考えるお母さん**大学受験を見守る         

塾なしオール公立の息子が東大生になりました。考えるお母さんがこれまでの子育てを考えてポツポツと語ります

久しぶりのお説教

 

3連休中、久しぶりに子どもにお説教しました。

お説教するのは、いつぶりでしょうね。

言いたいことはいっぱいあったけど、ずっと我慢して黙っていました。

自分で気がついて欲しいと思って、幾度となく言葉を飲み込んで黙っていましたが、今回は、ちょっと私の我慢もできなくなってきていたので言いました。

 

お説教の理由は、私に言い訳ばかり聞かせるからです。

 

今回のポイントは私は何も言っていないのに、子どもの方から私に寄ってきて言い訳を始めるということです。

私が「勉強したら?」とか言って、それに対して言い訳してくるのならまだわかるのですが、何も言ってない私に急に言い訳を始めます。

 

 

言い訳って結局のところ、自分のことを正当化したいから言うものだと思っています。

 

言い訳は2つの側面があると私は思っています。

1つは、指摘された相手に対して、言い逃れをするためにいうこと。

もう1つは、できない自分自身に対して理由をつけて自分を納得させようとすること。

 

 

今回の場合は私は何も言ってないので、1つめの言い逃れと言う目的はありません。

つまり自分自身を正当化させるために一生懸命私に言い訳を話してくるのです。

 

 

私が子どもに勉強のことをあれこれ言わなくなったのは、高校生になったからというのもありますが、別の理由もあってそれは、言い訳を言わせないためでもあります。

もし私が子どもがやりたがらない勉強をやりなさいと言ったら、子どもはそれをやらなくていい言い訳を並べるでしょう。

言い訳のコワイところは、自分のもやもやした思考を言語化してそれを口にすることで、最初はただの逃げ口実だったのが、いかにもそれが正しいかのように自分が思ってしまう事だと私は考えています。

 

ポジティブな言葉が口グセな人は思考もポジティブになるし、ネガティブな言葉が口グセな人は思考もネガティブになる、というのはよく聞く話です。

自分の言葉を聞いているのは誰よりも自分であるということ、自分の話すことは誰よりも自分に影響を与えるということ。

 

親なのでこういう状況でこういう話をすれば、子どもがどういう反応をしてどんな言葉を返してくるかはだいたい予想がつきます。

中学生ぐらいまではそれでも言わないといけないこともありましたが、高校生ともなれば、もう言わなくてもわかるだろうということばかりです。

子どもに言い訳をさせて、その言葉で子どもが自分を正当化させるぐらいなら、かえって言わない方がいいだろうと思うようになりました。

 

 

最近特に、私が何も聞いていないのに、自分から言い訳のような話をしてくることがよくありました。

また言い訳しているなと思いながらもふんふんと聞いてあげていたのは、子どものストレスが少しでも緩和できたらと思っていたからです。

プレッシャーやストレスがかかっているのは毎日一緒にいればよくわかります。

心のガス抜きも必要だろうと思っていました。

 

 

自分の精神を守るために言い訳するのと、怠ける気持ちから出てくる言い訳と、両方が混在しています。

どのタイミングで何を伝えるのがいいのか、親は迷うところです。

なにかを言う事で子どもの精神状態を追い詰めることもあるかもしれないし、放っておけばますます怠けるかもしれません。

 

強い言葉で「もう受験なんてやめてしまえば」というような捨て台詞もいけません。

こっちもいままで言わずに我慢してきた想いがあります。ガンガン言ってストレス解消したくもなりますが、冷静にならないといけません。

言いたいことを全て言うことが出来れば親はスカッとできますが、その分、子どもにダメージがいくことも忘れてはいけません。

 

 

お説教は、いたって冷静に話しました。(話したつもり)

お互いが座っている状態で話すと話が長くなりそうなので、私がカウンターキッチンの中で片付け物をしている時に、リビングにいる子どもに話しました。

 

最近、全く説教していなかったので、私が話し出した時は子どもは少し、えっ?って顔をしていたけれど、あ、お母さん本気出してきてるというのはすぐに伝わった模様。

姿勢を正して、素直に「はい」って返事してました。何も反論してこなかった。

 

時間にして5分ほどかな。

小中の時は、私がお説教はじめると長かったので、あれこれで終わり?と思ったかもしれないけど、子どもの表情からちゃんと伝わってるなと思ったので、全部は言わずに切り上げました。

 

その話をしてから子どもの様子が変わったので、よいタイミングのお説教だったようです。

 

説教した翌日にもう一度話しました。

今度はお説教じゃなくて普通に。

私がどういう気持ちで、その話をしたのかということ。

 

 

素直に話を聞いて、その後の行動が変わったことをみていると、私に一生懸命言い訳を聞かせていたのは、自分を正当化するだけじゃなかったんだろうな。

自分でも言い訳しているっていうのはわかっていて、心のどこかではそれを叱って欲しかったのかもしれないな、なんて思いました。

 

今月は、学校でも模試があるし、冠模試もあります。

受験生はこの11月で模試を終える時期です。(実際は、まだ受けられる模試はあるにはあるのですが)

プレッシャーはわかるけど、後悔のないようにと思います。

 

 

「もう少し想像力を働かせて、今日の自分というものを考えなさい」

 

12月の自分、共通テストを受けてる自分、2月本番を迎えている自分、そういうことに今日のあなたがつながっているのだよ、というような説教をしました。

 

 

 

にほんブログ村 受験ブログ 大学受験(本人・親)へ にほんブログ村 受験ブログ 高校受験(本人・親)へ にほんブログ村 受験ブログ 受験生の親へ