前回の「中学時代の英数の予習と先取り 1」の続きになります。
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前回、予習と先取りの話を書きましたが、では復習はどうしていたのか?ということをお話しようと思います。
まず先に答えを書いてしまうと、(自発的な)英数の授業の復習はやりませんでした。
授業の復習もやらなかったし、長期休みの時に市販の総復習ドリルをやったり学校のワークをやりなおしたりすることもしませんでした。
進研ゼミも長期休みの時はかならず復習ワーク的なものがありましたが、これも時間があればやりましたがやらないことも多かったです。
自発的でない復習というのは学校の課題ですが、これは提出があるのでやっていました。
英語は2冊、数学は1冊、毎年学校のワークがありましたが、それらは学校の休み時間とかテスト前の自習時間に終わらせていて、家でやることはほとんどなかったです。
あとは長期休みに出される課題のプリントがありましたが、もちろんこれもちゃんと提出していました。これも内申に影響しますから。
ちゃんと提出はしていましたが、子どもはいつもこの提出課題を嫌がっていました。
なぜ嫌がっていたかというと、全部解ける問題だったからでした。
全部解ける問題をやらされるのは、時間がもったいないと思っていたみたいです。
子どもが、英語も数学も復習いらずだった理由があります。
それは、
まず先取りをやっていたこと。
その先取りも基本的なことをさらっとやる先取りではなくて、基礎から応用問題まで仕上げ、自分の中にしっかりと内容を定着させながらすすめてきました。
進研ゼミが先取りの復習になっていたこと。
授業の予習という位置づけになっていた進研ゼミですが、英数は先取りで既に終わっている単元をもう一度やっていたので、子どもにとって復習でした。
ここの学習が、単元の2巡目になります。
授業が仕上げの場所だったこと。
先取りでやり、進研ゼミで2巡目をやった単元を学校の授業でもう1度やります。授業が単元の3巡目です。
授業が単元学習の最終の場になります。
1つの単元を
先取り→進研ゼミ→授業
と3巡するので、これで仕上がりとなっていたようです。
確かに授業の復習という形の自発的な復習はやりませんでしたが、1つの単元を3巡していたということを考えると、繰り返し学習していたことになります。
これだけやっていると学校から出される課題もできて当然というか、できなければ逆に問題だったかもしれません。
これらをやる間隔はその時々によってそれぞれ違いました。
同じ単元を先取りから数か月経ってから進研ゼミをやることもあったし、進研ゼミをやってから1カ月遅れで授業ということも。
この長い時間差で勉強していたことも、子どもの中にしっかりと定着させるのに効果があったのかもしれません。
単元が完成しているかどうかの確認は、定期テストや中1から受けていた模試で確認できました。
英語と数学の定期テストの勉強をしていなくても定期テストの点が取れるようになると、出題範囲の広い模試の点もとれるようになります。
子どもは模試も定期テストと同じような点をとってきました。
もちろん間違える問題もあるので、模試の見直しは必ずやって不安なところは潰していきました。
模試は早くから受けると自信をなくすから直前期に必要な回数受ければよいという考えもありますが、私は早くから子どもに受けさせて学習のもれがないかを確認するために使っていました。
こんな感じで、英数の全範囲をやりました。
英数の全範囲が終わったあとは理科と社会の先取りをやったり、進研ゼミの入試対策の問題をやったり数学は「塾技」をやったり全国高校入試問題正解などをやっていました。
中学時代の子どもには、このやり方がとても合っていたように思いますが、こういう学習方法は、それぞれのお子さんにあったやり方を見つけるのが一番です。
子どもに先取りが合っていた理由があります。
小学生の時から本を使った自学予習に慣れていたことです。進研ゼミでつけた力です。
それから小学生の時から慣らしておいた基礎英語。
また、性格的に先へ先へと飛ばしていくタイプではなく、ひとつのことを深く知りたいと思うタイプの子です。
先取りを少しでも早くやって終わらせたいというより、じっくりと納得してから先に進めていきたい性格だったので、先取りをやる時に応用レベルまで取り組めました。(と書くのは簡単なんですが、そこはやっぱり大変で何度もくじけそうにはなっていましたが)
先取りは中途半端にやってしまうと、かえって失敗することがあります。
基本的なことをさらっとやっただけで先取りした気になってしまって結局あとで何も身についていなかったり、やった気になっていたのに定着していなくてさっぱり忘れてしまっていたり。
こうなると先取りをやった時間分が無駄になってしまいます。
やるなら覚悟を決めてです。
なぜ先取りをやるのかその目的や期間、どういうレベルまで仕上げるかということを決めてからやらないと失敗すると思います。
また参考書よりも動画を使ったり、塾で先取りするほうががうまくいく子もいます。
どのやり方がいいかもその子次第なので、一番合うやり方を選ぶことも大事。
そして、そもそも先取りに向かない子もいます。
先取りは能動的な作業で、本人にやる意思がなければ絶対にできない勉強です。
早く終わらせる必要がないのなら先取りにこだわることもないと思います。
予習→授業→復習でも、同じ単元3巡ができます。
その子にとってどのやり方が一番、学習が定着できるか、そのやり方をみつけるのが一番いいと思います。
最後に、もうひとつ。
その子に合ったものをといいながら、こんなことを書くのもなんですが。
中学の時に参考書を使った先取りをやっておいて良かった話を。
一般入試で難関大学を狙おうと思っている場合。
高校入試組は、中高一貫校に比べてスタートから遅いと言われています。中高一貫校は中学から高校数学をやっていたりしますから。
そうなるとハイスピードで授業をやってくれたり、受験科目と学校の授業がマッチしている高校ならばいいのですが、そうでなければ先取りや自学というのがどうしても必要になります。
また、子どもの学校のようにハイスピードで授業を終わらせてくれる高校でも、授業進度が速いからこそ山のような予習課題がでます。まずは予習で問題をやらせておいて、授業で課題解説という流れのようです。こういう風にしないとやるべき内容が終わらないからだそう。(高校3年間でやる内容を2年で終わらせて、最後の1年を入試演習にするためです)
このやり方は、入学前の課題からもう始まっていたのですが、子どもは、「中学の時にやっていたことと同じだから、そんなに大変じゃないよ」と言ってました。
たしかに数学などは、難しさのレベルは違えど中学の時にやっていた流れと一緒。戸惑うことなくすんなりと高校のやり方に慣れていきました。
中学の時に参考書を使って自学するやり方を身に着けていたので、今も塾や予備校を使わずに自分で勉強をすすめていけるのだと思います。
小学校の時に身に着けた勉強法が中学生になった時にさらに進化させて役立ったり、中学生の時に身に着けた勉強法が高校の勉強に役立ったり。
1つ前の段階でどんな勉強をしていたかで、次の段階につながっていくものがあるなと子どもを見ていて思います。
中学時代の英数の予習と先取りの話は以上です。