今日は、中学時代の英数の勉強を思い出しながら書いてみようと思います。
最近、このブログの注目記事に「学年1位をとっていました」が常に上位にきています。
この記事の中で(数学と英語の定期テスト勉強をほとんどしない)ということを書きましたが、これは英数の勉強は、定期テスト勉強が必要ないほど日常の中で完結させていく、という意味でもあります。
先日コメントで中学時代の毎日の英数の勉強についてご質問を頂きました。
ご質問に対して予習しかしませんでしたと答えさせていただいたのですが、どうして予習・先取りをしていたのか、なぜ復習をやらなかったのかそんな話をしていきたいと思います。
・予習
予習が身に着いたのは、小1から中3までやっていた進研ゼミのおかげだと思っています。
「進研ゼミのテキストが届いたら、学校で習っていなくてもどんどん進めて期限どおりに赤ペン先生の課題を出す。守れなかったら即やめる」
というのが進研ゼミを続ける条件でした。
子どもはやめたくないので、毎日こつこつやるようになりました。いつの間にかそれが日常の一部として当たり前のように組み込まれいき、気がつけばそれが予習となっていました。
子ども自身が予習の良さに気がついたのは、小学校の4年生ぐらいの時だと思います。
「進研ゼミをやってると、学校でいいんだよね」と言い出しました。
予習をしておくと授業がよくわかる、授業中にやる問題もスラスラ解ける、スラスラ解けると先生に褒められるし、友だちからも「すごい」と言われる。
先生から、早く解き終わった子はまだ解けない子に教えてあげてと言われたから、友だちに教えてあげて「ありがとう」っていってもらんだよと話してました。友だちの役に立てる自分というのがすごくうれしかったみたいです。
こうなると自己肯定感が上がりまくりで、常にこういう自分でいたいという思いが次の頑張りにつながる、という好循環になりました。
小学校からの習慣は、そのまま中学へ引き継がれました。
中学での予習効果はさらに強く感じます。
予習していれば授業はわかりやすいし、よくわかれば授業中の発言もしっかりとできる。授業態度や授業中の発言は、内申点にも関係してきます。
授業を余裕をもって受けられるので、提出用の授業ノートの要点まとめなども授業中にどんどん作れます。もちろんこのノートも内申点にかかわるもの。
予習してたら授業がつまらくなって授業態度が悪くなるという人もいますが、子どもはそういう事は無いと言っていました。
授業中にノートを作り上げていくのはもちろん、先生はここをどういう風に説明するのだろうかとか、自分の理解が本当にあっているか抜けはないかの確認作業、周りの子がどこでつまづくのかどこが難しいのかそんなことを考えたり、授業教科の資料集を授業に合わせて確認したり、やることは沢山あったみたいです。
先取りして授業がつまなくなる子は、授業は先生の話を一方的に聞くものとしか思っていない子かもしれません。
基本的に予習は、進研ゼミを利用でした。
・先取り
予習と先取り、違いは?
予習は授業に対して少し早くやっておくですが、先取りは授業の進度に関係なくどんどん先へ勉強を進めていくことです。
子どもが英数の先取りを本格的に始めたのは中1の秋からでした。
なぜ先取りをしようと考えたのか?
それは、高校受験を見据えてです。
中学入学時は、通塾の可能性も考えていました。
通塾するのなら高校入試演習がはじまるぐらいからかなとなんとなく考えていたので、そうなると中3のGWぐらい、もしくは夏期講習ぐらいからと思っていました。
入試演習が始まるまでは塾は必要ないと考えていたのですが、ここから合流するとなると、それまでずっと通塾していた子に遅れをとっていないか?という心配がありました。
夏から演習が始まるということは、それまでに中学の範囲は終了しているということ?
