前回、子どもの勉強時間が減っていてメンタルが落ちているという話を書きました。
そして、お母さんは話を聞くだけしかできないけれど、とも書いたのですが。
あの後、もう一度考えてみました。
本当に何もできないのかしら?
何でそこまで考えてたかというと、いつも以上に子どもがしんどそうな感じがヒシヒシと伝わってきたからでした。
こういうことは、繰り返し何度もありましたが、今回はいつも以上に「焦り」というストレスを抱えているなと思ったのです。これは今まであまり無かったこと。
子どもの様子は、あれもやらなきゃこれもやらなきゃ、なにからやったらいいかわからない、ずっと心がそわそわしている、何も手につかない。
こんなカンジ。
勉強をやらないのはどうでもいいのですが、子どもがストレスかかっている状態なのがちょっと心配で。
夜も寝つきが悪いようなこという日もあったり。
受験生だからしょうがないのかな。
でも、何か私ができることはないだろうか?
気持ちをかえるきっかけになるものはないのか?
子どもの部屋に洗濯物を持っていった時に、積みあがったプリントの山をみました。
それは床から積み上げていて私のひざぐらいまでありました。
以前からそこにプリントを積んでいたのは見ていたのですが、急にその山が大きくなったなと思いました。
そして別の場所をみると、先月買った赤本青本も共通テストと大学の2つの山にわけてありました。そして高校で使っている教材も平積みに。
部屋の中に4つの山が出来ていました。
子どもの部屋は元々ものが少なくて、高校生の部屋とは思えないほどシンプルです。
子どもは割と几帳面なので、洋服が床に落ちているのを見たことはないし、本が散乱していることもありません。
子どもの部屋にある机はあいかわらず綺麗で、机の上はデスクライト以外何ものっていませんでした。
ただ、今までの収納に収まらなくなっていたプリントや本の山が4つ部屋に増えていたのが気になりました。
きれいには置いているけどなんだかなぁと思いながら、リビングに戻ってみると。
今度はリビングにある子どもの机に目がいきました。
こちらは子ども部屋の机と違って、ある程度は出しっぱなしにすることを許可している場所です。
2つの机の使い分けの話などはこちらに書いています。
おやおや、いつも以上に机の上にものが多くないか?
最近、私も気にしていなかったのですが、そういえばGW明けて学校が始まったぐらいからここも、物が増えたなと思っていました。
机の上の右側には2つの山ができていました。
2つ山があっても本を広げるスペースはなんとかあります。
が、そこに私が、届いたばかりのZ会の教材が入った封筒を置いていました。(ここに封筒を置かれてしまうと、もうスペースがほとんどない)
リビングのTVの前には、無印のパイン材のローテーブルがあります。
もともとローテーブルを置いていなかったのですが、私がちょっとやりたい作業があって持ち込んだのですが、いつの間にかそのテーブルの上でも子どもが勉強するようになっていたので、私の用が済んでもそのままにして置きました。
そういえばここもGW明けぐらいから子どもの勉強のものがいろいろと置かれていました。
勉強大変そうだし、色々と並行してやることがあるから、うるさくいって片付けさせるのも可哀そうかなと思って、黙って好きにさせていました。
置かれているといっても、それはちゃんと分類されてきれいにおかれていたし、置きっぱなしというよりも、今やっているものなのだなと思っていたので。
子ども部屋とリビングの状況をあらためて見た時に思ったのです。
もしかして、これって今の子どもの頭の中なのでは?
