考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

小学生の時の勉強(2)

今日は前回の続き、「小学生の時の勉強」の算数と数学の話です。

 

算数は、毎度毎度書いていますが他の教科と同じくベースは進研ゼミをやっていました。

進研ゼミは基本的な問題も多いのですが、授業の予習になっていたので逆にそのレベルがちょうど良かったと思います。

ただやっぱりそれだと学校の授業レベルまでの勉強になってしまうので不安は感じていました。

 

というのも、私には同い歳の子を持つとても長いつきあいの親友がいます。

本当になんでも話せる間柄で頻繁に連絡も取りあっているのですが、親友の子は中学受験をしました。

うちは中学受験には一切関係なく過ごしてきたのですが、

fumiax.hatenablog.com

親友のおかげで中学受験の事は、体験していないのにそれなりに詳しくなりました「門前の小僧習わぬ経を読む」ですね。

どんな勉強をしている、塾の様子、どれぐらいの時間勉強に費やしているか、こんなことを覚えないといけない、こんな模試を受けてる結果はこんな感じ、周りの受験生の子の様子、私立の中高一貫校と公立の中高一貫校の違いとか学校、3年生の時から受験が終わるまで色々な話を聞きました。

中学受験と高校受験ではかなり違いますが、それでも親友から聞いた話は小学校の時の勉強や高校受験を深く考えるきっかけになっていました。

 

小学校時代、そんな話を日々聞いてるうちに気がつくのです。

小学生の時からこんなに頑張って大変な勉強している子たちと、大学受験では同じ土俵に立つことになるんだ。この差はどこかで埋まるんだろうか?

 

中学受験のテクニック、本当に馬鹿にできないと思います。前にも書きましたが、国語の読解テクニックは、文章の難易度や語彙こそ簡単ですが高校受験にも大学受験にも通じるものがあります。

(以前の記事にも書きました↓)

fumiax.hatenablog.com

 

また中学受験の算数、特殊算や計算のテクニックなど。

これを知らないまま過ごしてしまっていいのだろうか。(特殊算などは、教科書のお楽しみコーナーみたいなところや巻末のおまけのようなところに載っているのをみたことがありますが、小学校の授業ではそこまではやらないことの方が多いように思います)

 

例えば

「48チームでトーナメント戦をやったら、全部で何試合やりますか?」という問題。

 

この問題初めて聞いた子は、少し考え込こんだり計算を始めたりすると思います。

でも、1度でもこのタイプの問題をやったことがある子なら、問題を聞いただけで「47試合」と即答できる問題です。

どこかで1度聞いたことがあれば簡単に解けるという問題があります。植木算なんかもそうですよね。知っていれば、(あの計算か)とすぐにわかる。また一見ものすごく難しいそうな問題でも、特殊算を知っていると考え方がわかったり、あの計算を応用すればいいんだなとわかる問題もあります。

中学受験の勉強をしている子たちは、すごい知識を小学生のうちに身に着けているんですよね。

 

そんなことが心配になった私は、ネットで中学受験の特殊算の問題を探して「挑戦してみる?」と言って子どもに渡していました。

幼稚園ぐらいから小学校の低学年ぐらいまで算数パズル系のドリルをやるのが大好きな子だったので、特殊算のような考える問題は勉強というよりも算数パズルに挑戦するような楽しさがあったようでした。私が思っていた以上に夢中になって取り組むことも多く、わからない問題は答え言わないで、ヒントも出さないでなんて言って延々と考えたりしてました。

受験用の算数問題だけでなく、算数オリンピックの問題なんかもネットで拾ってやってたり(ちなみに今の高校のクラスメートに当時の算数オリンピックの入賞者がいます。中学受験を経験していない公立の難関高校の生徒でもやっぱりそういう算数をしっかりやってきた子がいます)、あとはiPadで算数問題ができるアプリを探してそいうのをやっていました。

 

6年生の時には、同じ小学校の子達が受ける公立の中高一貫校の入試問題の算数をやらせてみたこともあります。(公立校なので過去問がネットにあります)制限時間内ではとても解けなかったですが、時間をかけてゆっくりやればどの問題も解けるようだったのでちゃんと算数の力がついているのを感じて安心した覚えがあります。

 

 

と長々と書いてしまいましたが何が言いたいかというと、中学受験の算数ってすごいと気がついてしまて、中学受験をしないからといってスルーしてしまってもいいものとは私は思えなかったのです。

ひとつの考えとして中学受験をする子達が超難しい算数をやっている間に、受験しないメリットを活かして中学以降の数学を先取りしてどんどん進めるということもあると思います。でも、私は先へ先へ進めることよりも小学生のうちは算数を深くやった方がいいと考えていました。

 

普段の算数で進研ゼミで足りないと思っていた部分は、ドリルとしては奨学社の「算数ハイレベ」という問題集を小5、6とやっていましたが、出版年も古いし指導要綱も変わってると思うので今それはちょっとおすすめとは言えませんが、小学生のうちに何か算数の難しいドリルをやるのなら最近発行されたハイレベルとかハイクラスと名前がついているようなドリルがいいと思います。

 

 