ということは、中3の夏までに終わらせておかないと、いざ通塾し始めた時に大変なのではと思いました。
そんなこともあって当初は塾への合流ありきで、中3の夏までに中学の全範囲を終わらせようと考えました。
そしてそれを逆算してみると、積み重ね科目である英語と数学は早い時期からやっていかないと絶対に間に合わないと気がついたのです。
英語
英語は、中学入学時からNHKラジオ講座の基礎英語2を聞き始めました。
これは小4の時から3年間基礎英語1をずっと聞き続けていたので、そろそろステップアップできる時期と考えたからです。
中2は基礎英語3を聞きました。今はもう基礎英語3はなくなってしまいましたが、当時基礎英語3は中3レベルの内容だったので、1年早く聞くことにより先取りを考えました。
基礎英語のおかげで英語は、学校の授業に関係なく知っている単語や文法があったり、リスニング力も上がりました。
しかしインプットが出来ていても圧倒的にアウトプットが少ないので、英語を定着させるためにとにかく問題数の多い問題集をネットで探していたら、子どもによさそうな問題集を使って家庭での英語学習をすすめている方のブログをみつけて、それでその問題集を使いはじめました。
(現在も発売されている問題集なのですが、子どもの時代とは学習要綱も違うし出版年も古いのでここでは名前はださないでおきます。今から始めるのなら、おそらくもっといい問題集があると思うので)
今思うと中学生向けの文法書を併用しなかったのに、よくドリルだけでできたなと思うのですが。もしかしたらそれも基礎英語をやっていたからかもしれないです。
ちなみに英単語は見れば覚える、文章で一度扱われたら覚えるというタイプだったので、中学英単語は単語帳などを使って単語の勉強をすることはありませんでした。
中学レベルの英単語なら、学校の教科書に出てきたり、問題集でやったりするだけで覚えられたそうです。(高校レベルはさすがに無理なので、高校生になってからは単語帳使ってます)
数学
数学は、本格的に先取りをする前に少しやっていたことがありました。
中学入学前に買った「ハイクラステスト中1数学」と入学後に買った「中1数学をひとつひとつわかりやすく」です。
「ハイクラステスト」の方は、さすがに習っていない数学を問題集だけで進めるのには無理があってこちらは途中で挫折。
それならば「中1数学をひとつひとつわかりやすく」を買ってみたのですが、こっちはこっちで簡単すぎて、基本的なことをサラッとやっていくだけだったので、子どもに「これやる意味ある?」と嫌な顔されて終了。
そんなことがあって何がいいか考えた結果、数学といえばやっぱりチャート式?と思いついて、本屋に子どもを連れていき中身を確認させました。
「これならいいかも!」となかなかいい反応をみせたので、「中学数学 チャート式2年」を買いました。
中1を買わなかったのは、やりはじめたのが中1の11月頃からだったので、中1でまだ習っていない分野もすぐに授業でおいつけるだろうという考えからでした。
数学好きの子どもは、チャート式がとても合っていたようで、いままでの2冊とは違いコツコツと進めることができました。
使い始めてしばらくして、本当に定着できているかをもっと問題を解いて確認したいというので、チャート式のドリルも購入しました。
そんなこんなで、英語は中2の3月に、数学は中3のGW前に中学の全範囲を終了することができたのですが、当初、先取りをする時に考えていた塾には入りませんでした。
なぜ塾に入らなかったのかというと、答えは3年前の日本です。
そうです、コロナの影響です。
ちょうど3年前の今頃、政府が3月2日からの全国の小中高の臨時休校が発表しました。もちろん塾の多くも休講になりました。
塾はオンライン対応も始めていましたが当初はまだ手探り状態、今までその塾に通っていた子ならそれも良かったと思いますが、この状態から入塾するのはあまり意味がないように感じました。
私が前から目をつけていたGWから行われる高校入試講座もこの年は、開講が延期になりました。
塾の夏期講習はありましたが、学校の方が夏休みを2週間と短くしてこれまでの遅れを取り戻すべくすごい量の夏休みの課題が出してきました。
その上この夏休みの課題で内申点をきめる(特に実技科目)という怖ろしい状況になっていたので(休校が長すぎて前期の内申をきめる材料が少なかった)、とてもそこに塾の日程を入れられませんでした。
子どもの同級生で、難関校向けの塾の夏期講習を優先していたために夏休みの宿題が全く間に合わなくて中3の前期の内申点をボロボロにしてしまった子もいました。
当時は、塾も例年よりも遅れている状況と取り戻そうと必死だったし、それは学校も同じで。さらに最後の部活がこのままでは可哀そうなどという余計な思い出プランまで登場してきて例年なら7月までには終わっていることが8月になってからやり始めたり。
あの夏はあらゆることで受験生の時間の奪い合いをしていました。みんなそれぞれの立場で最善をつくそうとしてくださっていましたが、受験生の身体は1つしかないので、かえって可哀そうなことになっていました。
そんなわけで、入塾はしませんでした。
しかし、先取りしたおかげで早い時期に中学範囲を終わらせることができたのは、あのコロナの不安な状況の中でとても心強かったし、家庭学習での入試演習が早い時期からはじめられたのもよかたです。
中学時代の英数の予習、先取りの話はこんな感じなのですが、では復習はどうだったのか?なぜ復習をやらなかったのか?
ちょっと長くなったので、この続き次回にします。