

と言ったら、ちゃんと学校の机の中にあったり。

 

急に探し物の話をしてしまいましたが、物事ってそういう事だと思ってます。

 

疑ってかかるか、信じてかかるか。

 

盗まれた、無くした、と疑ってかかっている時は、その感情にひっぱられて(ほらやっぱり)ととなるように無意識に力を抜いて、その結論に向かっていく気がするのです。

自分に浮かんだ感情を肯定することにもなるし、だいたい探すという行為は面倒くさいし、あるかどうかもわからない。現時点では無いのだから、無いを有るにするよりも、無いものが無かったという事実の方が楽なわけです。

 

何かをやろうとしている時に、やる前から「できないかもしれない」と思っているのと、「絶対にできる」と思っているのでは、どちらがやれる可能性が高いでしょうか。

 

結果的にできなかった時に、「できないかもしれない」って思っていた方が、「ほらやっぱり」となるので、自分は楽ですよね。

でも、スタートをする前から、自分の可能性を低く見積もっていたら、そりゃできるものもできないんのではと私はそう思います。

 

 

実現させたいのなら、まず自分を信じよう。

何かをする時に、自分を疑うのと、自分を信じるのでは、絶対に行動が変わってくるはず。

自分を信じると言ってもまだ不安が残るなら、そこを少しでも減らすために、お母さんも一緒に信じてあげるよ。

「あなたなら大丈夫」

 

子どもの好きなサッカーチームに大けがから復帰した選手がいます。

もう選手としては終わりかとまで言われたけれど、自分を信じてリハビリをして復帰した選手、そしてその選手の復帰を信じてずっと寄り添ってきたトレーナーやスタッフ。

選手自身も自分の可能性を信じていたのはもちろんだろうけど、周りが自分のことを信じていてくれるというのもどんな力になったことかと思います。

 

親の役割ってこういうことかしらね、って思ったりしてます。

 

 

が、

次の日、「ねぇねぇ12時間という時間は現実的な時間なの?」

と、子どもに言ってた私です。

 

1日24時間しかなくて、できれば8時間以上寝たい子です。

そして、ごはんを食べるのも遅い、歯磨きものんびり5分かけてやってるような子です。

 

できれば1日12時間やる、というのと毎日12時間やるというのでは、だいぶ違う。

12時間やると決めて、それからどんどん時間がはずれてしまうとそこから崩れそうな方が怖い。

どちらかというと過集中してしまうタイプなので、疲れたり、体重が減ってしまったりするので、そのあたりもちゃんと考えないと。

 

Youtubeなんかで受験生の夏休みは12時間勉強しようなんて言ってますが、どれぐらい集中力を使い負荷がかかる勉強なのかその内容でも、違うんじゃないかと思います。

 

子どもにも少し言ったのですが、

「負荷のかからない勉強もあるから、それを長時間やらないといけなんだよ」と答えてました。

「あらそうなの」

 

夏休みが始まるとはいえ学校の夏期講習もあるし、そうなると移動時間もあったりで、勉強時間減るよね。

模試も結構あるし。

いずれにせよ、悔いの残らない夏になって欲しいものです。

 

 

 

 

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