考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

受験本番前に息子が父親に言ったひとこと

 

共通テストが終わり、私大の試験も終わって、残すは二次試験本番という時期の話です。

家族で「二次試験まであと少しだね」というような話をしていました。

 

高校受験の話やこれまでの勉強の話など色々思い出話もしていたのですが、そんな話の流れから、息子が

「お父さんが受験に無関心でいてくれて助かった」

と夫に言いました。

 

「親にふたりがかりで受験のサポートされたらきつかったと思うよ。だからといって、どっちもサポートしてくれなかったら困るんだけど」

 

母親の私だけがずっと勉強のサポートを続け、父親が無関心だったというバランスがとても良かったと言ってくれました。

 

 

我が家はずっとこの息子の言葉どおりでした。

 

夫は息子の勉強にも受験にも完全にノータッチ、かわりに私ががっつりフォローするという形が小さい頃からできあがっていました。

息子が生まれてからコロナが始まるまでは、夫の仕事が激務&お付き合いの飲み会のせいで平日の半分以上は午前様でした。

コロナ禍になり社会の変化とともに夫の働き方も変わってきて帰宅も早くなったのですが、その頃はもう息子は高校受験の時期。

夫の在宅時間が増えて毎日夕食を一緒に食べるようになったので、これを機に急に息子にあれこれ言うようになったら困るなと少し心配していたのですが、夫はそれまでと変わらず何も言いませんでした。

 

 

ただ共通テストの日だけは、なんとなく夫が朝早く起きて息子を見送りそうな雰囲気を感じたので、その時だけは

「できる限り特別感をだしたくないから、いつも通りで(見送りのために起きてこないように)」

とお願いしておきました。

ということで、共通テストも模試の時と変わらない空気感で息子を送り出すことができました。

いつもは見送らない(起きてもこない)父親が玄関先までついてきて

「がんばってこいよ」

なんていったら、息子も余計に緊張感が増すと思ったので。

 

 

「いつも通りで」の言葉が効いたのか、夫は大学入試の期間中もずっといつも通りの無関心を貫いてくれました。

本当は、なにかカッコいい言葉のひとつも息子にかけたかったでしょうけど、我慢してくれました。

 

 

息子にとって、夫と私の役目が完全に分かれていたのもよかったみたいです。

お父さんは一切勉強や受験の話題をふってこない人、という安心感があったと思います。

 

気まぐれに「この間の模試どうだった?」なんて聞くこともないし、「勉強ちゃんとやってるのか?」なんてことも絶対に言わない。

 

夫が息子の成績を私にきいてくることもこれまで一度もなかったし、どんなに良い成績をとってもそれをお父さんに自分からみせようとしない息子。

間に入ってる私が、息子に「ほら、お父さんに成績をみせてあげて」と言い、今度は夫の方に「ちゃんと成績表みてあげて」と言う始末、私が言いださなければ絶対に動かない二人。

こんな風だと仲が悪い親子なのか?というと思われそうですが、これが全くの逆で普段はとても仲のよい親子です。

ただ父と息子の間には、勉強や受験が介在してないだけ。

 

息子は、お父さんは僕の勉強や成績に全く興味を持っていないから話題にする必要がないと思っているだろうし、夫は夫で息子は俺に勉強の話をしたくなさそうだから聞かない方がいいだろう、と思っていそうです

夫と息子、性格も本当によく似ています。

 

 

そういうことも含めて、息子の「無関心でいてくれて助かった」発言がありました。

 

家族一丸となって受験のサポートをするご家庭もあると思いますが、うちの場合は、受験に無関心な夫の存在が受験期の息子の緊張を和らげてくれていたようで良かったみたいです。

家族の在り方もそれぞれですね。

 

 

 

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