前回の続きです。
私が自分の子どもの高校受験において、塾なしのデメリットになるのではないかと考えていた4つの要素
- 受験情報、分析、相談
- 学習計画
- 教材
- モチベーション
前回は、「1.受験情報、分析、相談」について書きましたが、今回は「2.学習計画」について書いてみようと思います。
子どもが中学に入学後、私は公立高校受験のための勉強には2つの軸があると考えていました。
- 内申点をとるための勉強
- 高校入試本番の問題の点をとるための勉強
この2つの軸のそれぞれの勉強進め方、学習計画をどうしようか?塾なしだとデメリットがあるのではと考えました。
今日は、「内申点をとるための勉強」のお話。
定期テスト対策、日々の小テスト、課題、レポート、授業での発言。
中学に入る前はまずはこれが不安でした。
高校受験塾は、定期テスト対策・内申対策を謳っているところもあります。そんな広告を読んでいると、塾なしで定期テストを受ける事は不利なのだろうか?そんな疑問が浮かんでいました。塾で定期テスト対策の指導を受けた方がいいのか?
しかしいきなり塾に頼ると比べようがないので、まずは塾なしでやってみて、その上で考えることにしました。
実際に中1の最初の中間、期末テストを受けてみて、定期テスト対策は塾に頼らなくても大丈夫だと思いました。
というのも、どの科目のテストもしっかり点が取れていて、科目別の最高点を取ったものもいくつかありました。
順位の出ない中学でしたが、子ども同士の情報交換や、近隣塾がHPに乗せていた定期テストの結果などからみると、おそらく子どもは学年トップだったようでした。そして普段の小テストも、提出物につく評価点も不安に思う事はなく、1学期の成績も観点別評価もほぼA〇で5教科は5でした。
正直なことを言ってしまうとこの時、小学校の時の上位層の子が私立中学や国公立中に抜けたの後の地元の公立中のレベルというものを感じました。
考えてみれば小学生の時に勉強ができる子と言われていた子のほとんどは中学受験をして公立中学へ進みませんでした。
小学校の時に勉強がよくできると言われていて、同じ公立中学に進んだ子で私が思い浮かべる子は1人だけでした。中学は3つの小学校から集まってきていましたが、おそらく他の小学校も状況は同じだと思います。
学校の勉強に関しては、小学校時代からの日々の家庭学習の習慣があったことと、進研ゼミでの予習効果、子どもの授業に対する集中力が高かったこともあり、授業レベルのことは理解できていると判断しました。
定期テストに関しては、前にも書きましたがこんな感じでやってました。
私は、勉強を教えることはほとんどしませんでしたが、定期テストに向けて何を準備したらいいのかは、一番最初に手取り足取り細かく教えました。
子どもは、定期テストというものがどういうものか最初はピンときていないようで私に言われるがままという感じでした。小学校の時は、テストのために何日も前から準備するなんていう経験がないですから、準備しないと点が取れないというのがよくわかっていなかったかもしれません。
でも、定期テストを初めて受けてみると準備が必要というのがわかったり、最初にすごくいい点が取れてしまったので良くも悪くもそれがプレッシャーにもなって、前回より点を落としたくない、あわよくばもっといい点を取りたいという気持ちになったようです。
私の方は最初こそ手取り足取りでしたが、回数を重ねるごと少しずつ手を離していって、子どもにもこのやり方があっているかどうか常に考えさせるように意識させていました。
「お母さんが言う通りやるのが正解ではないからね、これを叩き台にして一番自分に合った方法をみつけてね。」とよく言ってました。
そのうち子どもの方から「こういうやり方でやろうと思うんだけどどう思う?」と私に聞くようになってきて、中1の終わりぐらいには、「もう大丈夫だから、わかってるから」と言うことも増えてきたので、私から先回りして何か言うことはやめようと決めました。
中学時代の子どもは日々の勉強習慣はありましたが、勉強にたくさん時間を取られるのを嫌がり短時間集中型でした。
机の前でダラダラと座ってるという姿はほとんど見たことが無くて、机に向かう時は集中してやる、集中できない時は絶対に机には向かわないそんな子でした。
自分の集中力は一定時間しかない(ウルトラマンみたいにタイムリミットがある)と子どもはよくわかっていました。そうなるといかに効率よく短時間で勉強するかを考えると、まず最初にやることよりもやらない事の決断することが大事になります。
一度正解した問題はそれ以上やらない、確実に解けるレベルの問題はやらない、書いて覚える暗記はしない、要点まとめのノートを作らない、やることの優先順位を考えて、低いものは後回しにして時間が足りなければやらない。
少しでも短い時間で完成度をあげるために、子どもはやらない事の精度をどんどん高めていったように思います。
結果的にこのやらないことを決める力は、今に繋がる大事なものになってると思います。
こんな感じで、子どもは内申点対策に塾を使わなくても大丈夫と判断しました。
学習計画のもう1つの「高校入試本番の問題の点をとるための勉強」は次回に続きます。