リビングにあるものをもう一度みてみました。
GW中にやった大学の過去問のまだ確認作業(過去問研究)が終わっていない物の問題用紙と解答用紙、それに確認するための赤本と青本。
Z会から返却された答案用紙。(見直しがおわっているのかどうかは不明)
次にやろうと思っているZ会の教材。
学校に提出しないといけないプリント。
GWからピッチをあげている世界史の本が数冊。
数学の問題集とノート。
化学基礎の問題集(課題なのかな?)と英単語の本(小テスト用の勉強か?)。
定期テストの勉強で使うもの。
積みあがっているものって、絶対にやらないといけない課題、現在進行中のものと、これからやろうと思っているものだったのです。
視界から消してしまうと(どこかへしまい込むと)やることを忘れてしまいそうなので、自分の目に入るところにおいておきたいもの。
そうか、これがもう既にキャパオーバーなんだと思いました。
目から入ってくる情報も多すぎるから、余計に頭が忙しくなってるし気持ちが焦ってる。
いくらなんでもこれを全て同時進行でやるのは無理。
中学生の時は、日常の勉強とテスト前2週間では、机の上の教材を入れ替えていました。
出しておいていい教材は今やるべきものだけ。
この記事の最後のおまけのところでくわしくかいています。
豆電球がつくように、ピン!ときた考えるお母さん。
私が手がだせることを考えました。
まずは片付ける場所がないせいで積みあがっている山をなんとかすること。
子ども部屋の赤本青本は、すぐに使わないのに積みあがって存在感をだしています。
子どもの部屋の本棚をみると、もうすでに終わってる漢検や英検の教材や単語帳、辞書が鎮座していたので、それを別の部屋に移して赤本青本を本棚に納めることにしました。
(これぐらいなら私が勝手にやってしまっても、子どもは文句はいいません)
部屋の中のタスクが2つ減った感じがしました。
これ以外は、私が勝手にやるわけにはいかないので、子どもが帰ってきてから、「リビングにある教材の山をどうにかしよう」と言いました。
こういう時に私がいつも使うテクニックをひとつ。
「2階に持っていくものがあったら、お母さんも運ぶから言ってね。クリアファイルが欲しかったら持ってくるよ?いるものある?捨てるものはここに入れてね(紙袋を出す)」
「ここをきれいにしなさい」という命令口調で突き放さずに、お母さんが手伝えることはなんでも手伝うよ、片付けるの協力するよ、ゴミはお母さんが捨てるよ(分別とか、名前が書いてあるものの処分がわかりにくいものはまかせて)という姿勢をみせる。
不思議なものでこうやって言うと、子どもは動き出します。
そしていくらでも手伝うよ!というお母さんをたいして使わずに、結局ほとんどを自分でやります。私はやってる様子を気にかけてあげるだけです。楽勝です。
今回は、最初はちょっと渋ったのですが、「過去問研究は、定期テストがおわらないとできないでしょ?」とか、「Z会も定期テスト前にやるつもりはないでしょ?」と、定期テストを期限に話を進めていったら、片付けを始めてくれました。
どこに区切りを置くかを意識したら、今やるものがはっきりわかったみたいです。
そして10分もかからずにリビングの机の上もローテーブルの上もきれいになりました。
片付けをする前は、私が「Z会から返却された問題用紙や教材は、定期テストが終わってから開ければいいから」(開けて確認するのがめんどくさそうな顔をしていたので)と言ったので、一旦机の引き出しの所定の場所にしまったのですが、部屋がきれいになると、
「やっぱり封筒あけようかな」なんて言って、中身を確認して、いるものいらないものに分けたり封筒を捨てたりちゃんとやっていました。
あ、気持ちが変わったな、と思いました。
さらに追い風になったのは、その時に確認した、Z会の添削の点がとても良かったということ。
それも気分を上げてくれました。
この片付けをきっかけに、またスイッチが入りました。
勉強時間が劇的にのびたわけではないけど、気持ちがスンっと落ち着いたみたいで、私に愚痴を言うことなく淡々とやってます。
やっぱり、積みあがった教材は子どもの心の中と同じだったみたいです。
きれいに積み上げているけど、キャパは超えていたみたいです。
選択肢が多すぎて、もう選ぶことが嫌になっていたのでしょう。
今回、片付けをしたことで、頭の整理ができたようです。
まんがやドラマなんかでは、受験生が勉強している風景は山積みにされた本の中で勉強している描かれ方をよくしますが、どうも子どもはそういう環境だとダメみたいです。
目から入ってくる情報を減らす、選択肢を減らす、これが必要でした。
高校生になってからは子どもにまかせようと思って、片付け方とか書類のファイリングのことなど口に出さなくなっていました。
でもやっぱり受験生になると、プリントや本類の量の増え方も加速しているし、気持ちの余裕も少なくなっている気がします。
私の方でも、少し気をつけておこうと思いました。
これで、しばらく浮上してて欲しいな。