今日は、子どもが中学生の時、定期テスト後にやっていたことのお話です。
ここ何ヶ月かずっと過去記事の「このやり方で公立中学の定期テストで学年1位をとっていました」が、注目記事に上がっています。
中学の定期テスト対策はいくつか記事にしてきましたが、そういえば定期テストが終わった後の話は書いていませんでした。
中学の記憶が残っているうちに、書いておこうと思います。
と、その前に
この話は、定期テストで高得点を取る子が、テスト後に何をしていたか?そんなネタばらしのつもりで書きます。これを真似をしてくださいというのではないので、1つの体験談として読んでいただけたらと思います。
それからこれは中学の定期テストの話で、高校の定期テストではこのやり方は全くしていないことを先にお伝えしておきます。
定期テストを受けた日は、家に帰ってくると必ず私に予想点を言ってました。
「国語は最後の記述がだめだったから4点落として96点」
「数学は、大問で計算ミスしたから95点」
「社会は2問、自信がないから92点」
実際テストが返ってくると、ほとんど子どもの言う通りの点でした。
なぜここまで正確に点数予測ができていたかというと、テスト直後から家に帰ってくるまでの間に、合っていたか合っていなかったか自信のない問題の答えを確認していたからだと思います。
その問題を正解していそうな友だちに聞いたり、教科書で確認したり。
自信のない問題が少ないからできることではありますが、家に帰ってくるまでの間に出来なかった問題やあいまいな問題の確認は終わっている状態だったので、私に話してくる点は正確で、テストが終了した日には、5教科の合計点もわかっているような状態でした。
定期テストが返却されると、よく言われるのは「解き直し」です。
「解き直し」は2つのやり方がありますが、1つはテストをもう一度最初から最後まで全て解いてみること、もう1つは間違えた問題だけピックアップしてやること。
子どもは「解き直し」をどうしていたかというと、全くしていませんでした。
なぜ解き直しをしていなかったのか?
まず、正解しているほとんどの問題は自信をもって答えを書けているということ。
テストの予想点をズバリ当てていたことからもわかるように、正解している問題は、選択肢から選ぶような問題でも適当に選ぶことはなく、正解の根拠をもって選んでいました。
子どもが正解だと思っていていたのに、返却されたら間違っていたというのはほとんどありませんでした。
また自信がなくて合っていた問題も、テスト直後に友だちや教科書等で確認しているので、その時点で理解し終わっていました。
それから子どもの特徴として、問題に対する記憶力が非常に高いというのがあります。
これは小学生の時に気がついたのですが、一度解いた問題を本当によく覚えています。
そんなこともあって、正解した問題をもう1度解いたら間違えるということがまずありませんでした。
正解した問題は子どもの中ではもう完結している問題、そんなカンジでした。
では、間違えた問題をなぜ解き直ししなかったのか?
子どもの定期テストで一番点数が低かったのは、中1の最初の中間テスト、5教科で475点ぐらいだったと思います。
500点満点の475点ということは、落とした得点は25点分。
この時のテストはもう捨ててしまって無いので、正確なことはわかりませんが5教科の定期テスト全体で間違えた問題数は、おそらく5~10問ぐらいだと思います。
つまり定期テスト全体で、その問題だけ理解できればそれでOKとなります。
間違えた問題でケアレスミスだったものは、ミスしたところを確認すればOKで、体感的にこれが5割ぐらいでした。
ケアレスミスではなく解けなかった問題というのは、たいていクラスのほとんどの子が落としている問題になるので、そういう問題はテスト返却時に先生が丁寧に解説してくれます。
この解説で納得できなければ、授業終わりの先生を捕まえて納得できるまで話を聞いていたようなので、間違えた問題もこの時点で全て理解できたということになります。
最初のうちは「解き直ししないの?」と子どもに言ったこともあったのですが、「もう完璧だから大丈夫」と返されていました。
もともと問題に対する記憶力が高かったのですが、間違えてた問題数も少なく、そこに悔しいという感情も重なるので、自分が間違えた問題は、特に印象に強く残るようでした。
定期テストが490点を超えてくると、5教科全体を通して間違えた問題数は3問ぐらいです。
ここまでくると私も解き直しという言葉も言わなくなりました。
解き直しをしないということは、定期テストが終わった後に何もしないのが、この記事の答えなのか?と思われたかもしれませんが、やっていたことはあります。
それは定期テストの分析です。
これは特に中1の最初の方や、学年が上がってテストを作る先生が変わった時によくやっていました。
ではなにを分析していたのかというと、
- 問題はどこから出されていたのか
- どれぐらいのレベルの問題なのか(教科書レベル?応用?公立入試レベル?難関私立レベル?)
