考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

勉強は机の上だけじゃない、世界史の勉強を映画で

 

「勉強は机の上だけじゃない、むしろ机以外の場所でどれだけ学べるかが重要」

 

これは子どもが小さい時から、私がずっと思ってること。

 

子育て中は、普段の暮らしの中にどれだけ学びを溶け込ませるか、そんなことを常に考えていました。

暮らしの中にいっぱい仕掛けを作っておき、子どもがうまくそれに引っ掛かればしめしめとほくそ笑んだり、失敗して他の仕掛けを考えたり。

どんどん種を蒔いていた子ども時代。

(この数々の仕掛けの話、いつかこのブログでも書きたいと思っていますが)

 

でも、さすがに子どもも大きくなってきて、もう私が何かを仕掛けることはほとんどないのですが。

久しぶりにこんなこと仕掛けてみました、というお話。

 

 

まだ学校が春休みに入っていない頃の週末、

 

「今日は全然集中できない」と子どもが言ってきました。

 

こうやって、本日の気分を私に報告してくれるのはいつものことなのですが

ここでも書いてます↓

fumiax.hatenablog.com

 

 

私は、「これはチャンス到来」と思いました。

というのも、子どもと一緒に観たかった映画があったのです。

 

 

それは、この映画

実話をもとにつくられた歴史ドラマで、第2次世界大戦の時にウィンストン・チャーチルが英国の首相に就いてからダンケルクの戦いを迎えるまでの約4週間を描いた映画です。

 

「やる気が無いんだったら、Amazonプライムみようよ」

 

「えー」(あまり乗り気じゃない、だって勉強しないといけないしとは思ってる、でもやる気は全くなさそう)

 

勉強やるつもりなのかな?

いや、この様子だときっとリビングでゴロゴロして無駄に時間を過ごすパターンだな。

 

そんなわけでいそいそと私はTVでAmazonプライム開いて、ウォッチリストから「ウィンストン・チャーチルヒトラーから世界をすくった男」を再生。

吹き替え版じゃない方が英語の勉強にもなりそうだけど、ぐだぐだしている子には吹き替え版の方が気楽にみられるだろうと思って。

 

結果、気がつけば家族で集中して、この映画をみてました。

(夫はパソコンで作業してたのですが、いつのまにか手をとめてみてました)

 

ハリウッド映画なので、歴史ドラマとはいえエンタメ性が強いし、どこまで史実に基づいているのかとは思うのですが、それでもこの一本の映画をみたことで、子どもの中にウィンストン・チャーチルのエピソードが刻まれたはず。

 

世界史の近現代史は、国際情勢が非常に複雑でとても難しくて覚えにくいところです。

私も受験で世界史を使いましたが、本当に苦手なところでした。

こういう映画をみるだけでも、何かの理解のとっかりになるのではないかなと思います。

 

 

子どもとも話したのですが、どうせ集中できなくて無駄にしてしまう2時間だったら、こんな風に映画をみたりするのもいいねって。

 

 

 

この映画をみた次の週、子どもが

「今日、授業でチャーチルのことやったよ」と。

 

「本当に!すごいタイミングいいね」

 

チャーチルの他にも、チェンバレンの話もでてきた。」

チェンバレンチャーチルの前の首相で、映画の中にも登場します)

 

映画をみていたから授業の話もわかりやすかったようですし、この単元の印象が強まったんじゃないかと思います。

 

 

すごいタイミングと言いながらも、実はこのタイミング、狙っていました。

というのも、今、歴史はどのあたりをやっているのか子どもから聞いていたからです。

でも、まさかこんなにぴったりと合うとは思わなかったので、私も狙っていたとはいえびっくりしました。

私、グッジョブ!

 

 

そして、この後、子どもが話したこと。

 

チェンバレンって名前、サッカー選手にもいるんだよね。リバプールにいるんだけど今季限りで退団のうさわがあってさ、(このあとサッカー話がしばらく続く・・・・私は適当に聞き流す・・・・)、だから映画でチェンバレンって名前が出てきた時に、すぐに頭に入ったんだよ」

 

なるほど。

自分がすでに持っている知識にくっつけることで、より印象を深めて記憶に残すという技を使ったようです。

 

この後、欧州サッカーの知識があるとどれだけ世界史の地名や人名が覚えやすいかを子どもに熱く語られた、考えるお母さんなのでした。

(私はこういう話は全然頭にはいってこないタイプ、、、)

 

映画をみて、サッカー選手の話まで熱く語っていたから、きっとこのエピソードは子どもの中に深く刻まれたことでしょう。

 

 

次にやる気がなくなった時は、これをみせたい。

吹き替え版もあるけど、字幕版で一緒にリスニングの勉強も狙いたい。

この映画をみた後も、サッカーネタを絡めた話を聞かせてくれるかしら。

 

 

今日のお話、本当は、考えるお母さんが子どもに映画をみせて「ほら世界史の勉強に役立つでしょ?」とドヤ顔してたら、子どものサッカー知識で返り討ちにあったというエピソードでした。

 

いずれにしろ、映画でもサッカーでも音楽でもアニメでも、一見関係なさそうなものでも、持ち駒を目いっぱい利用して学びに結びつけるのはとても有益ですね。

こういうやり方だと楽しいし。

 

 

ちなみに、ワールドサッカーの知識は地理にも役立つそうです。

受験生なのにサッカー情報を毎日せっせとチェックしている姿をみると、「そんなことしている場合なの」などと言いたくなりますが、どうもそれを言わせないように、私にサッカー小ネタを色々聞かせてくるような気もしています。

 

 

世界史の通史はナビゲーターでやっています。

ちょうど3巻まで終わったそうです。

 

 

 

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