もし今、子どもが小学生だったら私はこれをやらせてみたいなと思います。

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最近の傾向として世の中の色々な試験問題は、考える問題、発想力をみる問題がとても多いですよね。

子どもが受けた高校入試もかなり発想力が必要となる入試問題があって、多くの子はそれに苦労します。そして発想力をみる問題なので対策もなかなか難しい。でもなぜか子どもはその分野の問題を初めて模試を受けている時からとても得意でした。そしていつもその問題を解くのが面白いと言ってました。

「なんで何も対策してないのに出来るの?」と子どもに聞いたことがあるのですが、「小学校の時に解き方も何も知らないで難しい算数を考えてたからだと思うよ」と言ってました。

解法を誰かに教わったこともなく、ただ私に渡された算数の問題を今の自分の持ってる知識をフル活用して頭を絞りどうにかこうにか解こうとしていた、そういう経験が発想力問題を解く力に繋がっていたそうです。

小学生の時はそんな先の事まで考えず、私がなんとなく心配だったことと、子どもが嫌がらずに楽しそうに問題を解いていたので、次はこれやってみる?こっちはどう?なんてやらせていたのがとても大事なことだったと気がついたのは中2の時でした。

 

 

そんな感じで算数ばかりやっていたので、中学の数学を意識しだしたのは小6のお正月前後だったと思います。

 

過去の購入記録をみたら小6のその頃、これを買ってました↓

(もう古いドリルなので参考程度にみてください)

これは正の数、負の数を理解するためにせっせとやっていたような覚えがあります。私もそのあたりは一生懸命教えたような覚えが。

 

 

(これの旧版を使っていました)

これも同じぐらいの時期に購入はしてるんですが、あまりやっていた記憶がなくて。小学生の時にはやってたとしても最初の方の正の数負の数ぐらいかなと思います。中学に入学してからはこの問題集をやっていた覚えはあるのですが。

 

進研ゼミの中学準備号もやっていたので、そこで数学の予習的なものがあったような気もします。

 

ベネッセコーポレーション 進研ゼミ・こどもちゃれんじ

 

 

小学校の時に、数学のことで記憶に残っていることがあります。

中学受験をしたクラスメートが、受験がひと段落すると数学をやり始めます。小学校に塾のテキストを持ってきてる子も結構いたらしくて、「今日学校の休み時間に友だちと数学やったよ」なんて言ってました。

中高一貫校に合格した仲良しだったT君という子がいるのですが、持ってきていた塾の数学のテキストがわからないっていうから計算を教えてあげたんだよなんて言ってた覚えがあるので、そのぐらいの時期は、最初の方の計算問題ができるようになっていたんだと思います。

この時に数学を教えてあげた友だちのT君が合格した中高一貫校は今子どもが通っている学校よりも上の難関私立です。それを聞いた時に中学受験組も数学のスタートは同じぐらいなのねと思った覚えがあります。まあスタートは一緒でも、中学に入ってからの数学の内容は全く別もので、公立中学は圧倒的に置いて行かれるのですが。

 

入学前の数学は、問題集をひとりでやるだけでなく私が教えたりすることも多かったです(中1の秋ぐらいまでは教えてました)あとはyoutubeの授業動画をみたり。

スタサプも入学の時期に一か月無料キャンペーンを利用して体験してるので、その時にも1ヶ月だけ数学の授業をみていたと思います。(体験期間終了後はその時は更新しませんでしたが)

数学のスタートでもある正の数、負の数の考え方がなかなか子どもの中にしっくりこなくて、結構大変でした。マイナスかけるマイナスってどう意味?とか。ひととおり数学を習い終わってる大人からすれば、なぜそんなところに引っかかるのか?と思うようなところで悩んでたり。あれ?この子数学苦手なのか?とあまりの理解のなさに最初は驚きましたが、子どもにとってはここでじっくり考えることがとても大事だったようです。

 

 

まとめると

 

こういうやり方が良かったのかどうかはわかりませんが、子どもの場合、進研ゼミを軸として小学校で習う算数はもれなく完璧にやった。

進研ゼミや学校の勉強では足りなさそう応用力や受験算数を、その時期の子どものレベルに合わせて、色々集めてきて子どもに渡してみる。それを子どもがやりたければそれをやっていた。

数学は正の数負の数の計算ぐらいまでを1月から入学前まで。

 

算数数学に関しては、前回の記事で書いた平日の時間を固定した勉強とは違って、本当に子どもがやる気のある時だけ好きな時にやりたい事だけやっていました。

算数や数学は、他の教科以上に集中力や能動的な学習意欲がないとできないし、受動的にやらせても身につかないと思います。本人の意思が一番必要となる科目です。

子どもは算数が好きだったことに加え、小学校で仲の良い子が中学受験組が多く、学校で勉強に対する刺激を受けてくることもよくあったので、こんな形で勉強をすすめることができました。

 

ちなみに数学の先取り学習を本格的にはじめたのは中1の終わりからで、入学からそこまでは進研ゼミが予習になっていた程度で先取りはやっていませんでした。

 

小学校時代の算数、数学はこんな感じでした。

 

 

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