- 問題の傾向(問題の出し方、選択問題と記述の割合、試験範囲からの出題バランス)
- テスト対策で何が足りなかったのか、何をやっていたら取れたのか
こんなところに注目して科目ごとに問題を見直していました。
中1の最初のテストの時は、私が問題をみながら子どもに丁寧に色々聞きました。
授業中にやった問題、教科書、ワークと全く同じ問題は出た?
教科書やワークの問題と似たような問題は出た?
進研ゼミや市販の問題集でやった問題と同じような問題はあった?
みたこともやったこともないような問題はあった?
このあたりを確認すると、次の定期テストでどこに力をいれようかというのが見えてきます。
先生によっては学校のワークと同じ問題を出す先生もいます。こういう先生のテストはワークを特に完璧にしておくといいねとか。
ある科目の定期テスト対策には、市販のこの問題集がぴったりとはまっていたとか、この問題集は定期テストとのレベルが全く違うからここまでやる必要は無かったとか。
また、最初の中間テストが終わった直後に書店に行って、今もっている問題集よりも定期テスト対策に合うものはないか探したりもしました。
最初のテストは、これをかなり丁寧にやりました。
というのも子どもに、どういう視点をもってテストの分析をするといいのかを教えたかったからです。
- 定期テストとしての視点
- 〇〇先生が作る問題という視点
特に間違えた問題は、同じ問題や似たような問題がどこかになかったか?ということで、教科書、資料集、定期テストの勉強に使った問題集を片っ端からチェックしました。
その上で、やっていなかったからできなかったのか?やっていたけれどできなかったのか?をはっきりさせていました。
国語は教科書の章末問題から似たような問題が出ていたけれども、章末問題は授業では扱わなかった
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次の定期テストの時は、授業でやっていなくても章末問題に目を通しておこう
国語の教科書の文章の熟語の意味を答えさせる選択問題は、選択肢の中に同じ文章の中にある似たような意味を持つ熟語の意味が入っている
↓
教科書を読む時、熟語があったら自分が思っている意味と同じか間違って覚えていないか、ニュアンスだけでなくどういう言い回しをしたらいいのかわかっているか意識的に確認する
自分が作問者だったら、どの熟語の問題を作るか、また、選択肢の中に入れる別の熟語の意味はどれを使うだろうかということも考えながら読む
社会は進研ゼミの定期テスト対策や学校のワークに似た問題が出ていたが出来なかった。
↓
やっていた問題はどちらも穴埋め問題だったが、定期テストは問い方は同じでも記述問題だった。
↓
穴埋め形式の問題でも、最終的には記述まで書けるように意識してやる。
理科の記述を書かせる問題は、どの問題集でも記述問題として出ていた
↓
理科の記述は単元ごとに出る問題が決まってくる?
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複数の問題集で記述形式で出されている問題は、定期テストでも記述では出される確率が高いと意識する。確実に記述が書けるように、あいまいな言い回しを使わずに教科書の言い回しをしっかり身につける
理科と社会の記述は、記述の文章としての言い回しや語句の使い方を覚える、記述問題という意識を高めるために、記述に特化した問題集を買って定期テスト対策に使うことにしました。
普通の問題集でも良かったのですが、子どもと話していて、この子は記述を書くパターンがあるということを甘く考えているなと感じたので。
(私からしたらとても幼い言い回しを使っていても、意味があっていたら良くない?と言って譲らなかったので、私があれこれ言うよりも、記述を集中してやらせて身につけさせようと思いました)
テストの経験が多い大人にしてみればそんなことは自然に身につけていき当たり前のことかもしれませんが、定期テストをやりはじめたばかりの中学生は、すぐには気がつきません。
中学の3年間はあっという間だし、できるだけ早く身につければそれが点にもつながります。
それにこういうことに意識を向けるんだよと伝えると、子どもの方も、お母さんが言ったこと以外にも何かあるのでは?と自分でも考えてみたり、授業を受けたり自分で勉強する時に、問題として出されるのなら?という視点を持つことができるようになりました。
これは定期テストの話ですが、こういう視点が模試や過去問をやる時にも広がっていったと思います。
私がこんな風に細かくかかわったのは、中1の2学期の中間テストぐらいまでです。
(だんだん子どもがもうわかってるっていう顔をしてきたので、そろそろ潮時と思いそこでやめました)
学年が上がって教科の担当の先生が変わった時は、「テストの傾向変わった?」と子どもに聞いていました。
このひと言を子どもにかければ、ちゃんと考えていれば私に説明するし、やっていなければ、(そうだ、そういうのやらないといけなかった!)と思い出してくれるので、こんな言い方をしていました。
こんな感じで、定期テスト終わりに色々と分析していたのですが、この分析をしながら更に「子どもの言い訳」「子どもの言い分」もしっかり聞いていました。
私としては、これがすごく大事だったので。
長くなりましたので、次回へ続けます。